犬だけではありません。猫だって必要な「感染症」の予防&対策!

By | 2014年12月6日
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猫の場合は犬に比べて、発症すると重大なことになりかねない病気の種類が多いと言われています。しかし、予防のためのワクチンがないものもありますが、手遅れになる前に予防対策したいですね。今回は「猫の感染症」について代表的なものの症状と予防法をまとめてみました。

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猫汎白血球減少症

【原因】猫パルボウイルスの感染によって、起こる病気です。感染力が高く、特に子猫の急性致死性の病気です。
【症状】下痢、嘔吐、白血球減少などの症状を示します。感染した猫は他の猫から隔離しなければなりませんが、回復した後もしばらくはウイルスを排出するので、回復後も隔離が必要です。
【予防】ワクチンにより予防できる病気ですが、妊娠期の猫に接種する事はできません。

猫白血病

【原因】猫白血病ウイルスの感染によって、起こる病気です。感染していても症状を示さない猫もおり、そんな猫は大きな感染源となります。
【症状】唾液や尿、血液の中に、ウイルスが現れるため、猫同士の喧嘩やグルーミングで伝播します。一旦、発症してしまうとリンパ腫や白血病を引き起こし、致死率は高くなります。
【予防】ワクチンにより、予防できる病気です。多頭飼いの場合、一度、動物病院でこの病気に感染していないかどうか検査してもらい、もし陽性の猫がいたなら、他の猫から隔離するのが良いでしょう。また外の猫との接触を避けるため、出来るだけ猫は室内で飼う事が大切です。

猫ウイルス性鼻気管炎

【原因】猫ヘルペスウイルスⅠ型の感染によって、起こる病気です。
【症状】くしゃみや咳、鼻水、発熱といった症状が見られます。軽ければ、数日で良くなりますが、子猫の場合、重篤な症状を示す場合があります。
【症状】ワクチンで予防できる病気です。

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猫カリシウイルス感染症

【原因】猫カリシウイルスの感染によって、起こる病気です。
【症状】症状は猫ウイルス性鼻気管炎と似ています。
【予防】ワクチンによって、予防できる病気です。

猫エイズ

【原因】猫免疫不全ウイルスの感染によって起こる病気です。感染した猫との喧嘩等により、伝播するので、猫は出来る限り室内飼いにするのが良いでしょう。
【症状】すぐに急性の経過をとるわけではありませんが、最終的にありとあらゆる病気に罹りやすくなり、命を落とします。動物病院では簡易検査キットで診断されますが、感染から1ヶ月以上しないと陽性の結果が出ないので、もし感染した可能性があるなら、複数回検査を受ける事をお勧めします。
【予防】猫のエイズウィルスに対するワクチンがないので予防注射による予防法は現在まだありません。この病気は接触感染のみで伝播していくのでエイズウィルスに感染した猫と接触させないこと、いわゆる外に出さないで室内飼いすることが大切です。

猫伝染性腹膜炎

【原因】猫コロナウイルスによって起こる病気です。感染力は弱いのですが、予防法はありません。
【症状】発症してしまった場合、対症療法になりますが、根本的な治療法はなく、最終的には命を落とします。
症状は、腹水や胸水が溜まる型と、不安定な発熱が続き衰弱していく型があります。
【予防】猫が集団で生活している場所には、必ずといってよいほどコロナウイルスは蔓延しています。有効なワクチンもありませんので、予防は非常に難しいです。
母親からの免疫が無くなる5~7週齢のときに感染することが多いため、4週齢の離乳の時期に子猫を大人の猫から離し、隔離すればコロナウイルスに感染したことのない子猫になるといわれています。この子猫を完全室内飼いで育てれば、一生コロナウイルスに感染することはありません。

 「猫の感染症」には、いろいろな種類がありますが、ワクチンで予防できるものもあります。また、感染症から守るには室内飼いのほうがより安心ですね。大切な家族の一員ですもの、ネコちゃんの健康に気をつけていきたいですね!

 画像引用
www.flickr.com/photos/magilla03/7172499934/
www.flickr.com/photos/babeledunnit/3356611735/

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