もし飼ってるペットが妊娠したら、どうしますか?ブリーダーさんでもない限り、妊娠中のケアや、出産時の対応が分かる方は少ないと思います。何か心配がある場合はもちろん受診した方がいいのですが、いざとなってから学ぶのでは遅いので、いまのうちにペットの妊娠、出産について少し知っておいておくと安心ですね!
ペットの種類によって妊娠期間が異なるので犬、猫を中心に説明していきたいと思います。犬、猫の出産までかかる日数は約2ヶ月(63日)であり、人間と同様に妊娠してから出産までの期間によって注意すべきことが変わります。
- 妊娠初期
交配から着床までだいたい2週間くらいは不安定な時期なので流産の可能性があるので注意しましょう。散歩は今まで通りでいいですが(もしくは少なめ)、階段などの昇り降りや激しい運動(フリスビー、ドックランなど)は控えるべきです。
妊娠1ヶ月目くらいまでは、ほとんど外見からは判断できません。この時期くらい(交配後1ヶ月くらい)になると超音波検査で、妊娠の有無を確認する事ができます。1ヶ月目で胎児は5cmくらいの大きさです。
- 妊娠中期
1ヶ月を過ぎると外見の変化があらわれ、お腹が少しづつふっくらしてきて乳首が少し大きくピンクに目立ってくるとうになります。胎児が5cmくらいになると胎児に取られる栄養がとても多くなるため、この頃から食事にも気をつけていきましょう。
増やす必要があるものとして、体を作るのに必要なたんぱく質、カルシウム、ビタミン類などですがバランスよく増加させる為に授乳期用のフード、もしくは子犬用のフードを使うのも一つの手です(詳しくは獣医さんに確認してください。)この時期、通常の1.5倍から2倍のカロリーを必要とするのですが、胎児が少ない場合や太りぎみの子の場合、太らせないように注意しましょう。
お腹が膨らんでくるので判断しにくいですが、目安としては背中の骨がうっすら触れるくらいで、あばらが浮いて見えない程度を目指してください。よくわからない場合は獣医さんに相談してみましょう。
- 妊娠後期
妊娠45日~55日くらいになると、骨格も形成してくるのでレントゲン検査で胎児を確認できるようになります。一度、何頭いるのかを確認しておき、出産中に何頭お腹に残っているのをわかるようにしておきましょう。お産を休んでしまった場合、お産が終わったか、休んでいるのかの判断材料になります。
この時期にはいるとお腹は膨らんでくるので、階段などでお腹に衝撃が加わらないように注意してあげてください。またお腹の中で胎児が動くのも時々分かるようになってきます。
妊娠55日~出産にあたってですが、再度可能なら出産直前にレントゲン検査を受け、胎児の大きさを調べておきましょう。これは胎児の大きさによって帝王切開が必要になる可能性もあるためです。乳は出産2、3日前から少し出るようになりますが、出産直後くらいからようやく出始めるケースもあり様々です。産箱も用意し、母親がリラックスできているかを確認し、産箱の場所も元々よくいた場所など落ち着くところにおいてください。
いざ出産になったら心配でしょうが、頻繁に様子を見にいくのはお勧めしません。見られることがストレスになることもあるからです。また、陣痛がはじまり、下記のような兆候が見られた場合は難産になっている可能性あります。状況によっては、帝王切開を考えなければいけません。獣医さんにまず相談してみましょう。
○しっぽや体の一部がひっかかってる
○羊膜がでているのに2時間以上分娩しない
○陣痛で20〜30分苦しがっているのに分娩しない
○第一子の出産後、2〜3時間たっても第二仔が出産しない
○分娩前から緑色のおりものがでてる
※上記の兆候はあくまで目安であるのでなにかおかしい様子あるならば獣医さんに連絡とり指示をあおいでください。
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