猫だって性差がでるんです!性別で気をつけるべき病気リスト。

By | 2015年5月4日
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猫も、犬同様に生殖器の違いから、かかりやすい病気に性差がでます。今日は、性別によってかかりやすい病気をリストアップしてみました。

乳腺腫瘍(メス)

【症状】乳腺腫瘍は猫の腫瘍のなかで3番目に多く、さらにその約9割は悪性腫瘍といわれています。

【原因】確かではありませんが10歳前後に最も発見が多いため、老化との関係が示唆されており、避妊猫の乳腺腫瘍の発生危険率が避妊済み猫の約7倍も多くなることから、女性ホルモンの影響もあると考えられています。予防としては早い段階での避妊手術をし、腹部に腫瘍が数あるようならば、例え小さくても転移する可能性があるため、早期発見が重要な病気です。予防に関しては早期での避妊手術(1歳未満)が有効といわれています。

乳腺炎(メス)

【症状】乳腺炎は、乳腺に炎症が生じて、乳腺が張って硬くなり、熱をもつ病気です。ひどい場合には痛みを伴い触られるのを嫌がるようになります。

【原因】乳腺内に母乳が過度に溜まってたり、授乳のと気に赤ちゃんによって傷ができ、そこからの細菌感染があげられます、そのため、おもに出産後、授乳中の母猫に多い病気です。
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子宮蓄膿症(メス)

【症状】子宮に細菌が感染することで炎症が起こり、子宮内に膿がたまる病気です。

【原因】発情後期や妊娠中はホルモンの分泌により免疫力が低下しており、その他の細菌感染が起りやすい状態になると、子宮内に細菌感染が起こってしまいます。その後、発情の終了や分娩後に子宮頸管がしまり、細菌が子宮内で増殖して子宮蓄膿症を引き起こしてしまいます。そのため避妊手術が予防と治療の最善の策になります。

スタッド尾腺炎、尾腺過形成(スタッドテイル)(オス)

【症状】スタッドテイルとは尾のつけ根あたりにある尾腺(脂を分泌する腺)からの皮脂の分泌が過剰なることで起こり、過剰な皮脂により悪臭がし、毛は黄ばんだり黒ずんだりします。またその周囲の毛もつれ固まり、痂皮(フケ)も多くでます。重度になると腫れて炎症が起こったり、化膿したりすることがあり。その部位を気にし舐め、脱毛することがあります。

【原因】去勢をしていないオスに多く発症しますが原因はよくわかってない病気です。予防には去勢手術、治療は状態にもよりますがまめに薬用シャンプーをし状況によっては抗生物質などの投与が必要になります。

尿石症(オス)

【症状】猫に代表的な病気で腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に様々な理由により結晶や結石ができる病気で、結晶、結石できることで膀胱や尿道を傷つけたりします。症状としては血尿、頻尿、不適切な場所でおしっこをするなどがあります。また結石(結晶)が詰まることで尿を出すことができなくなり(尿閉)、重篤な症状(急性腎不全、尿毒症)に陥ることがあるので注意しましょう。

【原因】オス、メス関係なく発症しますが、オスは尿道が細長くてカーブしている部分があるだけでなく先端も細くなっているので、結石が尿道に詰まりやすいいです。また肥満の猫もかかりやすくなるので体重管理も心がけましょう。

どちらかというと、メス猫がかかる病気が多いようですが、早期発見、ケアして重症化を防いであげたいですね。

 参考画像
www.flickr.com/photos/43900386@N08/4825871574
www.flickr.com/photos/77516834@N00/3590514094

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Category: ケアについて

About わんだほー先生

ペットくすりの公式キャラクターがお送りする、犬や猫のお薬や病気・健康維持についてのブログです。 ブログの内容は、獣医さんの監修ですが、同じ病気でも症状や個体差等により対応が異なることもあります。大切なペットのことですので、お薬の投与や症状に関しては、必ず実際に診察を行い獣医師の判断に従うようにしましょう。

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