フィラリア・ノミダニの薬で皮膚につけるタイプの上手な使い方

By | 2015年10月20日
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お薬ラボでは今までもフィラリアやノミダニのお薬のお話を色々してきましたが、フィラリアやノミダニのお薬の種類には注射・チュアブルタイプ・錠剤・スポットオンタイプ(皮膚につけるもの)等色々あります。今回はスポットオンタイプのお薬に焦点を当ててお話ししたいと思います。

お薬は苦手で、チュアブルタイプもアレルギーがあるのであげられない…かといって注射はかわいそう!!そんなわんちゃん・猫ちゃんの場合にはスポットオンタイプのお薬を試してみるのも有効です。スポットオンタイプのお薬は、皮脂腺に薬が染み込んで、そこから皮脂と一緒に分泌されたお薬が予防効果を発揮するというものです。

皮膚につけるスポットオンタイプのお薬のメリットとデメリットを知った上で自分のペットにあったお薬投与の方法を選びたいですね!

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皮膚につけるスポットオンタイプのメリット・デメリット

まず、お薬を飲ませるのではなく、毛をかき分けて背中などに垂らすだけなので、とても手軽な点は魅力ですね。

また、お薬が苦手でなかなか飲んでくれないペットや、お薬を飲んだと思っていてもよく見たら吐き出していたりという心配もありません。その他、アレルギーがあり食べるタイプのお薬を上げられないペットにとってはスポットオンタイプはとても便利です。

反対にデメリットとなるのは、お薬をなめてしまうリスクやシャンプー時期の調整が必要な点、皮膚が弱い子では薬負けしてしまう可能性がある点でしょう。

特にペットを複数飼っている場合や小さいお子さんがいるご家庭で起こり得るのは、お薬を舐めてしまうケースです。
スポットオンのお薬は基本的にわんちゃんやねこちゃんなどお薬を使う本人が舐められない位置に垂らすかたちとなります。ただ、もし万が一本人が舐めてしまえる場合には次回の滴下部位を別の位置にずらすなどの工夫が必要です。

わんちゃんやネコちゃん、あるいは小さなお子さんが誤ってを舐めてしまった場合、気持ち悪そうにしたり、吐いてしまうなどの副作用が起こる場合があります。
基本的にはお薬を誤って舐めてしまうことにより、重大な副作用が起こることはないとされていますが、具合が悪そうにしている様子を見るのは辛いですし、できることなら未然に防ぎたいですよね。

 

皮膚につけるスポットオンタイプの薬を上手に使うには!?

基本的にスポットのお薬はすぐ乾く性質で、動物たちの好まない匂いになっています。

ですが、どうしても心配な場合や過去に舐めてしまった経験がある場合には、お薬が乾くまで別々のお部屋に離して舐めさせないようにしたほうが良いでしょう。
これは小さいお子さんがいるご家庭でも同じことが言えます。

隔離しておくことが難しい場合にはお薬が皮膚に浸透してから毛の表面だけ拭き取る、滴下部分がお洋服やバンダナで隠れるようにする、なんていうのも手です。この時注意したいのはお薬を垂らす位置がお洋服の生地やバンダナなどの小物で擦れてしまわないようにするということです。
安全性がきちんと確認されているお薬であっても、お薬を垂らしたところが擦れた刺激で赤くなってしまったり、皮膚に炎症を起こしやすくなります。
病院でお薬をつけてもらい、お散歩をしながら帰る、という子の場合には首輪やハーネスがちょうど擦れる位置になりやすいので「今日はお散歩しながら帰るから、首輪が当たらない位置にお薬つけて欲しいです」など一言獣医さんや看護士さんに伝えておけば、より注意してお薬をつけてくれると思います。

またシャンプーについてはお薬を滴下する前ではなく、滴下してから1週間ほどしてから実施するのが効果的です。
このタイプのお薬は皮脂腺からの分泌を利用して全身に広がります。そのためシャンプーをして皮脂が大幅に減った後では、お薬が広がりにくく、効果を発揮しづらくなってしまいます。
また、シャンプーをした直後だと、万が一具合が悪くなってしまった時、シャンプーによる体調不良なのか、お薬による体調不良なのかの判断がつきにくくなってしまうというのも問題です。

さらに、お薬を滴下したすぐ後にシャンプーをするのも、せっかくつけたお薬が洗い流されてしまう恐れがあるので避けるべきです。
基本的には数日間を開ければシャンプーしても効果は落ちないと説明されていますが、お薬の使用とシャンプーの実施間隔をあけられない事情がない限り、1週間以上間を空けたほうがいいんじゃないかなと思います。

 

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動物にとってはお薬をつけられることやシャンプーしてもらうこと自体が、実はすごく緊張したりストレスになることなので、トリミング後に必ずお腹を壊しちゃうなんてケースも少なくないんです。

お薬を使った後くらいから、具合が悪そうにしている!というような場合には、どんなお薬を、いつ、どんな風に使ったのかで、最初に始める治療の手段も変わってきます。

これはフィラリア予防だけに限ったことではありませんが、いつもと違うことを立て続けに行うと、体調を崩した時に、何が原因だったのか予測したり、調べるのが難しくなってしまうので、トリミングや予防治療の予定を立てる際には過密スケジュールで体に負担をかけてしまうことのないよう、しっかりと考えてプラン立てすることが重要です。

お薬のメリット・デメリットをきちんと理解して、適切なお薬選び&対応をしてあげたいですね!

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