犬猫が風邪をひくということはあるんでしょうか?
その答えですが、獣医学には風邪という言葉は存在しません。
下記のような症状が確認できた場合、獣医さんが分かりやすく、風邪ということがあるかも知れませんが、診断としては呼吸器感染症だそうです。
- 犬猫の風邪のような症状
●鼻水が出る、止まらない
●頻繁にくしゃみをする
●熱がある、体温が高い
●咳をする
●呼吸が苦しそう
初期症状は、水っぽい鼻水をたらしたり、くしゃみをし、ひどくなると粘着質の黄色い分泌物が鼻の穴をふさいでしまったり、痰が絡んだような咳をしたり、ハアハアと息苦しそうになったりといった症状になってきます。
まさに人間の風邪といわれる症状と似ています。
- 犬猫の風邪の時期
人でも冬になると寒さや空気が乾燥するため、粘膜が弱くなって風邪を引きやすくなりますが、動物も同じで、呼吸器疾患を引き起こしやすくなるようです。
また、呼吸器感染症を引き起こすウイルスは寒さや乾燥に強いため、 寒さが続くと病原体の生存期間が延びてしまうこともあり、冬に呼吸器疾患が増える原因のひとつです。

- 犬の場合
●呼吸器疾患で有名なのがケンネルコフで、ウィルス感染が原因
ケンネルコフ、別名:犬伝染性気管支炎→微熱や咳など人の風邪と同じような症状をひきおこすが、 免疫力の低い仔犬や高齢の犬がかかると肺炎を引き起こし重症になることがあるので要注意
●咳をしていても、乾いた咳、痰がからんだような咳とあるので、獣医師に相談しましょう。 重篤な病気が隠れているかもしれません。
- ネコの場合
●目やにと鼻水がひどい、くしゃみを連発→猫ウイルス性鼻気管炎
猫ウイルス性鼻気管炎→猫ウイルス性鼻気管炎はヘルペスウイルス もしくはカリシウイルスを病原体とする伝染病の総称。非常に強い感染性があり、 一回クシャミをするだけで同居する猫にうつってしまう。
●カリシウイルスが感染した場合には口内炎も発症し、よだれで口の周りが濡れていることもある
- 対策・予防
●くしゃみや咳での飛沫感染を防ぐには空気の入れ替えが大事!
●仔犬仔猫老ペットは急激に衰弱してしまうため、二次感染を防ぐ抗生物質や消炎剤などを使ってなるべく早く症状を取り除く治療をしてあげる事が大切です。
●多頭飼育の場合は症状が出たら、隔離することも必要です。
●室内と屋外など、 急激な温度の変化もよくありません。洋服を着せたり、朝晩はペット用にホットカーペットを用意してあげるのもいいでしょう。
ペットから人間に、人間からペットに風邪がうつることはありませんが、風邪の引きやすい環境が同じであれば、同時に風邪をひいてしまうこともあります。
日頃から健康管理もしっかり行って、ウイルスへの抵抗力をつけておき、環境を整え、風邪をひかない、ひかせないようにしましょう。
==================================================
ペットくすりでは感染症の薬を多数取り扱っております♪
こちらからご確認ください。
==================================================
参考 :http://ow.ly/D8wkr
photo by https://www.flickr.com/photos/chefranden/4981273425/