たくさんのフィラリア予防薬が売られています。錠剤、チュアブル、スポットオン(滴下)から、どれを選べばいいのか迷いますね。迷った時のお薬の選び方を考えてみましょう!


ワンやニャンにも好みがあるからのぉ。

確かに!うちも、いっつも迷いますねん。
ホット?アイス?フラペチーノ?って。あはははは

ミーナス…。君は本当にのん気じゃな。
お薬の形状は主に3つ。錠剤、チュアブル、滴下。
フィラリア予防薬のお薬の形には、主に3つの種類があります。錠剤型とチュアブル型、滴下型です。どの形状でも、フィラリアの予防効果は同じです。そのため、投与しやすさや値段で選んで良いでしょう。
【錠剤型】
錠剤型は、好物に包んで自分で食べてもらうか、口を開いて喉に押し込むかして、投与します。好物に包んでしまえば、なんでも食べてくれる子、簡単に口を開ける子には、錠剤がオススメですが、反対に口を開けるのが苦手な子や好物に包んでも食べてくれない子には不向きです。
【チュアブル型】
チュアブルタイプは味が付いており、大抵の子は自ら進んで食べてくれます。しかし、肉類に対してアレルギーがある子には注意が必要です。チュアブルタイプは多くが「ビーフ味」「チキン味」であり、それらにはビーフやチキンが含まれているためです。
【滴下型】
味に敏感で、薬が苦手な子には滴下型が良いでしょう。基本的にフィラリア予防だけを考えるなら、どれでも構わないので、まず比較的低価格な錠剤型を試して、飲んでくれなかった場合にチュアブル型や滴下型を試してみてはどうでしょうか。
フィラリアだけを予防派?他も一緒に予防派?
フィラリア予防薬には、フィラリアだけを予防するものと、他の寄生虫も一緒に駆除できるものの2つのタイプがあります。ノミやダニは室内飼いの犬や猫にも、寄生します。ノミダニ予防を単独で行わないのであれば、ノミダニ予防もできるフィラリア予防薬を使用すると便利です。
消化器官に寄生する犬回虫、犬鈎虫、犬鞭虫は、定期的に糞便検査をし、寄生していないことが確認できていれば、必須ではありません。しかし、予防目的で最初から投与しておくのも、1つの方法です。
フィラリア予防薬に使用されている有効成分には、マクロライド類と呼ばれるイベルメクチン、ミルベマイシンオキシム、モキシデクチン、セラメクチンがあります。イベルメクチンを有効成分として含む予防薬は、基本的にはコリー系の犬には投与しない方が良いでしょう(参考記事:フィラリア予防薬には、死に至る副作用がある?)。また、離乳前の子犬にも投与しないことをおすすめします。
予防薬を投与する際には次のことに注意しましょう。
※狂犬病のワクチンや混合ワクチンとは、念のため1日以上ずらして、投与してください。
※ノミ予防とフィラリア予防を別々の薬で行う場合も、別の日にずらしてください。
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キウォフハート
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販売総数第一位を誇る、文字通り大人気のフィラリア予防薬。ビーフの香りで、食いつき抜群です。
参考資料:新獣医薬理学 近代出版(1999)
http://www.revocat.com/permission.html
Photo By. http://www.flickr.com/photos/v1ctor/7035932329/