フィラリア予防薬を投与しないといけないのは知ってるけど、なんで検査が必要か、検査しないで投与すると何がダメなのか知ってる方は多くないんじゃないでしょうか。大切なペットの為、フィラリア検査について知っておきましょう。
- フィラリア検査の必要性
既に体内にフィラリアが寄生していないか、確認する必要があります。血中のフィラリアを検査をせずに駆虫薬を投与することはとても危険です。
抗フィラリアの薬は駆虫薬なので、すでに血中に入った虫体を死滅させる作用であり、予防薬ではないのです。毎月かかさずに駆虫薬を与えるという投与方法は、虫体が成長する前に駆除するという方法です。
もし前年に感染していた場合、春になるまでの時間があれば虫体は成長し、ミクロフィラリアも生み出しています。そこに駆虫薬が投与されると、虫体が死滅することでアナフィラキシーや栓塞が起こることが多いです。よって駆虫薬を投与する前に、血中のミクロフィラリアの有無を検査するのはとても大切なことなので、毎年欠かさずによろしくお願いします。
- フィラリア検査の種類
「ミクロフィラリア」の検出と、フィラリアの「抗原検査」です。
●ミクロフィラリアの検出とは、犬の血液を顕微鏡で観察し、フィラリアの成虫が産んで血液中に放出される小さい虫を見つける検査です。
●フィラリアの抗原検査とは、犬の体に感染したフィラリアが放出する物質を専用のキットで確認する検査です。
どちらの方法をとっているかは、その動物病院によって違いますが、フィラリアの抗原検査の方が、コストはかかりますが確実です。もし、前年にフィラリアの薬を飲ませ忘れた月があるのなら、必ず獣医師にその旨を伝えて、抗原検査をしてもらいましょう。そうでない場合でも、出来るなら抗原検査で確認する事をオススメします。
- フィラリア予防薬の投与期間
何月から飲ませ始めれば良いかは、地域によって違います。蚊が出始めた1ヶ月後から、蚊がいなくなった翌月と言われていますが、念のために蚊の出始める月から、蚊がいなくなった翌月まで飲ませるのが良いでしょう。
何故、翌月なのかというと、フィラリアの薬は、「フィラリアの感染を防ぐ薬」ではなく、「感染したフィラリアの子虫が、体の中を移動している最中に殺す薬」だからです。
ところが、この薬はフィラリアの子虫ではなく「成虫」が、寄生部位である肺動脈や心臓に既にいる時に、投与してしまうと、ショックを起こす可能性があります。そのために、薬を投与する前に確実にかかっていない事を確認するために、検査が必要なのです。
沖縄のように1年中蚊のいる可能性のある地域は、季節に関係なく1年中薬を飲ませる必要があります。1年中薬を飲ませている場合は、特にフィラリアの検査をする必要はありません。また、それ以外の地域でも検査をしたくないのなら、1年中薬を飲ませておけば良いのです。フィラリアの薬は、1年中飲ませても、特に害はありません。また、子犬も特に検査の必要はなく、薬を飲ませ始めて問題ありません。
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