さて、この時期は人間もワンちゃんも気候が過ごしやすくなってきているので、食欲増加が気になりますね。夏バテで失った体力回復のためにある程度の栄養は必要ですが、太りすぎないようにワンちゃんの体重管理をしたいものです。
今回は、「中高齢犬の栄養管理とサプリメントのこと」についてまとめてみました。
中高齢犬になると筋肉量が低下し、基礎代謝が悪くなります。また運動量も減ります。したがって1日必要とするエネルギー量も若いときより20%ほど少なくなります。
食欲旺盛だからと若いときと同じような食生活を続けるとイヌも肥満になります。年齢ごとの適したエネルギーの摂取が必要です。
犬種の違いはありますが、犬の6~7歳は人間の45歳くらいです。
栄養バランスよく、低カロリーのシニア用ドッグフード(総合栄養食)に替えていくといいでしょう。
ラブラドール・レトリバー、シェットランド・シープスドッグ、ビーグル、ダックスフンドなどは、太りやすい犬種なので、とくに注意が必要です。
たんぱく質は身体の筋肉等を構成する成分です。必要量は若いときに比べると歳をとるごとに少なくなりますが、人間の体重あたりで比べると3倍は必要な栄養素です。
たんぱく質は消化されるとアミノ酸に分解されたり、別のたんぱく質を作って再利用されますが、必要となる12種類の必須アミノ酸は体内で作り出すことができません。すべて食事から摂取する必要があります。
また、ビタミンやミネラルも身体のさまざまな生理機能には 欠かせません。必要量は少なくても重要な栄養素で11種類が必要に。
これらをふまえると栄養素が計算されたドッグフードはバランスのとれた食餌のようです。
最近では、ペットショップやホームセンターなどで簡単に手に入るサプリメント。
サプリメントとは、日本語で「栄養補助食品」または、「機能性食品」。食生活に不足しがちな栄養素を補い、健康維持や病気予防に
役立つとされています。薬ではなく、食品または食品の一部になります。
ビタミン、ミネラルなどの栄養を1種類以上含む栄養補給のための製品とアメリカでは認定されているようです。
人間用とは異なり、犬用のサプリメントは食品衛生法などの法的規制がありません。どの製品が信頼できるかを見極めるのは、飼い主次第です。
最近では、手軽に手に入りますが、心配なときは動物病院の獣医師に相談するといいでしょう。
市販されているシニア向けのドッグフードには、高齢犬に必要とされる炭水化物・タンパク質・脂肪・ビタミン・ミネラル・水の6大栄養素がバランスよく含まれています。
そのためドッグフードのほかにサプリメントを過剰摂取すると、肝臓に蓄積されて体外に排出されなかったり、高カルシウム血症等を招くこともあります。
かえって身体に負担をかけることもあるので、注意しましょう。
なお、病気治療のために薬を投与しているときにサプリメントを与えると、拮抗作用で二つの要因が互いにその効果を打ち消し合うように働いてしまう場合があります。必ず獣医師に相談しましょう。
中高齢犬の栄養管理には、上手にサプリメントを取り入れていきたいものですね。
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