犬や猫にとっても、人間同様に、心臓は全身に血液を送り出す大切な臓器です。
高齢になると心臓の筋力や弁などに異常が生じ、心臓病を発症する可能性が高くなります。心臓の疾患は初期には症状が表れにくく病気に気付いた時点で症状がかなり進行している場合もあります。
今回は心臓の病気のひとつ、不整脈についてご紹介します。
犬の場合、呼吸性不整脈(洞性不整脈)という、呼吸に応じて心拍のリズムがばらばらになる症状が出ることがあります。息を吸ったときに心拍が増加し、息を吐いたときに心拍が低下します。
犬種で言うと、フレンチブルドッグやパグなど短頭種に多く、神経性の問題でもあるので興奮しやすい子でも見られます。ただこの症状は正常な体に起きており、特に治療の必要はないとされています。
しかし、一概に全てが大丈夫というわけではありません。強い不整脈の可能性がある場合などは、対応が必要です。
脈が飛ぶということは、もしかすると、心臓の一連の動きが正常でないために不整脈が発生している可能性があるのです。房室ブロック、心房細動、徐脈、期外収縮などが起きている場合が該当します。
一連の動きが正常でない心臓は、血液を全身にうまく送ることができなくなります。ということは、失神やめまいなどの症状が現れます。
強い不整脈の原因としては心臓疾患であるケースが多いですが、そのほかにも内分泌疾患、内臓疾患、全身性疾患など様々な疾患が関与している可能性があります。
抱っこをしている時などに脈が不規則であると感じた場合には、まずはすぐに動物病院へ行きましょう。その場合は、心臓疾患を専門的に診られる動物病院をおすすめします。
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