そろそろ春の準備。フィラリア薬投与前に血液検査をしましょう!

By | 2016年2月29日
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ペットのフィラリア予防は、3月から始まります。
暖かくなるにつれて、飼い主さんたちが考え始めるのが、フィラリア対策です。

今回は、飼い主さんたちが気をつけるべき、フィラリア対策の基本をまとめました。

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フィラリア予防薬の投与期間ついて

 

フィラリア症は蚊が媒介となって起きる病気です。

犬糸状虫というそうめんのような寄生虫の生まれたばかりの幼虫(ミクロフィラリア)の感染が原因です。

 蚊の体内で育った幼虫が刺し傷から犬の体内に移動します。その後、犬の体内で成虫になり、肺動脈内に寄生します。
その結果、肺への血流が悪くなり、重くなると失神したり腹水や胸水がたまったり、時には喀血(かっけつ)し、死に至ります。
初期は無症状なので、症状が出始めた時には手遅れということが多い恐ろしい病気です。とにかく予防が大切です。

 予防薬は蚊を見かけるようになったら飲ませ始め、見かけなくなっても1カ月後までは続けて下さい。最近は蚊の発生期間が延びています。地域で差はありますが、だいたい4~12月の間、毎月1回投与するのが一般的です。

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フィラリア症の治療法とは?

 

フィラリア症の治療法は、まず虫を駆除する必要があります。かつてはよく手術で虫を取り出していました。

最近は、副作用が少なく殺虫率が高い駆虫薬が出てきています。
手術では、例えば150匹近くもの虫が出てきたりします。。メスは20~30センチ、オスは10~15センチにも成長しています。
肺動脈の中でからまりあって団子状になっていたりまします。

 最近、感染した状態で放っておくと肺動脈内の血管壁が厚くなることがわかってきました。実はこちらは、非常にやっかいです。
血管内の空洞がどんどん細くなり、血栓もでき、肺循環障害が生じます。
そのため、駆虫薬と一緒に血栓を防ぐアスピリンを飲ませることもあります。

 

血液検査で症状が出る前に感染を知ろう!

 

フィラリアに感染しているかどうかは、動物病院で血液検査などをしてもらえばわかります。
意外と知られていませんが、感染している状態で予防薬を飲ませると、激しいアレルギー反応である「アナフィラキシー」などを起こす可能性があります。
予防薬の投与を始める前に毎年、血液検査を受けることをお勧めします。

ペットくすりでは、上記の他にも様々なフィラリア予防薬、ノミダニ駆除薬、体内寄生虫駆除薬を取り扱っております。

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画像引用
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Category: フィラリアについて 病気・症状

About わんだほー先生

ペットくすりの公式キャラクターがお送りする、犬や猫のお薬や病気・健康維持についてのブログです。 ブログの内容は、獣医さんの監修ですが、同じ病気でも症状や個体差等により対応が異なることもあります。大切なペットのことですので、お薬の投与や症状に関しては、必ず実際に診察を行い獣医師の判断に従うようにしましょう。

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