マダニ媒介の感染症「SFTS」被害増加中

By | 2017年8月22日
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こんにちは、オクスリラボです。

またもやマダニに関するニュースが飛び込んできました。

「マダニ媒介感染症SFTS 過去最多か!?

先日の記事で、野良猫にかみつかれた女性がSFTSを発症して亡くなられたというニュースを取り上げたばかりですが、(記事はこちらから。)どうやらまだまだSFTSの被害は続いているようです。

SFTSについて理解を深め、対策を行いましょう。

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勢いを増すSFTS

国立感染症研究所は、マダニにかまれることで感染する、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の発症報告数が、2017年7月までに50件までのぼったことを発表しました。過去5年間で最多にのぼる勢いを見せています。

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは、SFTSウイルスを病原体とし、発熱や全身倦怠感、おう吐や下痢などの症状を起こす感染症で、ひどい時には死亡することもあります。

現在は西日本を中心にSFTSの発症が報告されていますが、その分布域はだんだん東日本へと拡大してきているようです。

また、人間以外にもその猛威をふるっており、2017年7月に広島県の動物公園で、チーター2頭もマダニを介してSFTSを発症し、死亡したと発表されています。

厚生労働省、国立感染症研究所はSFTSに対する対策、予防方法を公開し、注意喚起をしています。

 

SFTSの注意すべき感染経路

SFTSは、SFTSウイルスを有するマダニに咬まれることにより感染するため、私たちが注意しなければいけない感染経路はこの2つです。

①マダニ⇒人間

②マダニ⇒ペット⇒人間

では、それぞれの感染経路の予防方法を学んでいきましょう。

 

①マダニ⇒人間

マダニから直接かまれての感染を防ぐには、マダニに咬まれないように気をつけることが重要です。

マダニは春から秋に活動が活発になり、それに伴い、SFTSの患者も増え、11月に入っても感染する例もあります。

草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくするようにして下さい。

服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)がお薦めです。DEET(ディート)という成分を含む虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われています。

また、屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認して下さい。特に、首、耳、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏などがポイントです。マダニに吸血された場合には、皮膚科などを受診してマダニを除去してもらって下さい。

(参考:厚生労働省HP http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html)

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②マダニ⇒ペット⇒人間

最近、危険なSFTSのウイルスを運ぶマダニが、犬や猫などのペットにもつくことがあるとわかってきました。

先日、野良猫にかみつかれた女性がSFTSを発症して死亡した例も報告されたばかりで、ペットの犬や猫も感染しないように気をつけることが大事です。

ペットにマダニが付いている場合、そのマダニに触れたからといって感染することはありませんが、マダニに咬まれれば、その危険性はあります。

マダニ類はイヌやネコ等、動物に対する感染症の病原体を持っている場合もありますので、ペットの健康を守るためにも、ペットのマダニは適切に駆除しましょう。日常的な対策としては、マダニの駆除剤等の投与を、適切に、徹底して行ってく下さい。

散歩後にはペットの体表のチェックを行い(目の細かい櫛をかけることも効果的です)、マダニが咬着している(しっかり食い込んでいる)場合は、無理に取らず、獣医師に除去してもらうのがよいでしょう。

※野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物との接触は避けてください。

(参考:厚生労働省HP http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html)

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マダニ対策必須です

ペットを飼われている方、マダニ対策必ず行ってください。

マダニに効く駆除薬はたくさんありますが、猫飼いさんに人気のレボリューションだと、フィラリア・ノミダニ駆除に使われますが、残念ながらマダニにまでは効きません。
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また、ノミダニ駆除薬としてとても有名なフロントラインプラス、こちらはマダニにも効果があります。そのフロントラインのジェネリックのフィプロフォートプラスも同じくマダニにも効きます。

CMでもおなじみ、ネクスガードもマダニにも効きますし、ネクスガードにフィラリア予防がプラスされたネクスガードスペクトラもマダニにまで効きます。

ノミダニ駆除薬にもいろいろな種類がありますので、効果を確認した上で適切に使用したいですね。

 

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SFTSに関する記事はこちらもご覧ください。⇒【世界初】SFTSの哺乳類からの感染か!?殺人ダニ(マダニ)が媒介する病気に要注意!

参考:https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html

http://www.sankei.com/premium/news/170813/prm1708130015-n1.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170811/k10011096431000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3131118.html
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20170818-00000631-fnn-soci
写真参照:https://www.photo-ac.com/main/detail/721230?title=トレッキングをする男女の足4&selected_size=s
https://www.photo-ac.com/main/detail/356374?title=リアルねこあつめ。&selected_size=s

Category: ノミマダニについて

About わんだほー先生

ペットくすりの公式キャラクターがお送りする、犬や猫のお薬や病気・健康維持についてのブログです。 ブログの内容は、獣医さんの監修ですが、同じ病気でも症状や個体差等により対応が異なることもあります。大切なペットのことですので、お薬の投与や症状に関しては、必ず実際に診察を行い獣医師の判断に従うようにしましょう。

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