犬フィラリア症は「犬」という名前がついているため犬の病気としては非常に認知度は高いのですが、
実際には猫にも起こる寄生虫病です。
しかしまだその認知度は低いので、今後注目すべき病気の一つともなりえます。
今回は、猫の犬フィラリア症についてまとめてみました。
犬の犬フィラリア症に比べて猫の犬フィラリア症があまり知られていない理由の一つは、
猫が犬フィラリア症に感染したとしても、無症状だったり突然死してしまうことが多いためと言われています。
そのため、猫の場合は、発見が難しくなっています。
感染経路は犬と同じで、蚊を介してミクロフィラリアが猫の体内に入り込むことです。
つまり「犬から猫にもうつる可能性のある病気」です。
最近の報告では、猫の感染と発症の確率は今まで考えられていたよりも高いと言われていることです。
猫も予防した方が良いと注目されはじめている病気の一つでもあるのです。
犬フィラリアは稀に心臓や肺以外にも寄生することがあります。猫の場合は脳への侵入が犬よりも多くなっています。
そして二つ目は、犬に寄生した犬フィラリア成虫の寿命が5〜6年なのに対し、猫では2〜3年と短くなっています。
寄生する数は少ないのですが、猫の心臓は小さいから30センチにもなる犬フィラリアの成虫はかなりの負担があるということになります。
猫は犬と違って、わずか1匹の犬フィラリアの寄生でもそのダメージが大きいのです。気がついたときには全身に影響が出ているケースも多くなっています。
三つ目は、猫は心臓に寄生した犬フィラリア成虫を、独自の免疫作用によって殺してしまう特徴的な作用を持っています。その作用によって成虫が死んだ時に、それまで無症状で元気だった猫が突然死したり、肺動脈と肺の組織がダメージを受け続け、慢性呼吸器疾患などの原因になることもあります。
さらに、犬のような特徴的な症状がなく、寄生している成虫の数が少ないことから検査で見つけられないことが多くなっています。
何も問題なく健康な時点で発見することが難しい病気といえます。
猫の犬フィラリア症の主な症状は次の通りです。
1しつこい咳、2呼吸困難、3嘔吐、4うつ状態、5疲労、6元気消失、7失神、8虫垂神経症状。
猫がもし犬フィラリア症に感染をしたとしても、約3割の猫は無症状のまま経過するとも言われています。
ですから、それまで元気だった猫が何の前触れもなく突然死んでしまった場合、犬フィラリア症は疑うべき病気の一つでもあります。
犬では、犬フィラリア成虫が寄生している状態では抗原検査で90%以上の確率で犬フィラリア症を見つけることができます。
でも、猫では成虫の寄生が1匹とか少ない場合が多く、さらにその中にオスとメスがいなければミクロフィラリアを産むことはできません。そのため、犬と同じ抗原検査やミクロフィラリア検査では発見できないことが多いのです。
でもその一方で、猫においては抗体検査で病気を発見できる可能性が高く、成虫寄生時で93〜100%と報告されています。
可能であれば、検査をしてあげましょう。
もし犬フィラリア症が発見されたら、症状のコントロールを目的とした治療を中心に行います。
例えば、ステロイド剤を使って犬フィラリア虫体に対する炎症反応を和らげたりします。これを犬フィラリアが寿命を迎えるまでの2〜3年間続けて、犬フィラリア自体が寿命で自然と死滅していくのを待つ方法がよく行われる治療法です。
症状がずっと出ている猫には、成虫駆除剤を使ったり、手術する方法もあります。危険を伴うから、獣医師とよく相談しましょう。
また猫用の猫用の犬フィラリア症予防薬を定期的に投与して、新たな寄生を防ぐことも大切です。
犬と同じように、決められた期間に犬フィラリア症予防薬をしっかり飲ませれば犬フィラリア症にはなりません。
この場合、犬と比較して発生率も認知度も低いのですが、ここ最近では猫の犬フィラリア症が注目されてきています。
犬フィラリア症にならないために予防をすることが何よりも大事です。
猫に投与しやすい猫用の予防薬もあります。
特に犬の犬フィラリア症の発生が多い地域では、猫への感染率も高くなるため、きちんとお薬による予防ができれば愛猫の犬フィラリアの感染だけじゃなく、地域の犬フィラリア症の蔓延も防ぐことが可能になります。
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