大型猫ノルウェージャンフォレストキャットがかかる主な病気の症状と予防法

By | 2017年10月10日
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PK_BLOG-2017-07-31

 

ノルウェージャン・フォレストキャットはどのようなネコちゃんですか?

 ノルウェージャン・フォレストキャットは大型サイズの猫ちゃんで、非常に筋肉が発達しており、その美しい長毛で颯爽とした姿は見ていて飽きません。しかし、長毛だけに毎日のブラッシングは非常に大変ですで、寒いスカンジナビアの厳しい冬を乗り切る為に備えたダブルコートの毛皮は、残念ながら暑さが苦手なため、日本の気候は厳しいものがあります。そして、遺伝的になりやすい病気も当然存在しますから、以下に紹介する病気を参考にしてみて下さい。

 

 

☆ 肥大型心筋症の概要 ☆

 肥大型心筋症は猫ちゃんの心臓病の中で一番多い病気です。何種類かの純血種の猫ちゃんでは遺伝が関係あるとされており、ノルウェージャン・フォレストキャットに関しても遺伝的な原因が考えられています。この病気は、心臓の左側にある左心室(心臓の先端側)の内側の筋肉が、特別な原因もなく徐々に分厚く肥厚してしまいます。その結果、心臓に出入りする血液が不十分になり、全身に血液を送るポンプの働きが著しく低下して行きます。この際、血液の循環が悪くなる為、血液の中に血栓ができて血管の中で詰まってしまう二次的な問題も出てきます。飼い主さんが気づく頃には病気はかなり進行していることが多いです。

・症状

 運動をしたがらない、苦しそうに呼吸をする、舌が紫になる、元気がない、食欲が落ちる、などです。血栓が詰まってしまうと後ろ肢のふらつきなどが見られることがあります。少しでもおかしいと思ったら、すぐに病院に連れて行かないと、場合によっては亡くなってしまうこともあります。

・治療法

 初期の段階はレントゲンやエコーで診断をしてから治療が始まりますが、症状が少しでも出ている場合は、心臓の機能を助ける内服薬を使うことになります。また健康診断などで、元気で無症状であるけれどエコーで偶然見つかったなどの場合は、定期的に検診をしながら経過観察をして行きます。重症例の場合には、静脈から点滴を入れて緊急の治療を行います。残念ながら、猫ちゃんの状態によっては、死に至ることもあるので治療開始は一刻を争います。予後に関しては、猫ちゃんによっては長生きできる子もいますが、あまりよいとは言えません。

・予防法

 遺伝の可能性が高い為、予防法としては小さい時から健康診断を定期的に受け、特にエコー検査は欠かさずに行うことが重要です。どの病気もそうですが、早期発見をして早期に治療を開始すれば寿命の長さに繋がります。

 

☆ 股関節形成不全の概要 ☆

 大型犬に多く認められる先天性の病気ですが、猫ちゃんでも見られます。先天的に股関節が十分に発育しておらず、太ももの骨(大腿骨)がはまっている骨盤の関節のはまりが浅く、歩く際にびっこを引いたり、歩くことで二次的に関節炎が起こり、痛みがひどくなると歩けなくなることもあります。また、場合によっては関節が完全に外れて脱臼を起こすことがあります。

・症状

 多くは1歳程度で症状が出てきますが、それ以降の場合も考えられます。普段からあまり動きたがらない、ジャンプをしない、腰を振るように歩く、などの症状が見られた場合は注意が必要です。

・治療法

 レントゲン検査によって診断がつきますが、治療は症状により変わって来ます。基本的には痛みや炎症を取り除く内服薬を用います。それに並行して必ず安静にしてもらいます。猫ちゃんは痛みが取れるとすぐに動き出しますが、炎症が完全に治ったわけではありませんし、原因である形成不全はそのまま残っているので、無理をすると症状の悪化に繋がります。重症な場合には手術を行うこともあります。

・予防法

 遺伝的な原因が考えられているため、小さい頃からジャンプなどの動きに注意することと、バランスのとれた栄養を取らせ、軽い運動と体重管理はしっかりと行いましょう。体重が重くなることで、隠れていた症状がすぐに酷くなる可能性もあります。いずれにせよ、普段の行動でおかしいと感じたら、早期の受診をおすすめします。

 

☆ グリコゲン貯蔵病タイプIV(糖原病)の概要 ☆

  この病気は非常に珍しい遺伝病です。グリコーゲン(糖原)は食物から入ってくるブドウ糖などの炭水化物を元に肝臓や筋肉で生成されて貯蔵されます。そして必要な時にグリコーゲンはグルコース(血糖)に再度分解されて使われることになります。しかし、これらの一連の過程で必要な酵素に先天的な異常があるため、結果的にグリコーゲンが肝臓や筋肉に貯蔵されたままになってしまいます。この病気は異常がある酵素によりタイプが分かれていますが、ノルウェージャン・フォーレストキャットはタイプIVとされています。診断に関しては、血液検査やエコーなどの他に遺伝子検査などがあります。

・症状

 生後半年ぐらいで現れると言われ、低血糖、発熱や筋肉の低下、神経症状などが見られます。また、15ヶ月程度で亡くなってしまう場合が多いです。

・治療法

 低血糖になる危険が常にあるため、炭水化物が多い食餌の管理が第一になりますが、それ以外に見られる症状には対症療法が行われます。

・予防法

 遺伝病であるため予防法はありませんが、最初のワクチンの時から常に健康診断をしっかり行い、心配であれば遺伝子検査も行うとよいでしょう。

 

☆ 毛球症の概要 ☆

 北国出身のダブルコートであるため、グルーミングで飲み込んでしまう毛の量は短毛の猫ちゃんに比べるとかなり多いです。毛球症は、飲み込んでしまった毛が胃にとどまって、腸にも移動できず、口から吐き出すこともできない状態です。ブラッシング不足、ストレスによる過剰なほどのグルーミング(場合によっては毛が薄くなることもあります)、食餌の繊維不足、などが理由として考えられます。

症状としては、食欲不振、便秘、吐こうとしても何も出ない、触ると怒る(便秘のためにお腹が不快)、などですが、重症例では腸閉塞を起こすことがあります。原因は、

・治療法

 軽症の場合には、毛球除去剤を舐めさせます。除去剤で便を出しやすくして、毛球を一緒に排出させます。それでも効果がない場合には、手術により摘出が必要になります。回復後は、軽症の場合も重症の場合も、必ずブラッシングと毛球コントロールされている植物繊維が多めのフードを使う、予防的に毛球除去剤を常に舐めさせる、などの徹底的なケアが必要になります。

・予防法

 長毛であることはブラッシングが必要であり、ブラッシングをすることで無駄毛を除去し、さらに毛が絡まった場合の毛玉も予防できます。また、フードは毛球コントロールがされている物(植物繊維が多い)を与えることも必要です。ストレスに関しては、遊び相手になったり、もし多頭飼いをしているのであれば、プライベートになれる空間を作ってあげるなどの工夫をしてあげましょう。

 

☆ 熱中症の概要 ☆

 暑さは冬が得意な猫ちゃんにはとても危険な条件です。ダブルコートにくるまったノルウェージャン・フォレストキャットは、特に日本の夏の暑さには注意しなければいけません。

・症状

 環境が暑すぎてしまうことで体温が異常に上昇して、口を開けたまま舌を出し、よだれが出て来たり、目が充血して来たりもします。嘔吐や下痢、ぐったりすることもあります。症状が進むと痙攣などを起こして亡くなってしまうこともあるのです。特に夏の外出時には、部屋の温度が上昇しないように工夫をしなければいけません。

・治療法

 熱中症の場合には体温が40℃以上になっていますから、まずは冷たい水をかけたり、氷を当てたりして体温を下げることから始まります。それと同時に点滴をして脱水を防ぎます。長時間暑い場所にいた場合は、体の中は臓器が茹であがるような状態になっていますから、場合によっては多臓器不全でなくなることもあります。

・予防法

 絶対に暑い部屋や車に閉じ込めることをしてはいけません。最近は夏場の気温が異常に高く、昔と違って学校の教室もエアコンがない状態では辛いと思いますが、猫ちゃんも辛いのは同じです。夏の外出時には、部屋の温度が人間の適温ぐらいの28℃を維持し、お水はたっぷり用意しておきましょう。また、人間同様に太っていると脂肪により熱を発散しにくいので体重管理も重要です。

 

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PK_BLOG-2017-09-05

 

参照画像:

http://c.wlkr.jp/categories/detail/36

Category: ケアについて 未分類 病気・症状

About わんだほー先生

ペットくすりの公式キャラクターがお送りする、犬や猫のお薬や病気・健康維持についてのブログです。 ブログの内容は、獣医さんの監修ですが、同じ病気でも症状や個体差等により対応が異なることもあります。大切なペットのことですので、お薬の投与や症状に関しては、必ず実際に診察を行い獣医師の判断に従うようにしましょう。

2 thoughts on “大型猫ノルウェージャンフォレストキャットがかかる主な病気の症状と予防法

  1. 金本 満

    5種混合ワクチンについてお伺いします。動物病院から毎年一度接種を促す案内が送られてきます。何の疑いもなく摂取していましたが、犬仲間からの情報やネットでの情報によりますと、毎年摂取する必要はなく、免疫過剰による弊害もあると聞きますが、どうなのでしょうか。また、高齢犬に関しては接種する必要もなく、ショック死もあると聞きますが、いかがでしょうか。

    Reply
    1. わんだほー先生 Post author

      コメントありがとうございます。
      現在、ワクチンに関する記事がございませんので今後の記事に取り上げさせていただきます。
      どうぞ宜しくお願いいたします。

      Reply

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