犬種や年齢によって、考えられる病気は変化してきます。
今回は、ワンちゃんの「咳」について、犬種と年齢の観点から、どのような病気の可能性があるのか?
まとめてみました。
もし、仔犬であれば、まず第一に「ケンネルコフ」の可能性が考えられます。治療は長期に及ぶ場合もありますが、
ほとんどが2ヶ月程度で治ります。
治療は長期に及ぶ場合もありますが、
通常は2か月程度で治るでしょう。
「僧帽弁閉鎖不全症」である可能性が高く、早ければ、5.6歳で発症します。
キャバリア、キングチャールズ・スパニエルでは、4、5歳でほぼ半数が、この病気になると言われています。
10歳前後のマルチーズが咳をしている場合は、「僧帽弁閉鎖不全症」の疑いがあります。
「僧帽弁閉鎖不全症」とは、心臓にある四つの弁のひとつである僧帽弁が閉じなくなるなどして、左心房から左心室に向かって流れるべき血液が逆流してしまう病気で、進行すると、となり、呼吸困難がおきます。
この病気は、4段階に分類されています。
第一段階では、無症状です。
第二段階になると、心臓の音を聞けば雑音が混じっているのでがわかります。
第三段階では、深夜に寝ているときに、かわいた咳をするようになります。
第四段階では、1日中咳をするようになります。
時には、えづくような状態になります。
基本的に完治しない病気なので、早期発見早期治療がもとめられます。
マルチーズやキャバリアであれば、5,6歳のころから心エコーによる検診を定期的に受け、第一段階の時点で血管拡張剤の投与を始めるのが良いでしょう。
僧帽弁の修復や弁移植も選択肢のひとつです。
しかし、第三段階の時点でやっておくのが良いでしょう。
他犬種で特に小型犬に多く見られる病気です。
単純な風邪で「咳」が出る場合もありますが、何かの異物を誤飲した場合による誤嚥(ごえん)性の肺炎の可能性もあります。
いずれにせよ、咳が続くようなら、早めに動物病院に診てもらいましょう。
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