【マイクロチップ】入れてますか?
マイクロチップとは、大切なペットの身元を証明してあげるための皮下埋め込み型の個体識別用チップのことです。北欧諸国、フランス、シンガポール、台湾など、犬の登録にマイクロチップを義務化している国もあることから安全性は非常に高いともいえます。しかし、日本での認知度はまだ少ないようです。
今日は、このマイクロチップのことについて、まとめてみました。
マイクロチップとは?
チップには固有の個体識別番号(15桁のID)が記録されており、これを専用の読み取り機で読み取ることで個体を識別することができます。
ISO(国際標準化機構)の規格を採用しているため、世界で1つだけのIDになります。
マイクロチップはどうやって埋め込むの?
マイクロチップは、直径2mm、全長11~13.5mmの大きさであり、また体には害がない素材でできています。現在、国内では4社から販売されており、埋め込む方法は注射器のような専用のインジェクターで行い、ほんの数秒で完了し、痛みも予防注射と同じ程度くらいです。
マイクロチップは、こんなときに役に立ちます。
①マイクロチップの利点としては1度の埋め込みで生涯を通して有効です。
狂犬病の鑑札や名札のように脱落する心配もなく、いつでも確実に、ペットの身元を証明してあげることができます。
例えば迷子になった場合、特に災害や盗難など混乱したなかでは、鑑札や名札では外れてしまう可能性も高いですが、マイクロチップは体内に入っているため消失する心配もありません。
②マイクロチップを使った個体識別を、動物検疫制度の中で義務化している国も多いため、マイクロチップを一度埋め込んでおけば、急な海外渡航も心配ありません。
③またマイクロチップの種類によってはリーダーをかざすことで体温測定できるタイプもあるのでわざわざ肛門から計るストレスを軽減できます。(肛門から計る直腸音よりは正確な値がでない場合もあります。)
マイクロチップの欠点
欠点としては外観ではマイクロチップが入っているかないかは確認できないことです。確認方法としては、マイクロチップリーダーがある機関でチェックしてもらうかもしくは、レントゲンにて確認するしかありません。万が一迷子になった際は、警察や保健所に連絡する際、マイクロチップが入ってることを伝えておくと早い発見につながります。
脳腫瘍などの軟部組織の詳しい検査や椎間板ヘルニアを診断できる検査方法としてMRI検査があります。この検査をする際、マイクロチップが入っていると悪影響が出る可能性があります。(動物に悪影響があるわけでなく、MRIの画像に悪影響がでる可能性があります→画像が乱れるなど)
すべてのMRIに悪影響がでるわけではないので、もしMRI撮影するような病気があり撮影される際には、一言マイクロチップが入ってることをつたえ影響がないか確認をとるといいでしょう。
【マイクロチップ】は、まだまだ日本では認知度は低いですが、装着化が義務付けられれば、そのメリットも大きいかと思われますね。
参考画像
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/www.flickr.com/photos/87296837@N00/17400108206