
ウサギの食糞は、正常。犬は?
あまり知られていませんが、ウサギやハムスター等の食糞は正常な行動です。これがなければ、ウサギは生きていけません。普通、ウサギの便と言われると、硬くてコロコロしたものを想像すると思いますが、それ以外に深夜から明け方頃に、軟便をします。
主に盲腸の内容物です。人間の盲腸はオマケ程度の大きさですが、ウサギの盲腸は大きくて、立派です。その中には腸内細菌が作り出したビタミン群やアミノ酸が含まれており、これを食べる事により、栄養バランスを保っているのです。ただ、肛門から直接舐めとるため、ウサギを飼っていても、気が付いていない事があります。
問題行動じゃないの?
犬の食糞行動でも、問題行動とは言えない例外もあります。
母犬が子犬の糞を食べる場合です。これは自然の現象なので、放っておいても良いでしょう。子犬が成長すれば、自然とやめます。
そうではなく、犬が自分の糞や他犬の糞を食べるのは、やめさせた方が良いですし、やめさせる方法はあります。
犬が食糞する4つの原因とその対策。
【原因・その1】空腹
【対策】お腹がすけば、犬は自分の便でも食べてしまいます。食餌量を見直す事が大切です。
【原因・その2】ストレス
【対策】ストレス要因を取り除かなければなりません。
【原因・その3】遊びで食べてしまう
【対策】便を苦くするサプリメントを与えてみましょう。便が苦くなれば、食糞も治まるという考え方です。遊びで食べてしまうような場合には、有効です。便をしたら、素早く片付けて、食糞の習慣をなくすようにする事も大切です。あまり叱ると、便をした事を隠そうとして、飼い主様に見つかる前に食べてしまうようになるので、逆効果と言えるでしょう。
【原因・その4】消化器系の異常
【対策】消化器系の異常の場合は、消化不良でまだ栄養素の残っている便を食べている事が考えられます。消化しやすいフードに変えるなどの対策が必要です。
愛犬の食糞について。まとめ
たとえ愛犬が自分の糞を食べていても、トイレ以外の場所で排泄をしても、怒ってはいけません。怒られると犬は「排泄する」という行動自体を叱られたと思い、排泄を「してはいけないこと」だと認識してしまいます。
また、食糞の形跡を発見した場合は、あまり騒いだり叱ったりしないで、冷静に素早く片付けるようにしましょう。そうしないと犬は「食糞すれば飼主さんが反応してくれる!遊んでくれるぞ!」と学習してしまい、食糞行動を続けてしまうことがあります。
問題行動のひとつ「食糞」ですが、治療方法というものは未だ確立されていないようです。過剰に叱らず、サプリメントや「排泄物は食べてはいけない物だ」と覚えさせえることで改善していきたいですね。
画像引用
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