気を付けたい!犬によくある歯のトラブル5つ!
体の病気にかからないこともそうですが、元気に長生きするためには人間でも犬でも歯の健康は欠かせません。しかし、85%のわんちゃんが何らかの歯のトラブルを抱えているというデータもあり、意外と歯のトラブルを抱えているわんちゃんは多いことが分かります。 そこで、今日は犬によくある歯のトラブル5つを上げ、犬の歯の健康について考えてみたいと思います! 1乳歯遺残 乳歯遺残とは、乳歯から永久歯への生え変わりの時期をすぎても、乳歯が生え変わらず口の中に残り、永久歯が変な場所に生えてしまったりすることを言います。通常は、わんちゃんが4~6か月辺りで乳歯が生え変わりはじめ、7~8か月辺りには永久歯になります。もし、この時期に同じ場所に2つの歯がはえる等、異常を発見した場合は、獣医師に診てもらうようにしてください。また、永久歯が生えそろう時期には、一度動物病院で歯並びをチェックしてもらうのもお勧めです。 2歯周病 わんちゃんに一番多い歯のトラブルが歯周病といわれています。わんちゃんの口の中はアルカリ性のため、歯石が口の中で石灰化しやすく、歯石がたまりやすいために歯周病になりやすいのです。歯周病を放置しておくと、歯肉は化膿し激しい痛みを伴うようになり、さらに悪化すると、周囲の歯を溶かしたり、歯周病菌が体の中を移動し内臓の病気をもたらす可能性もあります。一旦、歯石ができてしまうと、歯磨きなどでは取れず、病院で全身麻酔をして歯石を取ってもらうことが必要となります。 また、当ブログでも、歯周病について書いた記事がありますので、そちらもどうぞ↓ 〇ペットの歯周病の恐ろしさ 〇ペットの歯磨き 3歯並びの悪さ 犬にもやはり、歯並びが悪く、かみ合わせの悪い犬がみられます。飼い主さんからは、噛むときに不自然な、ぎこちない動きをしていないかどうかでの判断となるでしょう。もし、不自然な噛み方等をしていると感じたときは、歯の矯正や問題のある歯を抜いたり等、症状によって治療もできますので一度動物病院にかかられることをお勧めします。 4破折、咬耗 歯が折れてしまうことを「破折」、また歯がすり減ることを「咬耗」と呼びます。何か固いものを噛んだり、おもちゃを長時間噛みすぎたり、時には喧嘩などでも破折・咬耗が起こりえます。損傷したことで痛みがでたり、細菌に感染してほかの病気に発展する可能性もありますので、破折・咬耗を発見したらきちんと治療しましょう。 5歯根膿瘍 歯根膿瘍とは、歯のヒビや歯の破損などにより、そこから菌が入り込み歯根部で炎症を引き起こし、膿がたまってしまう状態のことです。また、虫歯や歯周病も歯槽膿瘍の原因と成り得ます。飼い主さんは、食べ物を落としたり、食べるのを拒否しだしたりする等食べるときの変化で異変に気付くことがあります。また、進行するとだんだん顔が腫れてくるため、それで異変に気付く方もいます。これが悪化すると、歯槽膿漏・歯槽骨隨炎等も引き起こします。治療としては、症状の程度にもよりますが、たまっている膿を取り除くか、歯根部へのダメージが大きい場合には歯を抜くことになります。また、抗生物質や痛みどめ等の投薬も必要となるでしょう。 人間でも、歯は健康のバロメーターと言われますが、犬でもそれは同じです!特にわんちゃんに多い歯周病は、日ごろからのお手入れが肝心です。中々歯磨きや口の周りを触らせてくれないわんちゃんも多いこととは思いますが、少しづつ歯磨き等にも慣れさせていきたいものです。どうしても歯磨きができない場合は、飲み水に入れるだけでお手入れができたり、歯磨き効果のあるおもちゃ等も細菌では見かけますので、色々合うものを試してみてください! ペットくすりでは歯磨きやマウスウォッシュ等、デンタルケア用品も扱っています↓ 参照;http://www.animalplanet.com/pets/healthy-pets/5-common-dog-tooth-problems/ 画像;http://www.flickr.com/photos/51867225@N08/5221532381 http://www.flickr.com/photos/70253321@N00/2348881507