オス犬、メス犬と性別での病気の差は、人間と同じようにワンちゃんでも存在します。解剖的な違いが明らかなのは、特に生殖器関係の病気が多いです。今回は、オス犬に起こりやすい病気についてご紹介します。
- 前立腺腫瘍
多くが悪性腫瘍である確立が高く、発見された時点で手遅れとなっているケースが多い病気です。老犬に多く見られ、症状としては便秘になる、足をかばう・引きずる、尿が出にくいなどがあります。
- 前立腺肥大
原因はまだ明確では加齢とともに男性ホルモンのバランスが崩れることが要因の1つと考えられています。主な症状として前立腺腫瘍のように便秘や排尿困難などの症状がみられ血尿も出現します。
- 尿道結石
石が尿道に詰まる病気で。雌でも起りますが、構造上から雄に多い病気になります。症状としては尿が出にくい、頻尿、血尿などがあります。
- 肛門周囲腺腫
肛門のまわりにある腺組織に腫瘍ができ、主に去勢をしていないオスの老犬に多く発生します。肛門の周辺にできる腫瘍のほとんどがこの肛門周囲腺腫です。症状として便秘、 お尻を床にこすりつける。 肛門のまわりにしこりができるなどです。
- 会陰ヘルニア
肛門のまわり(会陰部)の筋肉の間に隙間ができ、腹腔臓器(腸など)が飛び出てしまう病気です。症状として便秘や排便困難が多いですが、他のヘルニアと違い膀胱が飛び出てくることがあり、尿が出にくくなる症状もあります。
- 鼠径ヘルニア
足の付け根の鼠径部から、腹腔臓器が飛び出てしまった状態をさし、先天的に起こる場合と、事故などによる外傷などで後天的に起こる場合があり、先天的なものでは雌より雄の方が多く、雄で鼠径ヘルニアがある場合、潜在精巣の場合が多いです
上記の病気はオス犬がなりやすく、また早期発見することで、悪化や最悪の事態を避けられます。少しでもおかしいな?あれ?と思ったら、すぐに動物病院を受診しましょう!
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