現在、様々なペット用サプリメントが市販されています。
注意してほしい点、種類や効果をお話したいと思います。
【サプリメントの注意すべき点】
犬用サプリメントとして販売されていた製品の中に、ニンニクが含まれており、それを食べた犬が中毒を起こした事例があるのです。
ご存知かとは思いますが、犬にネギ類は禁忌です。赤血球を壊す成分(アリルプロピルジスルファイド)が含まれているからです。それと同じ成分がニンニクにも含まれており、ニンニクもネギ類と同様に、犬にとっては毒物となります。
それらが堂々と含まれているサプリメントも、実際に存在するという事は気にしておいてください。
【サプリメントのメリットと種類】
サプリメントは有害なものばかりではありません。犬猫の健康を保つ上で、重要な働きをしてくれるものも、数多くあります。
- 関節
関節のサプリメントとして代表的なグルコサミンやコンドロイチンは、人間でも中高齢の方がよく飲まれていますよね。犬猫でも、年を経ると関節がすり減って、痛みを伴う事が多々あります。大型犬は勿論の事、小型犬でもそのような事はありますし、猫の関節の疾患も、意外に多いという事がわかってきました。
状態によっては、痛み止めの服用が必要になりますが、長期に痛み止めを飲むよりも、サプリメントで維持する方が負担は少ないと言えるでしょう。関節が痛いと、猫では高い所から飛び降りるのを嫌うようになります。
犬では段差の上り下りやお散歩を嫌がるようになります。以前、TVで階段を後ろ向きに上る犬が紹介されていましたが、実はこれも関節が痛い犬の特徴的な動きなのです。
- 消化器系
「うんちの臭いを少なくする」というサプリメントがあります。
「うんちの臭いなんて気にしない。ワンちゃんの健康とは関係ないんじゃない?」と思われる飼い主さんもいるかもしれません。実はうんちの臭いがキツイのは、腸内環境の乱れを表しているのです。食糞してしまう事もあります。
このような時に良いサプリメントは、乳酸菌です。腸内環境を整えることで、うんちの臭いを軽減し、食糞を防ぎます。
- 免疫力向上
ペット用サプリメントの中で、最強とも言えるのは、アガリスクかもしれません。これはキノコが元になっているのですが、免疫力を高めます。身体が弱っている時は、他の病気にもかかりやすいもの。そんな時にこのサプリメントは良いでしょう。
動物病院ではよく、ガンにかかってしまったペットにお勧めします。抗がん剤等の他の治療法との併用も可能で、使いやすいサプリメントです。ただし、高価なのが唯一の難点だと言えるでしょう。
いくつかサプリメントをご紹介しましたが、共通して言えるのは「用量を守る」という事です。サプリメントは薬と違い、多少、飲ませすぎても身体に影響が出ないと考えがちですが、用量以上を与えても良い効果は得られません。
逆に、長期間にわたって飲ませすぎれば、やはり悪影響も出てきます。
大事なワンちゃんネコちゃんのために、賢くサプリメントを使って
健康を維持できるようにしましょう。
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参考 : http://www.netseek.co.jp/pet/
photo by https://www.flickr.com/photos/epsos/4582789354/