本を読んだり映画を見ていると、魔女が連れている動物は猫が多く、野原を駆け回るプリンセスのお供は犬であることが多いように感じませんか?ちょっとした例外はあるものの、魔女の猫はあくびをしながら、ギロッと何かを睨み、プリンセスの犬は快活に走り回っている…ような。
このイメージの違いはいったい何から来ているか、気になりますね!
同じような疑問を持ち、調査した研究者がアメリカにいました。ウィスコンシン州キャロル大学の心理学の准教授ガステロ氏です。彼は学生600人に対して、猫が好きか犬が好きかというアンケートを実施します。猫好き犬好きかは、その人自身の性格に関係しているという仮説を立てたため、アンケートでは同時に、学生自身の性格や嗜好についても質問しました。
犬好きは社交的、猫好きは内向的
結果、学生のうち約60%は犬好きだと答え、猫好きは11%だったそう。犬好きの学生は、犬の魅力について「フレンドリーさ」をあげ、猫好きは「猫から感じる愛情」をあげました。そんな彼ら、犬好きと猫好きでは、性格に大きな違いがみられたそう。それを見てみましょう。
まずは犬好き。彼らの特徴は
① 陽気で明るい性格
② エネルギッシュで社交的
③ しっかりとルールに従う
だといいます。一方で猫好きな
①内向的
②繊細な心を持っている
④ 自由な行動を好み、順応性が低い
といった特徴があるそうです。
犬は散歩が必要、猫は必要がないから・・・
こういった差は、犬と猫の環境の違いによるものだとガステロ教授は話します。犬好きの人が社交的で明るい傾向にあるのは、犬を連れて散歩に行く必要があり、外で犬好きの人々と話す機会が多いから。一方、猫は散歩に連れていく必要が無く、犬と違って猫の飼い主同士で集まる機会が少ないため、内向的な人に向いていると言えるのです。
確かに犬を飼っている人は、毎日散歩に行っているため、犬を通じて顔見知りになったり、「あそこのチワワの飼い主さん」という風に認識しやすいと言えます。しかし猫の飼い主さんは、直接話を聞かない限り、なかなかどんな猫を飼っているのか、知ることができませんね。
このように冷静に分析されると、なるほどなと感じたのではないでしょうか?犬好き、猫好きというのは、動物自体の愛くるしさやかわいらしさだけでなく、自身の性格に基づいたものなのかもしれないと考えると、面白いですね。
さて、質問です。
●●●あなたは猫好きですか?犬好きですか?●●●
筆者は、アウトドアが大好きな猫好きです。
参考記事:http://www.livescience.com/45894-dog-cat-people-personalities.html
Photo By.
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