
毛づや・毛色の変化
【サイン】毛づやが悪くなる。毛が抜ける、薄くなる。白髪・黄ばみが出てくる。
【対処法】ブラッシングで血行促進。老化によって被毛が抜けたりするのは自然体なこと。やさしくブラッシングをして、血行促進を心がけましょう。病気による場合もあるので、おかしいと思ったら獣医師に相談しましょう。
皮膚の変化
【サイン】弾力がなくなる。肉球が硬くなる。たるんでくる。
【対処法】しこりがないか確認を。皮膚に弾力がなくなり、締まりなくなってくるのも自然体のことです。気をつけたいのはしこりの有無。「皮膚がんなどの可能性」があるので、しこりを見つけたら早めに受診しましょう。
動きの変化
【サイン】ゆっくり歩く。足をかばうように歩く。段差を嫌がる。寝てばかりいて動こうとしない。
【対処法】関節や骨の病気の可能性も。筋肉や骨、関節が衰えて、動くのがおっくうになっているのは、仕方がありません。ただし、「関節や骨の異常で、動くと痛みがある」からじっとしているということもありえます。様子を見て、獣医師に相談しましょう。
視力の変化
【サイン】薄暗いところで動きまわれなくなる。ものにぶつかりながら歩く。段差につまずく。
【対処法】白内障の疑いが。老犬に多い「白内障の可能性」がないか確認しましょう。目の水晶体がにごって視力に影響する病気です。黒目が白くにごっていたり、視力低下が疑われるしぐさを見せたら動物病院へ行きましょう。
聴力の変化
【サイン】音がしても反応が遅い。呼んでも応えない。
【対処法】大声で呼ぶのは禁物。聴力が発達している犬ですが、「加齢によって聴力は低下」していきます。大声を出すのは叱られていると勘違いするため逆効果。やさしい声かけを心がけましょう。
食事中に気づく変化(1)
【サイン】硬いものが食べられなくなる。歯がグラグラしている。
【対処法】歯周病に気をつける。歯が弱ると硬いものがかめなくなります。やわらかいものばかり食べていると歯垢や歯石がつきやすくなります。「歯周病」が原因の場合もあるので口臭の確認が必要です。また、定期的な歯科検診もしましょう。
食事中に気づく変化(2)
【サイン】元気で食欲はあるのに、食事は残す。食べる量が減ってくる。
【対処法】味覚の変化に対応する。老化によって食べ物に対する関心自体がなくなったり、臭覚や味覚の衰えで味の好みが変わった可能性があります。「高齢犬用の消化の良いフード」を。急激に体重が落ちたときは病院へ。
行動で気づく変化(1)
【サイン】トイレではないところで、尿や便をしてしまう。トイレシートからはみ出す。
【対処法】トイレの場所に工夫を。老化のためにトイレに間に合わなくなることもあるのでしょう。しつけていたのができなくなったのとはわけが違うので、きつく叱ったりせず、「トイレを寝床のそばに置くなどの工夫」をしましょう。
行動で気づく変化(2)
【サイン】命令に従わず、反抗的になる。わがままになる。
【対処法】聴力の低下が影響。飼い主からすれば反抗的に見える行動も、加齢による聴力や視力の低下が原因と考えられます。「命令は理解していても、体が言うことを聞かない場合もある」と理解してあげましょう。
小さい頃はかわいかったワンちゃんも、歳を重ねてくると、当たり前だったことができなくなったりします。老犬になっても家族の一員です。大声で叱ったりせずに、いたわってあげたいですね!
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画像引用
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