肥満ペットのカロリー計算術を伝授します!

By | 2014年9月1日
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ペットの肥満について、ご存知ですか?

人間もそうですが、肥満はペットの様々な病気の原因になります。
糖尿病、心臓病、椎間板ヘルニア、関節疾患などなど….
可愛くて、ついつい沢山食べさせてしまうかもしれませんが、食べさせ過ぎは禁物です。  

うちのコは太っているのか?そうでないのか?それをきちんと判断する必要があります。動物病院に来る動物達を見ていると、確かに肥満気味のコは多いのですが、反対に肥満を心配し過ぎて、痩せすぎているコも結構いるのです。

 

ボディーコンディションスコア(BCS)

ボディーコンディションスコア(BCS)というものがあります。これは、ワンちゃんネコちゃんの身体を見る事と触る事で、肥満度を割り出すというものです。
ワンちゃんかネコちゃんか、また犬種猫種によって、差はありますが、一般的なものを紹介します。

  • BCS1(削痩/体脂肪率5%以下)

・肋骨は脂肪に覆われておらず、簡単に触る事が出来る。
 腰に皮下脂肪がなく、骨が浮き出ている。
 腹部のひだは深く、砂時計型となっている。

  • BCS2(体重不足/体脂肪率6~14%)

・肋骨はごく薄い脂肪に覆われ、簡単に触る事が出来る。
 腰の皮下脂肪はごくわずかで、骨が浮き出ている。
 腹部にひだがあり、砂時計型となっている。

  • BCS3(理想体重/体脂肪率15~24%)

・肋骨はわずかに脂肪に覆われ、触る事が出来る。
 腰はなだらかで、やや厚みがあり、薄い皮下脂肪の下に骨を触る事が出来る。
 腹部にはひだがあり、適度な腰のくびれがある。

  • BCS4(体重過剰/体脂肪率25~34%)

・肋骨は脂肪に覆われ、触る事が難しい。
 腰はなだらかで、やや厚みがあり、骨はかろうじて触る事が出来る。
 腹部のひだや腰のくびれはほとんどない。

  • BCS5(肥満/体脂肪率35%以上)

・肋骨は厚い脂肪に覆われ、触る事は大変難しい。
 腰は厚みがあり、脂肪に覆われていて骨はほとんど触れない。
 腹部は張り出して下に垂れ、腰のくびれはなく、背中は明らかに広がった状態。
 

一番わかりやすいのは、肋骨を触った感じでしょう。
BCS4もしくは5に該当するのなら、ダイエットが必要です。

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ペットフードのカロリー

ペットフードに含まれるカロリーは、それぞれ違います。与えているペットフードに書かれている「グラム当たりのカロリー数」をチェックしましょう。

多くのペットフードには、「体重▲kgなら、■g与える」というような事が、書いてあると思います。ですが、これは体重の維持量です。体重を減らすための量ではありません。また、年齢、避妊去勢手術をしているかどうか、妊娠期や授乳期かどうかなどにより、与える量は変わってきます。式で表すと、下記のようになります。

 1日に必要なカロリー数=(体重×30+70)×●

●に入る値は、避妊去勢済みの成犬なら1.6、避妊去勢済みの成猫なら1.2です
ボディーコンディションスコア、BCS4の成犬なら1.4、BCS5の成犬なら1.0、BCS4の成猫なら1.0、BCS5の成猫なら0.8くらいで良いでしょう。

太っているからと言って、これ以上、値を減らすと弊害も出てきます。さて計算してみてどうでしたか?適正なカロリーを与えていましたか?

 

ボディーコンディションスコアをチェックし、ペットフードのカロリー計算を行い、適切に与えペットに健康な生活を送らせてあげましょう!

 

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参考  
http://www.e-petlife.com/iivc/pdf/dog_bcs.pdf
http://www.petjpr.com/column/news-bin/Detail.cgi?rgst=00000070&CatgM=2

Photo by   https://www.flickr.com/photos/golf_pictures/2187242989/

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