恐ろしいアジソン病。ペットが急死する可能性も!
アジソン病とは、イギリスの内科医トーマス・アジソンによって、発見された病気です。 副腎皮質と言われる部分の機能が低下する病気です。反対に副腎皮質の機能が亢進する病気をクッシング病と言います。 副腎は、腎臓の上にある小さな豆粒大くらいの臓器で、副腎皮質とはその臓器の外側の部分です。内側の部分は髄質と言い、皮質とはまた違う働きを担っています。 副腎皮質は、ステロイドホルモンを分泌しています。その副腎皮質の機能が低下するという事は、ステロイドホルモンが不足するという事です。 「ステロイド」という薬は、皆様ご存知でしょう。炎症を抑えたり、血糖値を上げたりする薬です。そのステロイドと同じものが、もともと体内で合成されているのです。それこそが、ステロイドホルモンで、その分泌場所が副腎皮質なのです。 副腎皮質からはステロイドホルモン以外にも、アルドステロンというホルモンが分泌されています。アルドステロンは、体内のイオンバランスを調節しています。具体的に言うと、低ナトリウム高カリウムになります。この状態は、心停止にも繋がります。アジソン病は、クッシング病に比べて、稀な疾患ではあります。10万頭中36頭くらいしか罹らないと言われています。 ただし、適切な治療を迅速に行わなければ、ショック状態に陥って、急死してしまう恐ろしい病気と言えます。稀な疾患故に診断が遅れると、取り返しのつかない状態になってしまう事もあり得るのです。 アジソン病の治療法ですが、まず理解しておかなければならないのは、 「この病気は「治らない」という事です。」 薬は一生飲ませ続けなければなりません。薬を飲ませたら、元気になりますが、元気になったからと言って、薬をやめてしまってはいけないのです。 使われる薬は、アルドステロンの代わりとなるフロリネフ、コートリル、DOCPや、ステロイドホルモンの代わりとなるプレドニンなどです。 この中でフロリネフは大変高価な薬ですが、先に示したように、残念ながらこの病気になると、一生飲ませ続けなければならなくなります。 先にも書きました通り、原因は免疫などの異常でも起こりうるので、 日々のケアだけで防ぐことは難しいですが、早期発見と適切な投薬でペットの身を守りましょう。 ▼おすすめアジソン病治療薬 フロリネフ フロリコット 動物病院でも 出されるお薬。 動物病院よりもお安く お買い求め頂けます! フロリネフの ジェネリック。 病気と長い付き合いに なるからこそ、 少しでもコストカット! 1996)http://bordercollie.k-server.org/vet/addison.html#1 慢性原発性副腎皮質機能低下症とは photo by https://www.flickr.com/photos/kokjebalder/212798914/