ノミ・マダニ駆除薬の適切な投与時期

ノミに対する予防 ノミが発生するのは暑い時期、特に梅雨に最も発生します。予防はそれより前にする必要があります! ノミは犬、猫の体表で繁殖し、メスは一日に最大約50個の卵を産み、その卵は表面がつるつるしており、犬、猫の体表から滑り落ち周囲の環境下に落ち環境下で成長していきます。つまりノミをみつけたら最大約50倍もの未成熟なノミ(卵、幼虫、さなぎ)が環境にいることになり、一度大量発生してしまうと爆発的に更に大量のノミが発生することになります。 このことからピークになる前からの予防は特に重要となります。   <夏場以外にもノミはいる?> ノミの被害は暑い季節、梅雨時や夏場だけの問題ではありません。ノミは気温が13度以上であれば、夏冬関係なく卵から成虫までのライフサイクルが繰りかえします。温度や湿度が最適な夏の時期は2~3週間でライフサイクルを繰り返すノミですが、寒くなるとそのサイクルは何倍にも長くなります。13度を下回るとノミはサナギの状態で越冬しそして適温になったところで成虫になり、ペットに一斉に寄生します。 最近の住宅事情によりペットが屋外で飼われるより室内で飼われるケースが多くなりました。 そのため環境温度が冬でも容易に13度以上になることがあり、ノミのライフサイクルが進み成虫となり寄生する可能性が増加しています。調査によって冬でも犬では10頭に1頭、猫では5頭に1頭がノミの被害を受けている報告があります。 このことからマダニと同様に通年予防しておくのが最善の策といえるでしょう。   マダニに対する予防 マダニは通年をとおして発生しているため毎月の定期的な予防が最善です。 少なくとも時期的でいえばに5〜9月に大発生をするためその時期が始まる一ヶ月前、つまり4月からは予防した方がよいでしょう。 特にこの時期は夏の行楽シーズンでもあり、マダニがよくいる林、森林に行く機会も増え、マダニが寄生する機会が増えることになるので注意が必要です。林や森にいかなくとも、都市部で公園やなどでマダニの寄生する報告もあるため、森林にいかない場合でも予防することは必要です。     子犬、子猫に対する予防 ノミ、ダニの予防薬の種類によって時期は様々ですが、ほとんどの予防薬が6〜10週齢以上の子猫、子犬で安全性が確認されています。 子犬、子猫はまだ成犬、成猫とちがい免疫機構がしっかりと確立していない状態なため、その仔のいる環境下によっても違うと思いますが、ワクチンがしっかり接種しおわってからでも(少なくとも初回の混合ワクチン接種後)遅くはないと思います。また塗布薬の場合、個体差もあると思いますがどうしても小さい個体(猫やチワワなどの超小型犬)だと液量も多くなるため塗布薬を舐めないよう注意が必要です。 ノミに関していえば子犬、子猫に大量にノミが寄生することで貧血を引き起こすケースがあるため、 ノミがいるのを確認したら早めに予防することをお勧めします。   ▼ペットくすりのノミ・ダニ・マダニ駆除薬▼  フロントラインプラス フィプロフォートプラス ノミマダニ駆除剤の 定番ブランド品! 動物病院でも使われる メリアルのブランド品で安心。 皮膚につける スポットオンタイプのお薬。 フロントラインプラスの ジェネリック医薬品! ノミ・ダニ・マダニを しっかり予防! 皮膚につける スポットオンタイプのお薬 ⇓人気のノミマダニ駆除薬をチェックする⇓   photo by  https://www.flickr.com/photos/aaron_anderer/2532598450/

ノミ・マダニ駆除薬の上手な選び方

ノミ・マダニ駆除薬ってどんなのがあるの? ノミ・マダニの駆除薬というと皮膚にたらすタイプが主流でしたが、今現在は、首輪タイプ、シャンプー、内服タイプ、スプレータイプ、スポットオンタイプ(垂らすタイプ)どれがいいか考える前に、それぞれの特徴などを知りましょう! ①首輪タイプノミ・マダニを駆除する成分がしみ込んだ首輪を動物の首に巻くことにより、効果を発現。利点:比較的長期間効き値段も安価にすむ。欠点:紛失の恐れ有り。首輪の周囲しか効かないものもあり。   ②シャンプーノミ・マダニを駆除する成分がしみ込んだシャンプーにより定期的にシャンプーで駆除。利点:駆除と洗浄の同時に行える。値段も安価にすみます。欠点:効果の期間が短い。駆除するのに洗わなければならず手間がかかる。   ③内服薬飲み薬で駆除するタイプです。利点:速攻性あり。皮膚弱い子でも投与可能欠点:食べない可能性あり。体調や個体差で、嘔吐する報告もあり。   ④スプレー式ノミ・マダニの駆除液を噴霧して投与するタイプ。利点:野良猫など触れない動物にも駆除が可能。欠点:塗布量によっては確実に駆除することが難しい。   ⑤スポットオンタイプノミ、マダニのお薬の主流。皮膚に駆除液を少しだけ垂らすタイプ利点:簡単に処置出来る。種類によってはノミ・マダニ以外の寄生虫も駆除可能欠点:皮膚に痒み、発赤、脱毛など反応がでることあり、効果に時間がかかる場合もある。(経口薬のように即効性のある場合もあり)     愛犬、愛猫に最適なノミ・マダニ駆除薬は?現在、主流になってるスポットオンタイプは皮膚に直接つけられ簡易な予防ですが、首輪、スプレータイプも含め、体に何かつけられると嫌がる子であれば、つけることでストレスになりその塗布部位を舐めたり自傷したりすることがあります。 また、件数自体はかなり少ないですが、塗布部位が脱毛、発赤したという報告もあります。塗布薬自体は基本的に昆虫に作用するもので、犬、・猫に影響があるものでありませんが、基材がアルコール製剤のものあるため、嘔吐したりすることもあります。そのため皮膚が敏感な子、何か体につけられるのが嫌な子であれば経口薬をすすめします。   普段から食べ物などにこだわりがあり、決まったフードや、おやつしか食べず経口薬では、飲ませるのに苦労しそうな、偏食気味の子には、スポットオンタイプやスプレーをおすすめします。   ノミ・マダニ以外に他の寄生虫も同時に予防したい時は、同時に予防、駆除できるスポットオンタイプをおすすめします。ただ薬によっては、ノミと他の寄生虫のみで、ダニが予防できない薬もある為、塗布前に確認する必要があります。   【ノミ・マダニが寄生してしまった場合の駆除薬は?】ノミ・マダニの寄生してるのを発見した場合は、即効性がある経口薬がおすすめです。スポットオンタイプでも即効性が強いものもありますので、それらを選んで投与することをおすすめします。  このようにノミ・マダニ駆除薬といっても、様々な予防薬があるため、飼われている犬・猫が、どのような性格か、健康状態はどうか、どのような環境で生活しているかを総合的に捉えて、使い分けるのが一番です。健康状態は飼い主の判断だけでは不十分な場合も多いので、獣医に相談し確実で安心なノミ・マダニ駆除薬を選びましょう。    Photo  by    https://www.flickr.com/photos/rastafabi/4999304169/  

犬・猫のストレス解消法は?

犬・猫のストレスとは? 犬、猫がストレスを感じているかを見分けるのは、大変難しいことです。個体差があり・その子達が経験した時に得た学習・その際の強化されたもの(匂い、音、飼育環境)など様々な因子が関わっているためです。では、ストレスを感じている犬や猫はどのような行動に出るのでしょう?下記で確認してみましょう。 【ストレスによる問題行動】犬・猫がストレスによって起こす問題行動としては、●不適切な場所での排泄●過剰に吠える●攻撃行動(咬む、引っ掻く)●肢端舐性皮膚炎(肢端を繰り返す舐めることでおこる局所の外傷、中手骨以下の前肢に多い)●●繊維摂食(特に小型犬、猫に多い) 犬の場合●尾追い行動(自分の尾を追いかけて回転を頻繁に繰り返す、しまいには自傷し出血する。) 猫の場合●心因性舐性脱毛(舌が届く範囲の被毛を舐め続け脱毛させる。鼠径部、大腿部、下腹部から始まることが多い。)●問題行動だけでなくストレスによって、膀胱炎などの泌尿器の病気をひき起こす原因にもなっています。 これらだけがストレスによって起る行動変化ではありませんが、比較的多く見られる行動です。ストレスによる問題行動や、身体の変化は個体差があり、千差万別です。     ストレスと原因と対処 まずペット達をよく観察し、上記のような行動がないか注意してみましょう。そして、ストレスを感じているような行動があれば、何がその原因になっているか探しましょう。そのような行動をするようになるにはなにかしらの理由があるはずです。特に猫の場合は環境の変化でストレスを感じることが多いとされています。 ●今まで一日中一緒に生活していたのに、仕事等を始め留守にする時間が多くなり、遊ぶ時間が減った。●散歩の時間、回数が減った。などの飼い主さんや行動への欲求不満によることや、 ●近隣で工事がはじまり常に騒音がある。●引っ越しにより場所が変わった。●暮らす環境に、人もしくは動物が増えた。などの環境の変化でも起こりえます。 このようなこ事が、問題行動をする前になかったのかを確認してみてください。ストレスの原因となっている可能性が高いです。   ストレスの対処、解消法対処や、解消法はペットの性格や状況、飼い主さんの生活環境等によって変わっていくので、何がいいとは、一概にはいえません。一緒にいる時間を増やしたり、運動されたり、またはきちんと投薬するなども必要です。逆効果になるケースもあるので、状態を獣医さんに相談して判断をあおぐのが良いでしょう。 例えば、急に腹部を自傷するようになり下腹部中心に脱毛をした猫が来院されました。被毛などの状態から心因性舐性脱毛と診断しました。その原因は飼い主さんが寒いからといって着させた服が原因でした。投薬は何もせず服を着させず様子みたところ、段々と被毛が出現し今では脱毛前とほぼ変わらないところまで、被毛が出現しました。 このように些細なことでもストレスを感じてしまい、様々は問題行動を起こしますので、日頃からペットをよく観察して、ストレスのない環境作りすることがペットにも飼い主さんにも必要です。     Photo By  https://www.flickr.com/photos/cutenadevil/5185896885/  

子犬に多い皮膚病「アラカス(ニキビダニ)」

最近、複数の方からお問合せ頂いたのが「アラカス」という、ニキビダニを原因とした皮膚病のこと。流行の兆しでしょうか?どんな皮膚病なのか、ご紹介します。 毛穴の中に寄生する小さなダニ「ニキビダニ」ニキビダニ症、アカラス、毛包虫症、デモデックスなどと呼ばれる病気をご存知でしょうか?呼び方はいろいろですが、全て同じ寄生虫による皮膚病のこと。毛穴の中に寄生する小さなダニです。 犬に多いダニで、稀に猫にも寄生しています。ニキビダニはヒトにもいますが、ヒトに寄生するニキビダニと犬や猫に寄生するニキビダニとは種類が違うので、ペットからヒトに感染する心配はありません。   抵抗力が弱まると症状が出る皮膚病このニキビダニは、少量なら健康な動物にも寄生しています。体が弱っている時や、もともと抵抗力のない子犬や老齢犬で、症状があらわれます。特に子犬に多い皮膚病です。 ニキビダニの寄生部位は、二次感染を起こし、膿疱、膿瘍が形成されます。またアレルギーを併発している場合も多くあります。   治療法は殺ダニ剤の投与診断は、皮膚を引っ掻く専用の器具で、少し出血するくらい皮膚を引っ掻き、水酸化カリウム液と混ぜて、顕微鏡で観察。ニキビダニを確認します。 治療法は、ニキビダニの虫体に対しては、有機リン剤、カーバメント剤、ホルムアミジン類と呼ばれる殺ダニ剤を使用します。外用で治療する場合も内服で治療する場合もありますが、どちらにしても、根気のいる治療が必要とされます。   ステロイド剤は絶対にダメ二次感染には抗生物質を使用し、アレルギーに対しては抗アレルギー剤を使用します。ただし、ここで禁忌となるのはステロイド剤の投与です。通常、アレルギー治療ではステロイド剤が重要な薬剤となりますが、ニキビダニ症では症状を悪化させてしまうので要注意です。動物病院でもニキビダニを正しく診断できず、間違えてステロイド剤を処方し、悪化させてしまったという例もありますので、ご注意ください。   参考資料新版家畜寄生虫病学 朝倉書店(1998) Photo By http://www.flickr.com/photos/lukema/9613748751/  

絶対に食べてはいけない!犬や猫の毒になる食べ物たち

犬や猫の食べ物もバラエティあふれるものとなりました。犬猫用のバースデーケーキなどもお目見えし、すっかり家族として扱われるようになっているペットたち。しかし、人間にとって安全な食べ物でも、犬や猫にとっては毒になる食べ物があること、ご存知でしたか?   ネギ中毒、煮汁を飲んだだけでも危ない! 代表的なのが、ネギ類(玉ねぎ・長ネギ・ニンニク・ニラも含む)。ネギ中毒は非常に知られているため、多くの飼い主さんが気を付けていらっしゃいます。しかし、動物病院には、「すき焼きの煮汁を飲んでしまった」「シューマイを食べてしまった」などといった患者さんが、たびたび、運ばれてきます。 ネギ類は、ネギを食べなくても煮汁を接種するだけでも危険なため、注意が必要です。危険な状態になる摂取量は、個体差が大きく、断言できません。小さな小さなカケラを食べただけで、命に関わる子もいれば、かなりの量を食べてもケロッとしている場合もあります。そのため、ネギ類は決して食べさせないようにすることが、肝心なのです。  症状は貧血と同じ ネギ類を摂取した犬や猫は、赤血球が破壊され、黄疸(体が黄色くなる)、血色素尿などの症状があらわれ、貧血になります。病院では、ネギ中毒には貧血に対応した治療が行われます。もしネギ類を食べてしまったら、食べた直後であれば、吐かせてあげましょう。時間が経過してしまったら、動物病院で適切な治療をしてもらってください。    人間の風邪薬1錠は猫の致死量! 人間にとっては薬でも犬や猫にとっては毒となるもの、それが人間の風邪薬。「アセトアミノフェン」という非ステロイド系抗炎症剤、人間の風邪薬や頭痛薬には、よく含まれている薬剤です。これは猫にとって、非常に危険な物質なのです。人間の風邪薬1錠で4~5kgの猫であれば致死量になり得るほど。間違えても具合が悪い猫に、人間の風邪薬を与えてはいけません。  赤血球の破壊と肝臓の壊死 しかし怖いのが落ちたものを飲み込んでしまった場合。薬を飲もうとして落としてしまったけれど、拾わずにそのままにしてしまった……ということ、意外とありませんか?非常に危険ですので、気を付けてくださいね。もし飲み込んでしまって時間が経過した場合、チアノーゼ、沈鬱、顔面浮腫、食欲廃絶となり、赤血球の破壊と肝臓の壊死による黄疸があらわれます。動物病院では、これらの症状に対して、貧血に対応した治療、肝臓を助ける補液などの治療が行われます。   甘い誘惑。でも危険なチョコレート。  犬の場合に怖いのが、チョコレー中毒。甘い物が好きなワンチャンは多いため、チョコレートは口にしてしまいやすいのではないでしょうか。食べてしまって時間が経過すると、嘔吐や下痢、多尿、興奮、発熱、痙攣などの症状がみられ、また腹痛や血尿、脱水を引き起こす場合もあります。その場合の治療は、補液によるものが中心となります。食べさせない、誤って食べた場合はすぐに吐かせるようにしましょう。    人間も犬も猫も、タバコはNG! 犬や猫だけでなく、人間にとっても害があるのがタバコ。ニコチンに強力な毒性があることはご存知の通りです。ただ、口に入れると非常にまずいため、誤って口に入れたとしても自然に吐き出してしまいます。しかし最近、事故が増えているのは、禁煙のためのニコチンガムです。もちろん、これにもニコチンは含まれているので、注意が必要です。   車の不凍液。犬や猫にとっては甘い汁 驚かれるかもしれませんが、車の不凍液も危険です。こんなものを飲むなんてと思われるかもしれませんね。不凍液に含まれるエチレングリコールは少し甘く、犬や猫には美味しく感じられるようで、飲んでしまう子がいるのです。しかし、エチレングリコールは肝臓や腎臓の細胞を激しく痛めつけるため、決して飲ませてはいけません。   殺鼠剤を食べたネズミも毒 殺鼠剤、これももちろん危険です。殺鼠剤そのものを食べてしまう犬や猫は少ないのですが、殺鼠剤を食べたネズミを食べてしまう場合があるのです。間接的ですが、殺鼠剤を食べていることになるので、中毒は引き起こされます。ネズミの死骸は絶対に、食べされないようにしましょう。殺鼠剤を食べてしまうと、全身が出血状態となり、ひどい場合は死に至ります。 人間の生活を快適にするために作られた様々なものが、時として犬や猫を死に至らしめてしまうことがあります。代表的なのは、殺虫剤や除草剤です。使用する時は、犬や猫の口に入らないように気を付けてくださいね。 私たちの何倍も体の小さなペットたち。不注意で中毒を起こさないために、しっかりと注意をしてあげましょう。   参考資料 毒性学~生体・環境・生態系~ 朝倉書店(2001) http://www.nekohon.jp/neko/donteat-chemical.html http://www.e-nioi.jp/byouki/choco.html http://pet-net.sakura.ne.jp/kusuri/sonota4.html Photo By. http://www.flickr.com/photos/calliope/104314753/ http://www.flickr.com/photos/ajari/2353339423/ http://www.flickr.com/photos/sackton/8041853745/

フィラリア予防薬と食べ合わせの悪いもの

グレープフルーツジュースや牛乳で薬を飲んではいけないなど、薬には食べ合わせ、飲み合わせによっては危険なものがあります。では、フィラリア予防薬を飲ませる際にやってはいけないこととは、何でしょうか。 今日のお題 フィラリア予防薬と食べ合わせの悪いもの   好きなものと一緒に投薬しても大丈夫 以前に「フィラリア予防薬には死に至る副作用がある?」でも書きましたが、フィラリア予防薬は安全性の高いお薬です。そのため、基本的に食べ合わせの悪い食べ物というものはなく、錠剤を飲むのが苦手な犬や猫には、好物に包んで飲ませることができます。もし、牛乳が好物なら、薬をすり潰して牛乳に溶いて飲ませても、構いません。(ただし、牛乳でお腹を壊す犬の場合は、牛乳を与えるのは控えましょう。また、人間用の牛乳より犬用ミルクのほうが、お腹を壊すことは少ないです。)   予防接種と同日接種はダメ 食べ合わせによる禁忌は無いもののの、避けた方が良いのは、他の予防接種との同時摂取。狂犬病のワクチンや混合ワクチンを打った当日に、薬を飲ませるのは止めましょう。特に錠剤やチュアブルなどの飲ませるタイプではなく、滴下型の場合、滴下箇所が注射部位と同じ場所のため、投薬は止めた方が良いでしょう。翌日以降であれば、問題ありません。   持病があるからこそ飲んでほしい それ以外の薬との飲み合わせは、獣医師と相談しましょう。「他にも持病があって、薬を飲んでいるから、フィラリア予防薬は飲ませない方が良いのでは?」と自己判断するのは危険です。実際には、併用しても問題の無い薬が圧倒的に多いですし、持病がある犬こそ、フィラリア症にかかると、命取りになるからです。   滴下型薬で気を付けること 滴下型のお薬を使う場合は、シャンプーの前後24時間は滴下しないようにしましょう。効果が薄れるからです。滴下した後すぐにシャンプーをしてはいけない理由は、洗うことで薬が流れ効果が薄れる可能性があるためです。そして実はシャンプーをした後の滴下もおすすめしません。なぜなら、滴下型は、体の皮脂を伝って、全身に広がるため、シャンプーをして体の皮脂が洗い流されてしまった直後は、効果が薄れる可能性があるのです。 フィラリア予防薬は、基本的に安全性の高い薬。いくつかの注意点さえ知っておけば、安全に使用する事が出来ます。   ↓人気のフィラリア予防薬をチェックする↓   Photo By http://www.flickr.com/photos/wwworks/12157565465/ http://www.flickr.com/photos/ironypoisoning/7532830118/

薬が苦手な犬へのフィラリア予防薬の飲ませ方

犬や猫が薬を嫌がって飲んでくれないこと、ありますよね。フィラリア予防薬に限らず、ペットが嫌がる投薬時、どうされていますか? たいていのお薬は飲ませるタイプが一般的です。フィラリア予防薬も同じ。そのため、投薬の際には各家庭で様々な工夫をこらしているようです。よく聞くのは、ペットの好物に包んで食べさせるという方法、チーズやソーセージに包んだり、蒸しキャベツに包んでといった飼い主さんもいるようです。     錠剤→チュアブル→ピペットの順で試そう 錠剤型は好物に包んで、チュアブル型はそのままでも、たいていのワンちゃんは喜んで食べてくれます。しかし、どうしても食べてくれない敏感なワンちゃんも中にはいます。そういった場合、滴下型の予防薬を使うのが便利でしょう。滴下型の場合、薬を飲ませる必要はなく、ワンちゃんの体の自分では舐められない部分に、薬を垂らすだけで完了。人間の指で刷り込んだりする必要はなく、ただ滴下するだけです。 予防接種もあるけれど、副作用が心配 フィラリア予防薬には12か月間効果が持続する注射薬もあります。1年に1回、動物病院で注射をするだけなので、投薬忘れの心配もなく使いやすい薬ですが、副作用の報告が多くあります。そのため、予防接種を選択する場合には、しっかりと獣医師と相談をする必要があります。 内服薬の練習として錠剤を飲ませる ただ、錠剤型の薬を飲ませることができないというのは、今後、病気になった時に、内服薬が使えないということ。お薬を飲んでもらう必要があるのに、飲まないから治療できないという状況を避けるためにも、あえてフィラリア予防薬で、内服薬に慣らすというのはおすすめです。 内服薬の練習をする場合、チュアブル型ではなく錠剤型を選びましょう。なぜなら、チュアブル型は自分から進んで食べてもらうことを考えて作られた「お菓子」のような薬。あまり練習にはならない上に、フィラリア予防薬以外では、チュアブルタイプというものはほとんどありません。 最終手段は、薬を口に押し込む 錠剤を好物に包んでも飲んでくれない場合、口を大きく開けて、喉の奥に押し込むという方法で、飲ませることができます。(お薬は投げ込まないでください。気管に入ってしまう場合があります)口を開けるのが難しい時は、まず口を触らせる練習から始めましょう。ワンちゃんの口の中に触れるのは、重要なこと。投薬だけでなく、歯磨きや舌の色の確認などもできるからです。 口は開けられるのに、薬を押し込んでも吐き出してしまうという場合は、薬を押し込む位置が手前過ぎるのかもしれません。もう少し、奥の方に錠剤を押し込みましょう。しかし、鼻の長い大型犬など犬種によっては錠剤を押し込むことが難しい場合があります。その時は、お薬を潰して水や単シロップ(ブドウ糖液)と混ぜて、スポイトで飲ませてあげましょう。フィラリア予防薬は、潰して使用しても問題ありません。 あなたはどのような方法でお薬を飲ませていますか? ↓ペットにあったフィラリア薬を見つける↓ Photo By. http://www.flickr.com/photos/australianshepherds/5826294465/ http://www.flickr.com/photos/dumbledad/6177654646/

あなたは、犬好きですか?それとも猫好きですか?

本を読んだり映画を見ていると、魔女が連れている動物は猫が多く、野原を駆け回るプリンセスのお供は犬であることが多いように感じませんか?ちょっとした例外はあるものの、魔女の猫はあくびをしながら、ギロッと何かを睨み、プリンセスの犬は快活に走り回っている…ような。 このイメージの違いはいったい何から来ているか、気になりますね!   今日のお題 犬好きと猫好き、性格に違いがあるの?   同じような疑問を持ち、調査した研究者がアメリカにいました。ウィスコンシン州キャロル大学の心理学の准教授ガステロ氏です。彼は学生600人に対して、猫が好きか犬が好きかというアンケートを実施します。猫好き犬好きかは、その人自身の性格に関係しているという仮説を立てたため、アンケートでは同時に、学生自身の性格や嗜好についても質問しました。   犬好きは社交的、猫好きは内向的 結果、学生のうち約60%は犬好きだと答え、猫好きは11%だったそう。犬好きの学生は、犬の魅力について「フレンドリーさ」をあげ、猫好きは「猫から感じる愛情」をあげました。そんな彼ら、犬好きと猫好きでは、性格に大きな違いがみられたそう。それを見てみましょう。 まずは犬好き。彼らの特徴は ①   陽気で明るい性格 ②   エネルギッシュで社交的 ③   しっかりとルールに従う だといいます。一方で猫好きな ①内向的 ②繊細な心を持っている ④   自由な行動を好み、順応性が低い  といった特徴があるそうです。     犬は散歩が必要、猫は必要がないから・・・ こういった差は、犬と猫の環境の違いによるものだとガステロ教授は話します。犬好きの人が社交的で明るい傾向にあるのは、犬を連れて散歩に行く必要があり、外で犬好きの人々と話す機会が多いから。一方、猫は散歩に連れていく必要が無く、犬と違って猫の飼い主同士で集まる機会が少ないため、内向的な人に向いていると言えるのです。 確かに犬を飼っている人は、毎日散歩に行っているため、犬を通じて顔見知りになったり、「あそこのチワワの飼い主さん」という風に認識しやすいと言えます。しかし猫の飼い主さんは、直接話を聞かない限り、なかなかどんな猫を飼っているのか、知ることができませんね。 このように冷静に分析されると、なるほどなと感じたのではないでしょうか?犬好き、猫好きというのは、動物自体の愛くるしさやかわいらしさだけでなく、自身の性格に基づいたものなのかもしれないと考えると、面白いですね。   さて、質問です。 ●●●あなたは猫好きですか?犬好きですか?●●● 筆者は、アウトドアが大好きな猫好きです。  参考記事:http://www.livescience.com/45894-dog-cat-people-personalities.html Photo By.http://www.flickr.com/photos/scottkinmartin/423413473/http://www.flickr.com/photos/zeldman/8703258826/http://www.flickr.com/photos/kingsquid/5587635773/  

フィラリア予防薬を途中で変更しても大丈夫?

今まではタブレットタイプのフィラリア予防薬を投薬していたけれども、今月からチュアブルタイプを使ってみようという場合、途中でお薬の種類を変更するのはワンちゃんにとって大丈夫なのでしょうか。 今日のお題 フィラリア予防薬を途中で変更しても良い?   フィラリアのシーズン、投薬を続けていく中で、「我が家の犬は錠剤型は飲みにくそうだ」とか「チュアブル型は食べてくれない」とか「滴下型は薬を舐めようとしてしまう」など様々な理由で、薬の種類を変える必要が出てくる場合があります。 フィラリア薬の種類を途中で変更しても大丈夫 フィラリアのシーズン途中で薬を変更しても、基本的には問題ありません。ほとんどのフィラリア予防薬は1カ月に1度の投与ですが、その薬が1カ月間、ワンちゃんの体内に薬が残存するわけではありません。そのため、ある予防薬を飲ませた1カ月後に、別の予防薬を飲ませても、問題にはならないのです。 効能が異なる場合は注意  ただし、薬の効能が異なる場合は、それを把握しておく必要があるでしょう。フィラリア予防薬と言っても、フィラリアだけ予防するもの、ノミやダニも予防できるもの、消化器官の寄生虫も予防できるものなど様々です。そのため、現在使用している薬が何を予防し、変更後の薬と何が異なるのかを把握する必要があります。   フィラリア薬~タブレット/錠剤~ キウォフハート研究者がこだわって開発した高品質のフィラリア予防薬。ワンちゃんが好むミート味での販売されています。 フィラリア薬~チュアブル~ ストロングハートチュアブル販売総数第一位を誇る、文字通り大人気のフィラリア予防薬。ビーフの香りで、食いつき抜群です。 ハートガードプラス元祖老舗のフィラリア薬として20年以上に渡って人気のフィラリア予防薬です。   フィラリア薬~ピペット~ レボリューション 猫の飼い主に人気のレボリューション。フィラリア、ノミダニ駆除の2つの効果があります。 Photo By. http://www.flickr.com/photos/epsos/3432528120/  

フィラリア予防薬のベストな投薬時期って何月?

フィラリア薬の投与は春ごろから秋ごろにかけてというけれど、実際に何月から何月まで行えば良いのでしょうか。そろそろかなとは思っていても、今なのか来月なのか分からずに不安になっている飼い主さんが多くいます。ベストな投薬時期について考えてみませんか?   今日のお題 フィラリア予防薬のベストな投薬時期は何月?   気温が14℃を超えた翌月から予防を。 フィラリア予防薬の投薬時期は、蚊の活動時期によって決まるため、地域によって差があり、全国どこでも同じというわけにはいきません。また、その年によって、暖かかったり、寒かったりすると、年ごとに微妙に違ってきます。 そこで1つの目安になるのが気温。気温が14℃以上になった翌月から、14℃を超えなくなった翌月まで、投薬をすると覚えておきましょう。では、なぜ「14℃」なのでしょうか。14℃という気温は、フィラリアの幼虫が、犬に感染可能な幼虫に成長するのに必要な温度です。また蚊自体も、14℃を超えると吸血活動を開始し、14℃を下回ると刺すことなく活動を停止します(関連記事:フィラリアの発生には地域差がある?!)。 フィラリアの薬は駆虫薬。だから投薬は翌月に。 14℃が目安ということは分かったけれど、なぜ投薬は「翌月」なのでしょうか。これはフィラリア予防薬の特徴に由来します。フィラリア予防薬は正確には「駆虫薬」と言われていることは、ご存知でしょうか?フィラリア予防薬では、蚊を予防したり、フィラリアへの感染することは防げません。感染したフィラリアの幼虫が、成虫の寄生部位である心臓や肺動脈を目指して移動している時に、効果を発揮し、幼虫を退治するのです。 年間投薬もオススメ。メリットをチェックしよう! 気温をチェックしたり、その翌月をカレンダーに記載したりするのが面倒だとお考えの飼い主さんにオススメなのが、年間投与。フィラリア予防は、1年間通じて行っても、特に問題はありません。デメリットは、経済的な問題くらい。むしろ、メリットの方が多いんです。 【メリット】 1) 投与前の感染有無を調べる検査が不要になります。動物病院に連れて行くだけで怯えてしまったり、採血できないほど興奮してしまったりする子には、良いでしょう。 2) 投薬開始時期を気にする必要が無くなります。 3) 他の寄生虫駆除の効果のあるお薬なら、一石二鳥。※詳しくは後述します。 現にアメリカでは、季節投与から、通年投与に移行しつつあるとも言われています。また日本でも沖縄県などは、1月2月でも14℃を超えますから、温暖な地域にお住まいの方は通年投与する必要があります。 他の寄生虫も駆除しながらの年間投与という方法 フィラリア予防薬の中には、フィラリアだけでなく、その他の寄生虫も駆除するものもあります。例えば、犬回虫、犬鈎虫、犬鞭虫などの消化器官の寄生虫は、季節を問わずに寄生します。これらの寄生虫を同時に予防するためには、1年を通じて、フィラリア予防薬を投与する意義はあります。(※フィラリアにしか効果を示さない予防薬もあるので、要注意です。) イベルメクチンを含む薬ならリーチバック効果も お使いのフィラリア予防薬が「イベルメクチン」を有効成分としている場合、リーチバック効果が期待できます。これは、フィラリア予防薬が効果を発揮する幼虫だけでなく、もう1段階成長した未成熟成虫も退治できるというものです。それに加え、メスの成虫の不妊化、成虫の寿命短縮などの効果もあります。これは、イベルメクチンを通年投与した場合にのみ、期待できる効果です。 フィラリア予防薬の投与のタイミングは気温14℃。これをしっかり覚えておきましょう。また季節投与だけでなく、通年投与を考慮に入れても良いのではないでしょうか。   ↓人気のフィラリア予防薬をチェックする↓ 【その他記事】 参考資料 http://www.animal-k.com/diary21.htm Photo By. http://www.flickr.com/photos/vanf/5047341611/