飼い主が知っておきたい秋冬の猫の病気。気をつけるべき4つのこと。
爽やかな秋晴れが心地よい季節がやってきましたね。秋から冬にかけて、ニャンコが気をつけた方が良いことをまとめてみました。 猫の病気は、症状が表に出にくいです。そのため、飼い主が見逃したり、人間同様に扱って自己流の治療をしてしまったりして悪化させてしまうことがあります。中には命にかかわる病気もあります。 秋冬に多いニャンコの病気とは? 猫に多い病気は、尿石症(尿結晶、尿結石)等があげられます。 尿石症とは、尿結石が原因で排尿障害を起こす病気で、結石が膀胱や尿道にできると、おしっこが出にくくなったり、血尿になってしまいます。また、悪化すると尿毒症から死にいたることもあります。 この病気は、特に秋冬に、注意が必要になります。 秋冬に多い理由は? 尿結晶ができる原因も、尿結晶の種類もいろいろあります。 一般的には、肥満・運動不足・水分摂取の減少・栄養バランスの悪さや感染症などがあげられます。 猫は、もともと水分摂取が少ないので、尿結石ができやすいのです。特に、秋から冬にかけては、尿結晶が出来る原因と考えられる 運動不足や水分摂取の減少、肥満などの問題が起こりやすくなります。そのために、秋から冬にかけて、特に増えやすい病気といえます。 肥満との関係は? 飼い主さんができる尿石症対策の中で、もっとも重要なことは、「食事」です。 バランスの良いフードを与えることはもちろんですが、人間の食べ物や猫の体に悪いおやつを与えて、栄養バランスを崩しては意味がありません。おやつもよく考えて、与えてあげましょう。 肥満にも十分注意が必要です。 厳しい冬を前に、多くの動物の体は、秋のうちにできるだけ多くの栄養を体に蓄えようとします。本能のままに、要求されるだけ食べ物を与えていると、尿石症だけでなく、万病の元となる肥満の原因になります。 しっかり、体重管理をしてあげましょう。 結石の蓄積を防ごう! トイレを使いやすくすることで、小さな結石がおしっこと流れて体に蓄積されないようになります。 また、寒くなると水分摂取量や水分摂取回数が減ってしまうので、水を自由に飲むことができる環境をつくることが大切です。 尿石症は、遺伝などの体質にも大きく左右されがちです。 結晶ができやすい体質かな?と思ったら、結晶・結石が流れていきやすいように、ニャンコの飲みものの工夫をしましょう。例えば、お肉や骨でとった「出汁」をお水の変わりに用意してあげましょう。「出汁」なら飲んでくれる場合も多いようです。 飼い主さんが病気予防の工夫を色々取り入れてあげることによって、秋から冬もニャンコが元気に過ごせますね。 ◆ペットくすりでは、会員の皆様にご利用していただける【ペットのお悩み相談窓口】がございます。是非、ご利用下さい。 (メールでのご相談のみになります。ログインしてからご利用下さい。) 参考画像 www.flickr.com/photos/14635236@N04/7620319206 www.flickr.com/photos/67635079@N00/8206556852