狂犬病ってどんな病気?
狂犬病とは、狂犬病ウイルスを保有するイヌ・ネコおよびコウモリなどを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からの侵入によって発症する人獣共通感染症(人にも感染する病気)です。
極めて稀ではありますが、濃厚なウイルスによる気道粘膜感染も起こす病気です。この病気は一旦発症すると治療方法はなく、死に至る恐ろしい病気ですが、予防注射をすることで感染は防げなくても発症を予防することができます。
室内犬でも狂犬病の予防注射は必要?
日本では今現在、狂犬病清浄国(狂犬病発症率がゼロ)であるため狂犬病に感染する確率はかなり低いですが、世界では毎年50,000人以上が感染し死亡している怖い病気です。
最近の小型犬ブームを背景に輸入頭数が増加しており、海外から(清浄国でない国から)狂犬病が持ち込まれることが心配されております。このことから、飼い犬にしっかりと予防注射を受けさせることで、大切な愛犬を狂犬病から守ることはもちろん、飼い主自身や家族、近所の住人や他の動物への感染を防ぐことができます。室内飼いでも他の動物(人間を含め)と接触する機会がゼロとはいえないため、もし万が一感染した動物と接触した場合を考えると予防接種は必要だといえます。
狂犬病予防法はご存知ですか?
日本では犬に対して狂犬病予防法が定められており、狂犬病の注射は日本では必須の項目になります。
狂犬病予防法によると、
(1)現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること
(2)飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること
(3)犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること
が義務付けられています。
(91日齢以上の犬の所有者は、その犬を所有してから30日以内に市町村へのイヌの登録と毎年の狂犬病ワクチンの接種と、また毎年1回、4月から6月までに狂犬病予防注射を受けることが義務)
これらの義務を怠ると狂犬病予防法違反となり、20万円以下の罰金に処せられます。
このように、室内犬でも感染のリスクはゼロではありませんし、日本では狂犬病の予防接種は法律で義務付けられています。
また、狂犬病を注射すると観察番号が一匹一匹に与えられるため、室内飼いといえども万が一迷子になり保護された時には観察番号を確認することでその仔だとわかります。このような利点もありますのでたとえ室内飼いといえども狂犬病の注射は必要だといえます。
皆様の大切な愛犬のために、年に一度の狂犬病予防接種をしていきましょう!!
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