動物と一緒に暮らす事。それは素晴らしい毎日です。海外には「子供が生まれたら、犬を飼いなさい」という有名な詩があるほどです。動物との暮らしは、いろいろなものを人間に与えてくれます。ただし、そればかりではありません。犬を家族にむかい入れることは、その犬の運命をが預かるということです。今回は、「実際に犬や猫を飼うという覚悟を決めた人達へ」気をつけたいチェックポイントをまとめてみました。
犬の運命を預かるということ。
まず犬や猫の寿命はご存知でしょうか?平均すれば、大型犬でも10歳以上、小型犬や中型犬なら15歳前後です。猫なら20年近く生きる例も少なくありません。一旦、飼い始めたら、約20年間、その子の生涯に責任を持たなければならないのです。それを思えば、衝動買いは出来ませんね。
実際に「動物のお医者さん」が流行した後のシベリアンハスキー、「101匹ワンちゃん」が流行した後のダルメシアン、「アイフル犬」が流行した後のチワワは、数多く不幸な運命を辿ったのです。もちろん、幸せに暮らした子もたくさんいるのですが・・・。
初めて飼うときに気をつけたい「しつけ」。
犬は犬種ごとに体格も性質も全く違います。猫にも違いはありますが、犬ほどではありません。「無駄吠えしない」「他の犬を怖がらない」「他の人を怖がらない」「咬みつかない」などなど。犬は覚えなければいけない事がいっぱいです。特に「α症候群」になってしまった犬は、後からしつけし直すのは大変な事です。
α症候群とは、人間でなく、犬自身がその家の‘ボス’だと思い込み、周りの人間を自分に従わせようとする事です。初めて飼う人で、特に大型犬を飼おうと思うなら、しつけはプロのドッグトレーナーに相談した方が良いでしょう。もしくは、既にしつけが出来ている成犬から飼い始める事をお勧めします。
飼い主の義務「犬の予防接種」について。
ワクチン接種は、法律で接種が義務付けられている「狂犬病ワクチン」と、「任意の混合ワクチン」があります。犬の飼い主さんには3つの義務があります。「居住している市区町村に届け出をする事」「年に1回狂犬病の予防接種を受けさせる事」「鑑札と注射済票を犬に装着させる事」です。混合ワクチンも猫と同様、接種する事をお勧めしますが、狂犬病ワクチンは必ず摂取しましょう。
動物病院で接種すれば、大抵、お住まいの市区町村に動物病院から届け出をしてもらえるでしょう。もし、飼い主さん自身で届け出るなら、ワクチン証明書等、必要な書類を動物病院で受け取りましょう。届け出が済むと、鑑札と済票がもらえるので、それを犬の首輪等に付けておきましょう。
次に任意の混合ワクチンですが、子犬のうちに3回接種し次からは年に1回となります。副作用も起こり得ますので、接種後はしっかりと観察し、様子がおかしかったらすぐに動物病院に連絡しましょう。狂犬病ワクチンと混合ワクチンの接種する順番ですが、これは動物病院によって違いがあると思います。一般的には、子犬なら混合ワクチンが3回終わってから、狂犬病ワクチンを接種する事になると思います。
大切な「フィラリア予防」。心臓の病気を防ぐために。
さらに必要なのは、フィラリア予防です。これは蚊が媒介する犬の寄生虫病です。居住地域によって、必要な予防時期は変わってきますので、お住まいの動物病院に相談してみてください。
飼い主も愛犬も幸せになる結論を!「犬の去勢、避妊手術」。
早めにおこなえばストレスのない子になることから、避妊去勢手術をお勧めします。特にメスは、初めての発情を迎える前に避妊手術してしまった方が良いと言われています。何故かというと、犬に多い乳腺腫瘍(悪性の場合、乳がん)が、防げるからです。また、子宮蓄膿症という病気も、避妊手術で防げます。オスの場合も、性格的に穏やかになって飼いやすくなる事から、去勢手術をお勧めします。また、前立腺肥大などの病気も、去勢手術で防げます。
犬と幸せに末永く過ごすには、飼い主の意識と心構えが大切ですね。また、飼いはじめたら、正しくケアしてあげて病気予防に努めたいですね。
ワンちゃんに合わせて選びたい フィラリア予防薬
ハートガードプラス(カルメドック) |
キウォフハート |
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日本名カルドメックと同一商品。 |
ハートガードプラスのジェネリック。 2014年発売の新薬です。 主成分イベルメクチン。タブレットタイプ。 |
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パラノミス |
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ハートガードプラスのジェネリック。 |
フィラリアも、ノミマダニはもちろん、 体内寄生虫も駆除可能です。 経口投与で皮膚が弱いワンちゃんにも。 |
画像引用
www.flickr.com/photos/thomashawk/8127443014/
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