フィラリア予防薬の投与前に、感染の有無を調べる検査は必要なのでしょうか?出費だし、動物病院に行くのは面倒だしとお考えの飼い主さん、本当にそれだ大丈夫でしょうか。もう一度、フィラリア検査の必要性について調べてみましょう。
フィラリアの予防と検査
フィラリア予防薬は、地域によって差がありますが、一般的に言われているのは春先から冬の初めまでの投与。(参照:フィラリア予防薬のベストな投薬時期って何月?)そして必ず、投与の前にフィラリアに感染していないかどうか検査する必要があります。
ではなぜ、投与前にフィラリア検査が必要なのでしょうか。フィラリア予防薬は、フィラリア感染後にの「血液中にミクルフィラリアが存在する時」に使用すると、多数のミクロフィラリアが一気に死滅させられてしまいます。その影響は大きく、発熱や全身性のショックを起こしてしまうことがあるのです。これは最悪の場合、命に係わることもあり、注意が必要です。
フィラリア検査を必要としない場合
検査を必要としないのは、1年間通してフィラリア予防薬を投与している場合。この場合、感染している可能性は無いと考えられるため、フィラリア検査はせずに、投薬を行うことができます。
また子犬は、検査なしで投与が可能です。フィラリアの幼虫が蚊の吸血によって感染し、心臓や肺動脈で成虫となるには、時間がかかるためです。そのため、3カ月齢以下の子犬なら、検査なしで投与しても問題ないと言われています。
フィラリアの検査方法
フィラリアの検査方法は、大きく分けて2通りあります。
(1)専用のキットで、フィラリアの抗原を検出する方法
抗原検査は、数分で判定が付き、より正確な結果が得られます。
(2)血液を顕微鏡で見て、直接ミクロフィラリアを探す方法(ミクロフィラリア鏡顕法)
この方法では、オカルト感染までは判別できません。
※オカルト感染とは、感染しているにもかかわらず、血液中にミクロフィラリアが出現しない状態です。最近、急増しており1980年代には2~3割だったのが、1990年代には4割になったというデータもあります。
成虫がいても血液中にミクロフィラリアが出現していなければ、予防薬を投与してもショックや発熱といった危険は少ないものの、どの予防薬も、一般に成虫がいる場合は、成虫を駆除してから投与するように、但し書きが付いています。
また、オカルト感染の場合も、アレルギー性肺炎や好酸球性肺肉芽腫といった症状が出る場合もありますので、正確に診断するのは、重要であると言えるでしょう。オカルト感染を疑う事ができれば、胸部レントゲンや超音波検査で、確認する事もできます。
おすすめの検査法は抗原検査
このことから、フィラリア検査は抗原検査で行うのが、より正確であるでしょう。
ただし、ミクロフィラリア鏡顕法にもメリットはあります。抗原検査で陽性だった場合、どれくらいのミクロフィラリアが出現しているか、もしくは全く出現していない(オカルト感染)かを判別するには、有用な検査法です。
フィラリア検査が投薬前に必要な理由、検査の種類はわかっていただけましたか?
愛犬・愛猫の為にも正しい知識を持ち、検査・予防を心掛けましょう。
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参考資料 : http://www5a.biglobe.ne.jp/~wantail/juui/juui8.html
photo by. http://www.flickr.com/photos/9258photo/5152876556/