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犬に与えるおやつについて

こんにちは、おくすりラボです! 今回は『おやつ』についての記事です。 おそらく多くのみなさんがトレーニングやコミニュケーションの一環として、ワンちゃんにおやつをあげられているかと思います。 おやつ袋に手を伸ばした際の、あのワンちゃんの表情といったら、たまらないですよね。 ですが、そんな愛くるしいワンちゃんにつられて、ついついおやつを与えすぎてしまうことは少なくないんではないでしょうか。 いくら少量でヘルシーなものを与えているつもりであっても、そこには少なからずカロリーを含まれており、ワンちゃんを太らせすぎてしまう原因になり得てしまいます。 ワンちゃんの健康を保つために、今回は、おやつをあげる際に頭にいれておきたいポイントを紹介します!   Less is More 英語の言い回しでたまに見かける表現ですが、直訳すると、「より少ないことは、より豊かなことである」という意味です。 ワンちゃんの適切な栄養を確保するためには、おやつは適度な量のみを与えるべきで、その量は一日の食事の量の5%、もしくはそれ以下が好ましいとされており、その他の食事は、きちんと栄養バランスが計算された食事療法などを適用させるのが最も望ましいと言われています。 Less is More を考えたときに、ここでは、「おやつは少しである方がより健康に良い」ということ言っているわけですね。 また、時々自分の食べているものが美味しくて、同じものをワンちゃんにも与えようとしてしまうこともあると思いますが、みなさんのワンちゃんにとって果たしてそれがふさわしいものなのかというのは心に留めておいた方がいいでしょう。 そういった時は、市販で似たおやつが売られていると思うので、そちらを購入し、ワンちゃんと一緒においしいものを食べる時間をシェアされることをおすすめします。   しつけ用には小さなものを 多くのペットオーナーの方々は、しつけのトレーニングの際におやつを与えられていると思います。 例えば、名前を呼ぶと寄ってくることができた時や、危険なものから避けて行動できた時。特に芸などのトリック技などをしてくれた時にはなおさら。 こういった際にご褒美としておやつをを与えることは問題ありませんが、トレーニングの際のご褒美は、小さなものを選ぶように心がけてください。 もし、今与えているおやつが大きなサイズのものであれば、手間はかかってしまいますが、割って半分にして与えてあげてください。   おやつはご飯ではなくお菓子です 多くの飼い主さんは、コミニュケーション、または愛情表現の一つとして、ご褒美(おやつ)を利用されると思います。再度言いますが、そのこと自体にはなんの問題もありません。 ですが、ご褒美は「お菓子」だということを忘れないで下さい。ご存知の通り、「お菓子」はカロリーを上げます。カロリーの取りすぎが続くと、近頃深刻な問題になってきているペットの肥満症の原因となってしまします。 これは子育ての時と似ていて、みなさんのお子さんがおやつをせがんでくる時と同じです。 「うっっ可愛いからしょうがないな」とついつい甘やかしそうになりながらも、その気持ちを抑え、バランスのとれた食事を、健康を保つためにと、ご家庭ではお菓子はあげすぎないように、またあげるお菓子もヘルシーものものを選ばれているのではないかと思います。 犬の場合も同じで、いい素材が使われた健康志向のおやつを、あげすぎないように利用されることをおすすめします。   獣医さんに相談する 一日に必要とするカロリーは、犬様々です。年齢や犬種、運動量によってその量は決まりますが、適切な摂取量をみんさん各々で判断されるよりも、ここはプロの獣医さんにアドバイスをもらう方が賢明です。 特に太り気味のワンちゃんの場合は、一度かかりつけの獣医さんに、みなさんのワンちゃんにあった食事(食事療法)を提案してもらってください。 もし、おやつのご褒美を与え続けたい場合には、そのことも獣医さんに伝え、一日の必要摂取カロリーからその分をあらかじめ引いてもらうようにしてください。 太りすぎは、いろいろな病気をおこしやすくなったり、患っている症状を悪化させます。ですので、与えるものはなるべくカロリー低いものの方が望ましいです。   必要に応じて違うご褒美を ワンちゃんによっては、一度ご褒美のおやつになれてしまうと、今度はおやつを抜くことが難しい場合があります。 みなさんがキッチンに行くたびに足元で駆け回り「きたー!」と目を輝かせているあなたのワンちゃん。 「でも体型、健康のことを考えると…」と、ペットの目をみて心を痛ませている方はいらっしゃいませんか? そういったワンちゃんには、おやつではない、何か違うものをご褒美として与えてみて下さい。 言葉でほめてあげたり、なでるなど体に触れてあげたり、新しいオモチャをあげたり、一緒に遊んであげたり運動したり。どれも、「お菓子」からの良い休息になるはずです。 ハッピーでヘルシーなワンちゃんを育てるためのポイントとしておすすめします。   ▼ペットくすりでは、様々なフィラリア予防薬、ノミダニ駆除薬、体内寄生虫駆除薬を取り扱っております。 参照サイト:https://www.chewy.com/petcentral/guide-many-treats-feed-dog/ 参照画像:https://www.photo-ac.com/main/search?q=犬 おやつ&qt=&qid=&creator=&ngcreator=&nq=&srt=dlrank&orientation=all&sizesec=all&crtsec=all&sl=ja,https://www.photo-ac.com/main/search?q=犬 おやつ&qt=&qid=&creator=&ngcreator=&nq=&srt=dlrank&orientation=all&sizesec=all&crtsec=all&sl=ja

猫は皮膚炎と肥満に注意!梅雨に気をつけたい、3つの病気とその対策とは?

  こんにちは、オクスリラボです! 今回は前回に引き続き、梅雨時期に増える病気の猫バージョンを紹介します。 気温が上がり湿度も高くなる、梅雨の季節。猫の活動量が少なくなりがちになるため、猫のコンディションも低下し、様々な病気が悪化しやすくなります。 この時期に増える猫の病気について、原因や治療方法、予防方法について学びましょう。   好酸球性皮膚炎について   好酸球性皮膚炎とは 猫の好酸球性皮膚炎は、白血球の一つである好酸球が、皮膚の病変部にたくさん出現する皮膚炎で、体のあちこちにかゆみ、脱毛、湿疹などを認めるようになります。 梅雨時期のように湿度が高い環境だと、皮膚のコンディションが低下することが多くなります。 そのため好酸球性皮膚炎も悪化することがありますので注意が必要です。 好酸球性皮膚炎の原因 猫の好酸球性皮膚炎の原因は今のところわかっていません。 ただし、好酸球は炎症を引き起こす反応と深く関わっている細胞のため、アレルギーなど何かしらの炎症性疾患が根本に存在するのでは、と考えられています。 また、私自身の経験として、好酸球性皮膚炎の猫が食事療法で改善したり、抗アレルギー薬で症状が軽減したりすることもありますので、やはりアレルギーのような病気が関わっているのではと考えています。 ただし、猫のアレルギー検査は、一部のアレルギー反応を検出することはできますが、その他のアレルギーが関わっている場合は、検査に引っかからないこともあります。 つまり、アレルギー検査で「アレルギー反応なし」となっても、完全にアレルギーを否定することができないため、実際の診断はなかなか難しいものになります。 好酸球性皮膚炎の治療方法 好酸球性皮膚炎は原因不明の病気なので、治療は対症療法が基本になります。経験的に最も皮膚炎を改善させる効果が高い治療は、ステロイドによる治療になります。 しかし、ご存知の通り、ステロイドの長期投与では様々な副作用のリスクがありますので、現在では、強い症状を伴う皮膚炎に対して、短期間だけ使用する、あるいはできるだけステロイドを使わないで治療をすることが多くなっています。 ステロイドの他には、免疫抑制剤がよく使われます。免疫抑制剤は、人間では臓器移植の時の拒絶反応を抑えるために使用される薬ですが、それを少ない用量で使うことで、ステロイドのような強い副作用を出すことなく、かゆみを抑えることができます。 ただし、やはり免疫抑制剤も対症療法ですので、通常は長期間、場合によっては生涯にわたって投薬が必要になります。 また、好酸球性皮膚炎は原因不明ですが、食事の改善によって症状が軽減することもあります。 ただし、どのような食事が良いのかは一頭一頭異なるため、食事療法を取り入れる場合は、かかりつけの獣医師とよく相談しながら取り組むことをお勧めします。 好酸球性皮膚炎の予防方法 残念ながら、好酸球性皮膚炎は原因不明のため、はっきりとした予防方法はわかっていません。 また、関連しているであろうアレルギーも、そのメカニズムは不明な点も多いため、現実的な予防は難しいと思われます。 ただ、近年はアレルギーのような免疫システムの異常は、腸内細菌と深く関わっていることがわかってきていますので、腸内細菌を整える、つまり食事はもちろん生活環境を猫の生態に合わせたものにすることで、予防につながる可能性は否定できません。   真菌性皮膚炎について   真菌性皮膚炎とは 猫の真菌症は、いわゆる『カビ』が感染することで発症する皮膚病です。 真菌による皮膚炎は、見た目は様々ですが、その多くが多量のフケ、脱毛、かゆみを特徴にしています。 膿皮症などの細菌感染による皮膚炎に比べると、赤い湿疹は少ない印象です。 真菌症の多くは、子猫や高齢の猫、あるいは猫エイズなどに感染した猫で見られます。 真菌性皮膚炎の原因 真菌症はカビの感染により発症します。細かな病態は異なりますが、人間の水虫のようなイメージです。 つまり、普段は普通に存在する真菌が、何らかの原因で皮膚のコンディションが悪化したところに感染し、皮膚炎を起こします。 特に免疫力の弱い幼猫、老齢猫、あるいは猫エイズのように免疫不全を引き起こすウイルスに感染した猫では、真菌感染を起こしやすくなります。 さらには、梅雨時期のようにカビが繁殖しやすい時期にも見られることがあります。 真菌性皮膚炎の治療方法 真菌感染を起こした猫に対しては、抗真菌剤を投与します。抗真菌剤は多くの種類がありますが、どれも猫にとって負担が大きいお薬のため、使用には注意が必要です。 さらには、真菌の治療は1ヶ月以上かかることも多く、それだけ投薬期間も長くなり、副作用のリスクも高くなってしまいます。 また、それと同時に、薬浴や食事療法、サプリメントなど、皮膚のコンディションを整えるケアも行うようにします。 真菌性皮膚炎の予防方法 真菌性皮膚炎は免疫力が低下するとかかりやすくなります。そのため、日頃から猫の健康状態をチェックし、異常の早期発見早期治療が一番の予防になります。 また、適切な運動や栄養管理が、免疫力アップにつながります。おうちの環境を見直し、猫が運動しやすい工夫をしてあげたり、より良質な食事を用意することも良い方法です。 もちろん、普段眠っている寝具などの衛生環境にも気をつけるようにしましょう。   肥満症について   肥満症とは 肥満症はその名の通り『太っていること』です。 「太っているだけで病気なんですか?」と思われるかもしれませんが、現在の医療では、肥満が様々な病気のリスクを持っていることから、太っていることも立派な『肥満症』という病気として分類されています。 具体的には、肥満による心臓疾患、関節疾患、皮膚疾患のリスクが高くなりますし、メカニズム的には糖尿病やアレルギー、腫瘍などの病気にも深く関連していると考えられています。 肥満症の原因 肥満症の原因は、不適切な栄養摂取と運動です。もちろん、ホルモン疾患など代謝に関わる病気が関係している肥満症もありますが、猫の場合はほとんどが栄養と運動、つまり生活習慣による肥満です。 特に室内で暮らす猫は、冬の寒い時期だけでなく、梅雨のジメジメした時期も運動しない猫も多いため、梅雨時期の肥満症にも注意が必要です。 肥満症の治療方法 肥満症は、まずは他に隠れた病気がないかチェックすることが重要です。もし糖尿病や肝臓病など、他の病気が隠れていた場合は、肥満の治療(=減量)を行うことで、他の病気が悪化することがあるためです。 他に大きな病気が隠れていなければ、基本的には減量を行うことで、治療を進めていきます。そして猫の場合、運動を管理することが難しいため、食事管理による減量が中心になります。 しかし、ここで注意していただきたいのは、猫と人間とでは生理機能が異なるため、人間と同じ感覚で減量すると、かえって病気を作ってしまう可能性があります。 そのため、減量に取り組む場合は、必ず動物病院で指導を受けながら減量を進めるようにしましょう。 肥満症の予防方法 肥満症の予防も基本的には栄養管理と運動管理が重要です。 適切な栄養と適切な運動、もちろん猫ごとに同じものを食べていても太りやすさは違いますし、ご家庭の環境によっても運動量は変わります。 ですので、一頭一頭で適正な体型、体重を保てるように調整してあげるようにしましょう。標準的な体型、体重がわからない場合は、動物病院やペットショップなどに相談してみましょう。   ▼ペットくすりの抗真菌薬▼  ラミシールクリーム 1パーセント イトラコナゾール 100mg15カプセル 真菌皮膚感染症(カビ)の 殺菌治療に用いられる クリームです。 抗真菌薬で 真菌の成長を妨げます。 犬・猫両方に使用できます。 参照画像:https://www.photo-ac.com/main/detail/605807?title=子猫,https://www.photo-ac.com/main/detail/75897?title=ネコ5

梅雨時期には要注意!犬の膿皮症、マラセチア、肺水腫!

こんにちは!オクスリラボです。 みなさん、いかがお過ごしでしょうか? 最近雨ばっかりで嫌になっちゃいますよね~。きっとペット達も梅雨明けを待ち望んでいるのでは( > <) 気温が上がり、さらに湿度も上がる、この梅雨の季節。デリケートな皮膚を持つ犬や、心臓に持病を持つ犬にとっては、思った以上に負担がかかる時期です。 そこで今回は梅雨に気をつけたい犬の病気のうち、代表的な、 膿皮症 マラセチア性皮膚炎 肺水腫 という3つの病気についてお伝えしていこうと思います。 膿皮症について   膿皮症とは 犬の膿皮症は、皮膚の細菌感染によって引き起こされる皮膚炎で、フケや脱毛、湿疹、かゆみなどが認められます。 最初は赤いポチッとした湿疹なのですが、放っておくと、どんどんと広がり、さらには他の場所にもできてしまうことがあります。 膿皮症は体中に起こりうる皮膚炎ですが、中にはアレルギー性皮膚炎など他の皮膚炎が併発しているケースもあります。 膿皮症の原因 膿皮症は細菌感染による皮膚炎ですが、その感染源となる細菌は、どこかから伝染したのではなく、『皮膚常在菌』と呼ばれる細菌による感染です。 皮膚常在菌は、通常は犬の皮膚に生息しているだけで、特に犬に有害な作用はなく、むしろ皮膚のバリア機能の一端を担う役割を持っていることがわかってきています。 しかし、何らかの原因で皮膚のバリア機能が破綻してしまうと、皮膚常在菌が異常増殖し、膿皮症を引き起こしてしまうと考えられています。 皮膚のバリア機能が破綻してしまう原因には、様々なものがありますが、慢性的に膿皮症を繰り返す犬の場合、アレルギー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎が原因となっていることが多く、これらは梅雨時期に悪化することが多い皮膚炎です。 そのため、梅雨の時期には膿皮症を患った犬が動物病院に多く来院するようになります。 膿皮症の治療方法 膿皮症は細菌感染による皮膚炎ですので、その原因菌に対する抗生物質を使用した治療が基本になります。 皮膚炎の場所が限られている場合は、塗り薬(外用薬)で治療できますが、多くの膿皮症は、見た目よりも広範に細菌感染を起こしていることが多いため、その場合は、飲み薬や薬用シャンプーを使用した薬浴などを行い治療します。 一般的には2〜3週間の治療で改善しますが、他の皮膚炎を併発している場合は、そちらの治療も行わないと、膿皮症も再発を繰り返すことが多く、なかなか治らないというようなことになります。 しかし、通常は膿皮症を正しい抗生剤で治療し、その他の皮膚炎が適切に管理されていれば、一度の治療で終わることがほとんどです。 膿皮症の予防方法 膿皮症は、皮膚のコンディションの悪化によって発生することがほとんどです。ですので、日頃からのスキンケアが重要で、適切なシャンプーを選び、適切な方法で洗いましょう。 皮膚のコンディションチェックには、動物病院だけでなくトリミングサロンを利用することも良いと思います。 さらには、日頃からのブラッシングも重要です。 皮膚を作るのに大切なのが、食事です。あなたの愛犬にあった食事を選ぶことも、膿皮症の予防につながります。 さらには、アレルギー性皮膚炎などの皮膚病を持っている犬は、管理をしっかりと行うことで、膿皮症の併発を予防することができます。   マラセチア性皮膚炎について   マラセチア性皮膚炎とは 犬のマラセチア性皮膚炎は、マラセチア感染によって引き起こされる皮膚炎です。 マラセチア性皮膚炎は、強いかゆみと湿疹、脱毛やフケなどが認められます。通常は1ヶ所だけというよりは体のあちこちに病変が作られます。 また、マラセチア性皮膚炎は多くの場合、細菌感染も伴っていることがほとんどで、さらにはアレルギー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの皮膚炎を併発していることも多い皮膚病です。 マラセチア性皮膚炎の原因 マラセチア性皮膚炎はマラセチアという真菌(カビ)の一種によって引き起こされる皮膚炎です。 マラセチアは通常、皮膚の常在菌と同じように、正常な皮膚にもわずかに生息しています。 それが何らかの原因によって皮膚のバリア機能が破綻し、マラセチアが過剰に増殖し、それが炎症を引き起こすことで皮膚炎を発症します。 バリア機能が壊れてしまう原因には、刺激性の強いシャンプーなどによる接触性皮膚炎だったり、あるいはアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎など体の免疫的な異常によって発症する皮膚炎だったりします。 マラセチア性皮膚炎の治療方法 マラセチア性皮膚炎の治療方法は大きく分けて2種類あります。 まず、マラセチア自体を抑える治療方法です。それは抗真菌剤というカビの増殖を抑えるお薬を使う治療です。 抗真菌剤には飲み薬と塗り薬、さらには薬用シャンプーに配合したものがあり、状況によって使い分けます。ただし、抗真菌剤の中には、副作用が強いものもありますので、治療にあたっては注意が必要です。 もう一方の治療は、皮膚のバリア機能を正常化させる治療です。個人的には、アレルギー性皮膚炎など、元になる皮膚炎がある場合は、そちらの治療を行うことでマラセチア性皮膚炎も改善することが多いと感じています。 マラセチア性皮膚炎の予防方法 マラセチアは皮膚にもともと存在する真菌ですので、皮膚炎になるケースのほとんどは、何らかの原因で皮膚のバリア機能が破綻していることが要因です。 ですので、日頃から正しいスキンケアを行うことで、マラセチア性皮膚炎を予防することができると考えます。 正しいスキンケアとは、日頃のブラッシングや皮膚のコンディションチェック、正しいシャンプーの選択と間隔、良質な食事など、生活全般に及びますので、全て実践するのはなかなか大変です。 ぜひ動物病院やペットサロンなど、プロのアドバイスを受けながら実施していくことをお勧めします。   肺水腫について   肺水腫とは 肺水腫とは何らかの原因で、本来空気がたまるべき肺の中に水が溜まってしまい、それによって呼吸困難が起こる病気です。 肺水腫になると、咳(軽度だと乾いた咳ですが、重度になると湿った咳になります)、呼吸数アップ(パンティング)、チアノーゼ(舌が青紫色に変色する)などの症状が見られ、重度になると失神を起こしたり、場合によっては呼吸困難により命を落とすこともあります。 肺水腫の原因 肺水腫は熱中症や呼吸器疾患、心臓病などで発症します。 特に僧帽弁閉鎖不全症という心臓の弁膜症は小型犬に多く見られ、本来心臓のポンプ機能によって全身へ押し出される血液が一部肺の方へ逆流することで肺水腫を発症します。 その僧帽弁閉鎖不全症を持っている犬や短頭種などでは、ちょっとした暑さや湿気で容易に熱中症に陥り、肺水腫を発症するため注意が必要です。 肺水腫の治療方法 肺水腫は緊急的な治療が必要で、まずは温度管理と酸素化を行います。特に熱中症の場合は体温管理が重要ですし、肺水腫によって肺に空気が入り込むスペースが減ってしまうため、少しでも酸素を取り入れるため、酸素マスクや酸素ケージなどで十分な酸素化を行うことが重要です。 もしも失神したりして意識がないような時は、人工呼吸器につないで呼吸管理を行うこともあります。さらには、利尿剤や降圧剤などを投与し、肺から水を取り除く治療を行います。 肺水腫の治療は緊急を要するため、数時間の間に治療を進めていきます。ただし、緊急状態を脱しても、体全体のバランスが整うには数日から数週間かかるため、トータルの治療は長期に及ぶこともあります。 また、心臓病や呼吸器疾患が悪化したため引き起こされた肺水腫では、それらの治療も同時に行う必要があります。 肺水腫の予防方法 梅雨時期の肺水腫の予防は温度管理と湿度管理に尽きます。特に短頭種や心臓病を患っている犬は、温度だけでなく湿度による肺水腫のリスクも高いため注意が必要です。 少しでも「暑いな」「ジメジメするな」と感じたら、早めにエアコンを入れるようにしましょう。   ▼ペットくすりのマラセチアのお薬▼  イトラコナゾール 100mg15カプセル ニゾラル2パーセント 抗脂漏症シャンプー 抗真菌薬で、真菌の 成長を妨げます。 犬・猫両方に使用できます。 抗真菌薬ケトコナゾール2% 入りの 薬用シャンプー。 犬・猫両方に使用できます。 参照画像:https://www.photo-ac.com/main/detail/477404?title=紫陽花と一緒にボストンテリア&selected_size=m,https://www.photo-ac.com/main/detail/586799?title=てるてる坊主%203

家でできる猫の健康チェック!病気のサインを見逃さない為のポイントとは?

こんにちは、オクスリラボです! 今回は、もしあなたの猫ちゃんが病気をしていた際に、早期発見につなげるための、ご自宅でできる健康チェックポイントをご紹介します! 言葉でコミニュケーションがとれないネコちゃんにとって、飼い主のみなさんが、「いつもと様子が何か違う」と猫ちゃんの異常に気づいてあげることが重要です。 今回は、そのサインに気づくためのポイントを学びましょう! はじめに 猫は犬と異なり、お家の中でも単独行動を好むタイプも多いため、日常の中で、犬ほどスキンシップが取れないこともあり、健康上の異常をついつい見逃してしまいがちになります。そのため、気付いた時には重症になっていたり、大掛かりな治療が必要になるケースもあります。 しかし、猫も普段の生活の中でのチェックポイントをしっかりと見てあげることで、症状に早く気づき、早期治療を行うことも可能です。 そこで今回は、ご自宅であなた自身がチェックできる猫の健康チェックポイントをお伝えします! 今回のポイントは、犬でもご紹介させていただいた、Team Hopeというペットの健康維持のために活動している動物病院の組織が作った「ウェルネスチェックシート」に基づいてお伝えします。ただし、同じチェック項目でも、犬と猫では細かなポイントが異なりますので、猫は猫で、本記事をご参考にしていただければ幸いです。 猫の健康チェックをする上での注意点 犬もそうですが、猫もやはり一般的には病気の症状を隠す傾向にあります。 その場その場での状態チェックでは、異常ないように見えても、過去の状況と比較すると明らかにおかしい、と気づくことができます。ですので、健康チェックは最低でも月に1〜2回行い、その子それぞれの状態を把握することが重要です。 また、一つの症状だけでは、病気の診断をすることができません。健康チェックでは病気を知るというよりも、動物病院にかかるタイミングを早く見つける、という感覚で取り組んでください。 あと、外に出る猫の場合、例えば軽傷の交通事故などでは、事故に遭ってから数日後に症状が出ることもあります。 また、ウイルスの急性症状は、感染してから数日〜数週間後に見られることもありますので、外から帰ってきた段階で元気だったとしても、その後しばらくは細かな健康チェックを行うようにしてください。 猫の生活全般のチェックポイント ● 元気があるかどうか もともと、猫は犬に比べて1日の睡眠時間が多いため、「いつ見ても寝てる」という印象が多いかもしれません。しかし、起きている間の動きをしっかりとチェックすることで、異常に気づくことができます。 「高いところに昇らなくなった」 「うちの中のパトロールをしなくなった」 「遊びに誘ってものらなくなった」 「食事の時間になっても騒がなくなった」 などなど、日頃の状態と比べることで、「なんとなく元気がない」という異常にも気づくことができます。 ● 疲れやすくなった 「遊ぶ時間が短くなった」 「遊んでいてもすぐ息が切れてしまう」 「睡眠から目覚めても、少し歩き回って排泄したらすぐ寝てしまう」 などの症状が見られた時は、発熱や痛みといった全身的な異常、あるいは肝臓や腎臓などの厄介な異常が関係することもあるので、気付いたら早く動物病院にかかるようにしてください。 ● 歩き方がおかしい 足を挙げる、あるいは引きずるといった症状が見られた時は、明らかに異常がありますから、気付いた段階で受診をお勧めします。 また、大学の研究では、高齢猫のほとんどが「関節症」という異常を持っていると言われていますので、特に高齢猫では動きに注意が必要です。 ただし猫の場合は、足に異常があった場合、歩き方の異常よりも「寝ている時間が長くなった」という、「動かない時間が増える」というような変化が見られることも多いため、そのような変化に気付いた時は、体の痛みなども考慮する必要があります。 ● 睡眠に変化がある 猫はもともと眠っている時間が多い動物です。しかし、全身的な異常(発熱や痛みなど)がある場合は、ほぼ一日中眠っているような状態に陥ることもあります。 また、猫の場合、眠る時はどこかに隠れるようにして眠ることもあります。そのため、「姿が見えない」=「辛そうな姿がない」ということで、異常に気づきにくくなります。 眠っている時間ではなく、逆に起きている時間をしっかりとチェックすることも有効です。 ● 体重、体型に変化がある まずは猫の標準体型を知りましょう。 猫は長毛種でも短毛種でも被毛が密ですので、外見からは細かな肉付きをチェックすることが難しい面があります。 ですので、背骨及びその周辺の筋肉、ろっ骨あたりをしっかりと触りながらチェックして、適度に筋肉があるかを見てください。明らかにろっ骨が触れてしまう場合は痩せすぎの可能性があります。また肋骨がほとんどさわれない場合は肥満が疑われます。 また、猫は肥満になると、下腹部、いわゆる下っ腹が出やすくなります。逆に背骨やろっ骨周りの筋肉がなくなり、痩せてきていても、下腹部が出たままということもありますので、必ず体全体を触るようにしてください。 また、標準体型からのズレだけでなく、日々の変化にも注目してください。数週間前、あるいは数ヶ月前に比べて体重が増えた、あるいは減った、また体型が変化した場合は、何かしらの体調の変化が生じています。 多くの場合は「肥満」が注目されますが、猫では「痩せていく」場合も注意が必要です。もちろん明らかな病気の場合は、体重が落ちるだけでなく、食欲や元気がなくなるなど、他の重い症状を併発するので、異常に気づくことができますが、高齢猫では「甲状腺機能亢進症」という病気に注意する必要があります。 この病気では、甲状腺ホルモンの異常で代謝が亢進し、どんどんとエネルギーが消費されて痩せていくのですが、その他の症状がわかりづらいため、気づくのが遅れることがあります。ですので、少しぽっちゃりしていた猫が、痩せてきた場合、異常を見逃すことがありますので、注意してください。 また、多頭飼育の場合は、食事管理が難しいせいか、太り気味の猫が多い気がします。 その場合は体の異常というよりは、環境の問題ですので、治療というよりは、生活環境の見直しが重要になります。 猫の食事に関するチェックポイント ● 食事に変化があるか 食べる量、食べるスピード、食べ方をチェックしてください。 食欲が落ちている場合は要注意です。もちろん様々な病気で食欲は落ちますから、それだけで病気の診断はできません。しかし、それ以上に、猫にとっては「絶食」状態が危険を及ぼすことがあるのです。 人間や犬は極端に言えば、水分をしっかり摂ることができていれば、数日間、食事を摂れなくてもそこまで危険な状態に陥ることはありません。しかし、猫の場合は丸一日以上、絶食状態が続くと「肝リピドーシス」という状態が引き起こされ、それを見逃してしまうと命に関わることもあります。ですので、食欲に変化がある場合は、なるべく早く動物病院にかかるようにしましょう。 また、猫は口内炎や歯周病、歯肉炎の発生が多く、それらは口に痛みをもたらします。その結果、食欲はあるのにうまく食べることができず、食べるスピードが落ちたり、口を気にしながら食べたりするようになります。 また、重度の場合は、ごはんが入った器の前で食べずにじっと見ているだけ、というような姿になることもあります。 猫の口内炎は、お口の病気が原因となるばかりでなく、腎臓に問題があったり、猫エイズやカリシウイルスなどのウイルス疾患などによっても発症しますので、このような場合も動物病院を受診することをお勧めします。 ● 飲水量に変化があるか お水を飲む量も必ずチェックしてください。 まずは普段よりもたくさんのお水を飲む場合、糖尿病や腎臓病、ホルモンの病気など、様々な病気が隠れている可能性があるため注意が必要です。 一方、冬場では、健康な猫でも飲水量が減ることもあります。しかし、飲水量が減ると、尿が濃くなり、尿路結石症(膀胱や尿道にできる結石を伴う病気)では尿道に砂状の石が詰まってしまうリスクが高まります。 もともと、猫はあまり積極的にお水を飲まない上に、多くの猫が食べているドライフードには、ほとんど水分が含まれていないため、なるべくこまめに水分補給できるようにしましょう。 猫の排泄に関するチェックポイント ● 排便に変化があるか 排便は、回数、量、色、臭い、固さをチェックしてください。 便の状態は、キャットフードの種類によっても大きく変わるため、一概に基準的なものは決められないので、日常の状態を確認しておくことが大切です。 また、排便に関して猫で多く見られるのが、高齢猫の便秘です。踏ん張るけどなかなか便が出ないときは、下痢をしてしぶっているか、便秘で便が腸の中で固まってしまっているかです。ですので、便自体の状態をチェックするだけでなく、排便の状況も確認し、いつもより排便に時間がかかっている場合は、獣医師に相談するようにしてください。 ● 排尿に変化はあるか 排尿も、回数、量、色(血尿がないか、色が濃くなっていないか、逆に薄すぎないか)、匂いをチェックしてください。 尿量が多くなると、飲水量が増えるのとともに、様々な病気の異常兆候となります。 また逆に尿が出なくなると、尿路結石症や急性腎不全などの可能性があり、一刻を争う状態になりますのでくれぐれも排尿状態はこまめにチェックしてあげてください。 ただし、猫砂に紛れると尿の状態を確認しづらくなりますので注意してください。 また、これら排尿状態の異常では、いつもと違う場所で排尿するようになるなどの行動が見られることもあります。 体の各部位に関するチェックポイント ● 毛に変化はあるか 全体の毛の抜け具合、あるいは部分的な脱毛がないかどうか、あるいは毛玉の状況や毛艶をチェックしてください。 部分的な脱毛などは怪我や皮膚病の可能性がありますし、全体的に毛が抜ける場合は毛艶が落ちる場合は、ホルモンの異常や栄養の異常、その他慢性腎疾患や糖尿病など全身性疾患の一症状の可能性もありますので注意が必要です。 また、毛玉が多くできる場合、猫では口に痛みがあり、自分で毛づくろいをできなくなっている可能性があります。ですので、毛玉が増える場合は口の中や食べ方などもチェックするようにしてください。 ● 皮膚に変化はあるか 猫にも湿疹やかさぶたなどの皮膚症状が見られることがあります。特にかゆみがある場合は、その皮膚を舐めるようになりますので、皮膚の状態だけでなく、猫の舐める行動もチェックしてあげてください。特に猫は「好酸球性皮膚炎」と呼ばれる原因不明の痒みを伴う皮膚炎が見られることもあり、特にお腹の毛が抜け、湿疹ができることが多いです。 また「猫ニキビ」と呼ばれる顎の皮膚に黒い分泌物ができて、稀に湿疹を起こすことがあります。この猫ニキビはオスや避妊手術を受けたメスに多く見られます。 ● 目に変化はあるか 目やに、まぶたの腫れ、白目の充血、左右の瞳孔の大きさの比較など、目も自宅でチェックできるところは見るようにしましょう。 特に外に出る猫など、他の猫と接触する可能性のある猫は、ウイルス性の結膜炎やクラミジアによる結膜炎が見られることが多いです。 ● くしゃみ、咳、鼻水や鼻血が出ているか これら呼吸器や循環器に関わる症状が見られた場合は注意が必要です。 外に出る猫はウイルス性の鼻気管炎によるこれらの症状が見られることがあります。感染症は放置するとどんどん悪化し、食欲が落ちてしまったり、熱が出てしまうことも多いため、早めの対処が重要です。 また、感染症による鼻炎は慢性化することが多く、人間の蓄膿症のように、鼻づまりのような症状が残ってしまうこともあります。また、それ以外でも腫瘍(がん)やカビの感染による鼻血やくしゃみが生じている可能性もあります。さらには、心筋症など心臓に異常がある場合は、呼吸が早くなったり、苦しそうな仕草をすることがあります。 いずれの症状も、重篤な状態に陥る可能性が高いため、気づいた時点で、動物病院を受診するようにしましょう。 ● 口臭がするか、よだれが出ているか 猫の口臭は、多くが口内炎や歯周病によるものです。口内炎には歯周病が関係するものや、ウイルス感染症、原因不明のものも多く、治療が厄介なものも多いです。 また、高齢の猫で多い「慢性腎疾患」では、進行すると尿毒症という独特の口臭を放つ状態に陥ることがあります。 ● 歯石の付着 歯石は口腔内細菌の塊で、歯周病細菌がある場合は、歯周病を発症、進行させてしまいます。 成猫のほとんどが歯周病を持っていると言われていますが、猫は口内炎などお口のトラブルが多い動物ですので、少しでも元気に過ごせるように、歯石が見られた場合には、麻酔下でのスケーリングなど、積極的な処置をお勧めします。 ● 耳の変化はあるか 「続きを読む」

家でできる犬の健康チェック!病気のサインを見逃さない為のポイントとは?

こんにちは、オクスリラボです! 今回は、もしあなたのワンちゃんが病気をしていた際に、早期発見につながるための、ご自宅でできる健康チェックポイントをご紹介します! 言葉でコミニュケーションがとれないワンちゃんにとって、飼い主のみなさんが、「いつもと様子が何か違う」と、ワンちゃんの異常に気づいてあげることが重要です。 今回は、そのサインに気づくためのポイントを学びましょう。 はじめに 犬をはじめ動物の多くは、何か病気をしてもちょっとした症状なら気づかれまいと、症状を隠します。これは、野生の世界では敵に狙われないようにするために、非常に大切なことなのですが、私たち人間との生活においては、その性質があるために、たびたび病気の発見を遅らせてしまいます。 もちろん、発見が遅れ、進行してしまった病気は、犬自身が辛いことはもちろん、治療の成功率も下がりますし、中には手遅れになってしまうこともあります。ですので、少しでも早く、人間の手で、犬の異常を発見してあげることは、犬との生活においてとても大切なことなのです。 そこで今回は、自宅で、あなた自身でチェックできる、犬の健康チェックポイントをご紹介します。 健康チェックポイントは、自宅で見る点においても、非常にたくさんのポイントがあります。その中でも、ご自宅での健康チェックポイントをまとめた「ウェルネスチェックシート」がとてもよくできています。 このウェルネスチェックシートは、「Team Hope」という動物の健康維持に注力している動物病院の組織が作成したシートです。今回はこのウェルネスチェックシートに基づいて、各ポイントを解説していきます。もしウェルネスチェックシートをご自身で取り入れたい方は、お気軽に近くのTeam Hope賛同動物病院にお尋ねください。 犬の健康チェックをする上での注意点 前述のように、犬は本能的に症状を隠します。ですので、ちょっとした症状でも重い病気が隠れていることがあります。 例えば、前足を挙げるという症状が、ちょっとした捻挫や皮膚炎による痛みが原因のこともあれば、肺がんという恐ろしい病気の症状であることもあります。ですので、軽い症状でもご自身の判断で様子を見たりせず、異常を見つけた段階で、動物病院にご相談されることをお勧めします。 また、実際にご相談いただく中で、 「うちの犬は○○という状態なのですが、どんな病気が考えられますか?」 というご相談をいただくことがあるのですが、残念ながら、一つのチェックポイントで、特定の病気を考えることは非常に困難です。 例えば、お水をたくさん飲むようになり、その分おしっこの量が多くなる、いわゆる「多飲多尿」という症状では、腎機能低下、糖尿病、クッシング症候群(コルチゾールというホルモンの病気)、子宮蓄膿症、尿崩症などなど、というように、無数の病気が考えられます。それをお電話やメール相談だけで全てのことをお伝えするのは非常に困難です。 また、今のネットには、特定の症状で見られる病気を紹介しているサイトも多数あり、実際には私の病院の患者さんでもそれを参考に、ご自身でなんとかしようとして、余計にこじれてしまうケースが後を絶ちません。とにかく、ご自宅で健康チェックの中で異常が見られた場合には、まずは速やかにかかりつけの動物病院に相談するようにしましょう。 犬の生活全般のチェックポイント ● 元気があるかどうか 人間と同じように、犬も個性がありますので、「元気」の度合いを評価するといっても、一定の基準があるわけではありません。 これは、日頃からあなたが犬と接する中で、感じ取るものです。 中でも、 「”ごはんだよ”と呼んでも反応が鈍い」 「自宅に人が来ると喜んで寄って来るのに、反応しなくなった」 「お散歩の足取りが鈍い」 というような点は、動物病院に来院される方からよく聞くお話ですので、ご参考いただければと思います。 ● 疲れやすくなった 普段の遊び方、遊び時間、散歩の速さや時間などをチェックしてください。 それが、 「なんとなく遊ばなくなった」 「最初は勢いよく遊ぶけど、すぐ疲れてしまう」 「お散歩をいきたがらなくなった」 「お散歩するけど、すぐ帰りたがる」 など、そういったことが見られた場合は注意が必要です。 ● 歩き方がおかしい お家の中での動きや、お散歩での歩き方、普段は軽やかに動くのですが、異常があると、足を挙げたり、あるいは引きづったりするようになります。 また、「なんとなくおかしい」と感じることもあると思います。 その時は、足の動きに合わせて、頭がいつもより上下に動きすぎていないか、お尻をやたら振って歩いていないか、がに股もしくは内股になっていないか、あるいはそれぞれの足の着地時間に大きな差がないか、という点もチェックしてみてください。 さらには、歩き方だけでなく、立ってる時の姿もチェックし、背中が丸まっていないか、前足や後ろ足で左右均等に負重できているか、といったところもチェックしていただきたいポイントです。 ● 睡眠に変化がある 普段の犬の睡眠時間、あるいは寝ている時間帯をチェックしてください。 これも飼い主の方の生活スタイルによって、犬の睡眠はそれぞれ異なりますので、特定の基準があるわけでなく、あなたの犬独自の状況を確認してあげることが重要です。 多くの病気では、いつもより寝ている時間が長くなります。また、胸が苦しかったり、体に強い痛みがある場合は、逆に眠れず、ずっと座ったままでいたりします(大抵は「ハァハァ」という呼吸の異常もみられます)。 また、高齢犬では、痴呆症状の一つとして、昼夜の睡眠が逆転することがあります。 ● 体重、体型に変化がある 普段から、最低でも1ヶ月に1回以上は体重と体型をチェックしましょう。 小型犬の体重はできれば小数点第一位まで計れると望ましいです。特にチワワさんなど超小型犬は、0.1kgの変化が大きな変化であることもありますので、注意が必要です。 また、体型チェックとしては、あばら骨の触れ具合(太っていると肉が厚くてあばらが触れません。 逆に痩せすぎていると、皮膚とろっ骨しか触れません)、背骨周りの筋肉の付き具合、腰のくびれ具合の三点をチェックしてください。 体重、体型はもちろん、増えすぎても減りすぎても問題です。また食事内容が大きく影響しますので、普段食べているものに変化がないか(ドッグフードの種類を変えた、新しいおやつを与えているなど)もチェックしましょう。   犬の食事に関するチェックポイント ● 食事に変化があるか 食べる量、食いつきをチェックしましょう。 普段、多くの飼い主の方はドッグフードのパッケージに書かれてある量を参考に与えていると思いますが、毎回きちんと計量していない方は、時々、ご自身で抜き打ち的に計量して見てください。普段の目分量が案外大きくずれていたりすることも多いです。特に肥満傾向の犬の場合、基準よりも多く与えてしまっていることが多いため、注意するようにしてください。 また、犬自身が食べなくなる、あるいは普段食べる量よりも減っている場合は、たとえ犬自身が元気であっても、面倒な病気が隠れている可能性もあるので、注意が必要です。 ● 飲水量に変化があるか 1日あたりのお水を飲む量もチェックしましょう。 通常は多くても犬の体重1kgあたり100cc以上飲む場合は、異常だと言われていますが、やはり個体差が大きいです。また、季節によっても飲む量は変化します。ただし、2倍も3倍も変化するわけではありません。ですので、いつもより2倍以上、お水を飲む時は注意しましょう。 また、ペットボトルの吊り下げ型の給水器では、うまくお水を飲めない犬もいますので、普段の生活は、なるべく器タイプで飲ませるようにしてあげてください。 犬の排泄に関するチェックポイント ● 排便に変化があるか ほとんどの犬はドッグフードを食べています。ドッグフードは品質がほぼ一定ですので、便もほぼ同じようなものになります。もちろん、多少の変化はありますが、日々の便の、量、色、臭い、硬さ、排便回数をチェックして、明らかに変化がある場合は、注意が必要です。 軟便や下痢、あるいは明らかな臭いの異常などは気付きやすいですが、中には「排便回数が増えた」「便の量が増えた」ということが、病気の徴候になることもありますので、必ず各ポイントをチェックするようにしてください。 ● 排尿に変化はあるか 尿も実は食事中の水分量に大きく影響を受けますので、ドッグフードという一定の品質の食事を摂っている犬は、だいたい尿の状況も日々同じような形になります。しかもお散歩や食事の時間なども一定で、生活リズムが決まっている場合は、ほぼ同じになります。その中で、尿量、色(濃さや血尿の有無)、臭い、排尿回数などをチェックしてください。 ただし、冬場など乾燥が強い時期は多少、お水を飲む量が増えたします(寒くて減る場合もあります)。あるいはお水をがぶ飲みした後の尿は非常に薄かったりしますが、それらは正常な範囲になることがあります。ただし、薄い尿をたくさんするという状態は、非常にやっかいな病気の兆候でもありますので、続く場合は、必ず動物病院を受診するようにしてください。 体の各部位に関するチェックポイント ● 毛に変化はあるか 毛艶の良さ、あるいは毛の抜け方をチェックしてください。被毛の状態は、皮膚や毛の病気以外にも、ホルモンなど全身性の病気の可能性があります。また、食事の質にも影響されます。 しかし、これらは異常があってもすぐに毛に症状が現れるわけではなく、月単位でゆっくり変化してくため、やや気付きづらいところもあります。 ● 皮膚に変化はあるか お腹など、目に見える皮膚だけでなく、背中や顔まわりなど、被毛がたくさんある部位もきちんと毛をかき分けて、全身の皮膚の状態をチェックしてください。 赤いポツポツとした湿疹や、かさぶたがないかどうか、あるいはできものができてないか、また、皮膚の赤み、フケ、かゆみなどが出てないかどうかもポイントです。さらには、体のどの部位の皮膚に変化が起きているのか、部位によっても病気が特徴付けられることもあります。 皮膚も皮膚自体の病気で変化はしますが、やはり全身の病気でも変化します。特に左右対称に皮膚病変が見られる場合には、全身性の病気の可能性があります。 ● 目に変化はあるか 目が白く濁っている、目の表面に点がある、白目が充血している、あるいは目やにが出ている場合には、その色や量、左右差などをチェックしてください。 目が白く見える場合、白内障などの可能性がありますが、白内障は進行すると様々な合併症を持つようになります。また、手術による治療を考えている場合は、なるべく早い段階での手術が有効ですので、気になる方は、定期的に動物病院で目の健診を受けられることをお勧めします。 ● くしゃみ、咳、鼻水や鼻血が出ているか これらの症状が続く場合は、呼吸器や循環器(心臓)に問題がある可能性が高いです。 これらの病気は手遅れになると命に関わることも多いため、症状に気付いた時は早く動物病院を受診するようにしましょう。 ● 口臭がするか、よだれが出ているか 口臭やよだれは明らかな異常です。よく「犬は歳をとると口の臭いが強くなるよね」と年齢によるものと考えがちですが、そのほとんどは歯周病という病気によるものです。 歯周病は放置すると、歯が抜けてしまうことはもちろん、顔が腫れたり、目の下が破れ、膿が出てきたりすることもあります。口臭やよだれが見られた時は、必ず治療を進めるようにしてください。 ● 歯石の付着 歯石も成犬のほとんどで見られるものですが、実は歯石を持つ多くの犬は歯周病も患ってしまっています。 歯石はミネラル成分が石灰化したものですが、その中には細菌が多く巣食っています。歯周病の細菌は歯肉の血管から体内に侵入し、心臓や肝臓など全身に悪影響を及ぼす可能性がありますので、歯石もなるべく早期に治療することをお勧めします。 ● 耳の変化はあるか 耳垢の量や色、臭い、また耳の赤みや耳介(耳たぶ)の毛の状態、あるいは耳介の先端の皮膚がカサカサしていないかなどをチェックしてください。耳は耳自体の異常だけでなく、アレルギーなど全身の病気によって症状が見られることがあります。 また、痒みがある時には、耳ダニなど他の犬にうつる病気の可能性もありますので、注意が必要です。 まとめ 「続きを読む」

猫風邪とは?猫同士でうつるのを防ぐには?人間にもうつるの!?

こんにちは、オクスリラボです! 今回は、猫風邪とは何かやその原因・症状から始まり、猫風邪の多い季節はあるのか!?予防方法や治療方法について等、色々な猫風邪に関する疑問質問にお答えします! 周りにくしゃみや鼻水の症状がある猫ちゃんはいませんか?猫風邪かもしれません! 猫風邪とは!?  まず、そもそも猫風邪とはどんな病気なのでしょうか?  一般的に言われる「猫風邪」とは、猫鼻気管炎ウイルスや猫カリシウイルスの感染によって引き起こされる鼻炎や結膜炎、あるいは喉頭や気管など呼吸器官の炎症を引き起こす病気のことを指します。また、主に結膜炎を引き起こす猫クラミジア感染症も猫風邪と似た症状を示すことから、猫風邪の一つとするケースもあります。  猫風邪は、猫の病気の中でもよく見られる病気です。しかし、治療が遅れると、感染が他の猫にも蔓延したり、症状が重症化して命に関わる状態になったり後遺症が残ることもある非常に厄介な病気です。 猫風邪は人間にもうつる!?   猫鼻気管炎ウイルスやカリシウイルス、猫クラミジアが人間にうつることはありません。  しかし、猫同士の感染力はかなり強力で、特に多頭飼育の場合は、接触を断つ対策などを行っても、実際に集団で感染を制御することは非常に難しいことがほとんどです。 猫風邪の原因と症状   猫鼻気管炎ウイルス感染症は、猫ヘルペスウイルスと呼ばれるウイルスによる感染症で、主に発熱や鼻炎(鼻水やくしゃみ)、あるいは目やにを伴った結膜炎が見られます。発熱があると、元気、食欲がなくなってしまい、さらに状態が悪化してしまいます。また、結膜炎は重症化すると目の角膜に潰瘍ができてしまい、場合によっては失明のリスクがありますので注意が必要です。さらにウイルス感染による症状が慢性化した場合には、副鼻腔炎と言って、慢性の鼻づまりや鼻水の症状が続くようになります。これら鼻炎の症状は、猫の嗅覚を失わせてしまうことがあり、食べ物の匂いがかげず、食欲がなくなってしまうこともあります。  猫カリシウイルス感染症では、猫鼻気管炎ウイルスの症状に加えて、さらに口内炎や鼻の周りの皮膚の潰瘍(ただれ)なども見られます。特に口内炎が生じると、痛みから食べ物を食べることができなくなり、痩せてしまったり、栄養状態が悪化し、さらに症状が重篤になることがあります。このような場合、ごはんに見向きもしなくなるというよりは、ごはんの前で食べたそうにするけど、食べられないような仕草を見せます。一般的には、猫鼻気管炎ウイルス感染症と猫カリシウイルス感染症の症状は似通っているのですが、猫カリシウイルス感染症の方がより重症になることが多いです。  また、猫クラミジア感染症では、重度の結膜炎(目のまぶたのが腫れ上がる症状)が認められます。結膜炎や気管支炎なども認められますが、一般的には猫鼻気管炎ウイルス感染症やカリシウイルス感染症の症状よりは軽いことが多いです。  さらにいずれの感染症も、重症化すると、元気消失、食欲不振などの全身状態の悪化も見られるようになります。中には、感染により免疫力が低下してしまうと、一つだけのウイルス感染ではなく、複数のウイルスや細菌が感染してしまうことがあり、その場合にはより重症化してしまいます。 人間の風邪のように、猫風邪が多い季節ってあるの??   これらの感染症は持続感染、つまり臨床症状は改善してもウイルスを体内に持ち続けている状態となるため、季節に関係なく猫同士の接触によって感染します。そのため外に出る猫は季節を問わず感染しますし、特に多頭飼育環境では、衛生環境を徹底的に改善しなければ、ウイルスが蔓延してしまいます。  つまり、人間の風邪と異なり、季節的な要因よりも、病原体を保持している外猫との接触や多頭飼育という環境的な要因がより重要になります。 猫風邪の感染経路は?  ほとんどがウイルスを持っている猫と接触することで感染します。直接的な接触だけでなく、感染して発症している猫の目やにや鼻水が感染源になることがありますので、同じ容器でお水を飲んでいたり、あるいは感染している猫の食器を舐めてしまうなどの行為により感染してしまうこともあります。  また、母子感染も見られ、母親がウイルスを持っている場合、子猫が4〜5週齢に達したあたりから、症状が見られるようになります。 猫風邪の治療方法   ウイルスによる猫風邪の治療は、ウイルスに対する特効薬がないため、対症療法が中心となります。  目やにや鼻汁の症状だけで、食欲が落ちていない間は、インターフェロン療法や二次感染予防(ウイルスで体が弱まると細菌感染も起こしやすくなり、より重症化する恐れがあります)のための抗生物質の内服、点眼を行います。また、食欲が落ちている場合は、輸液療法も実施します。これらは即効性があるものではなく、あくまでウイルスと戦う猫の体を支えるための治療ですので、状態が改善するまでに数日から数週間という時間がかかります。  特に鼻汁などの鼻炎症状があると、嗅覚が低下してしまうのですが、猫は嗅覚が低下するとごはんの匂いがかげず、結果として、食欲が刺激されないため、全くごはんを食べなくなることがあります。厄介なことに、猫は24時間以上、ごはんを食べない絶食状態が続くと、肝リピドーシスという肝臓の病気を発症することもあるため、食欲がない場合は速やかに動物病院を受診するようにしてください。重度の食欲不振の場合は、食道チューブや胃チューブなどを用いてでも食事をとっていく必要があります。  状態がそこまで悪化しておらず、自宅で様子をみる場合は、ウェットフードを温めて、匂いがしっかり出るようにしてあげることで食べられることもあります。  猫カリシウイルス感染症での口内炎による食欲の低下も、全く食べない時は、上記のような食道チューブや胃チューブの設置が必要になることもあります。ただ、中にはドライフードのような硬い食事を、ウェットフードのような柔らかい食事に変更したりすることで食べることもあります。  また、動物病院を受診する際は、ウイルス性の猫風邪は伝染力の強い感染症ですので、待合室で他の猫と接触させないようにしましょう。入院治療が必要な場合でも、隔離室での入院や消毒の徹底など、特殊な対応が必要となり、動物病院によっては猫風邪の入院治療ができないところもあります。かかりつけであっても、必ず受診前に電話などで事前に相談するようにしましょう。  クラミジア感染症に対しては、テトラサイクリン系と呼ばれる抗生物質が有効で、他に感染している猫との接触を避けるなどの環境整備ができていれば、比較的速やかに治療することができます。  また、いずれの感染症も治療期間中は、他に原因ウイルスやクラミジアを持っている猫との接触を避け、飼育環境の消毒を徹底します。 厄介な猫風邪を予防する方法は??  まずはこれらのウイルスやクラミジアを保有する猫と接触しないようにすることが重要です。  外に出る猫は、完全室内飼育にします。また、多頭飼育の場合は、これら感染症を発症した猫を完全に隔離します。つまり部屋を完全に分けるようにします。中には、同じ空間で、間仕切りやケージなどを利用して隔離するケースがあるのですが、これらの感染症は、目やにや鼻水を介して感染することも多く、同じ空間ではそれらの感染を防ぐことは非常に困難です。必ず部屋を分ける、飲み水や食べ物の食器を分けるなど、空間的に完全隔離できるようにします。  さらに、これらの食器など猫が触れるものは、使用後必ず消毒してください。また人間も感染している猫に接触する前後で、使い捨て手袋やエプロンを着用し、できる限り感染猫に直接触れないようにしましょう。  また、これら猫風邪に対する予防接種も有効です。外に出る猫、多頭飼育の猫は必ず接種してあげてください。また、完全室内飼育の猫でも、アクシデントで外に出てしまったり、あるいは外の猫が家の近くに来て、接触してしまうリスクもありますし、動物病院を受診したり、ペットホテルなどを利用することもありますので、なるべく接種することをお勧めします。しかし、これらの予防接種は、感染を防ぐものではなく、感染後の症状の発症を最小限に止めるものです。  また、猫の中には予防接種によって体調を崩してしまう猫もいますので、接種にあたっては必ず獣医師の診察を受け、ワクチンの種類などを相談した上で受けるようにしてください。  さらには、猫自身の免疫力を高く保っておくことも重要です。特に多頭飼育の場合は、同居猫同士のストレスから、免疫力が低下している猫が多くいます。その場合はやはり病気をもらいやすくなりますので、それぞれのテリトリーを確保してあげたり、トイレやお水の場所を複数箇所(理想は飼育頭数プラス1)準備してあげるなど、できるだけストレスを軽減する環境を準備してあげてください。 一度かかってしまうと厄介な猫風邪。このブログの内容が予防やできるだけ早い病気の発見につながれば幸いです! 【その他の記事】  ▼ペットくすりでは、猫風邪のお薬も取り扱っております。▼ ゾビラックス200mg25錠 ゾビラックスジェネリック400mg50錠  猫風邪と呼ばれる猫ヘルペスウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎の治療に使用されます。安心のブランド品。 ゾビラックスのジェネリック!   猫ヘルペスウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎の治療に     参照画像:http://www.flickr.com/photos/30054343@N07/29404514265、http://www.flickr.com/photos/98413464@N03/26637853142

特に冬に気を付けたい!犬猫の関節炎の予防と自宅でできるケア

   今日は、冬に多くなる犬・猫の関節炎について、自宅でできる予防とケアのお話しをしていきたいと思います!関節炎は進行性の病気で一旦なってしまうと完治が難しい病気なだけに、飼い主の皆さんは日ごろからのケアに力を入れていってほしいと思います!  また、関節炎自体の病気の説明や症状等はこちらのページに詳しくまとめてありますので、こちらも合わせてどうぞ!! 関節炎の予防はできるのか?  関節炎の予防は、実際遺伝が関係する場合は非常に難しくなります。股関節異形成症など、遺伝による病気が目に見える形で表れる場合は、その犬を繁殖に使わないようにすることが一番の予防策となります。  しかし、関節炎の管理と重なりますが、正しい「体重管理」「運動管理」「栄養管理」は関節炎の予防につながります。この中でも一番重要なのが体重管理となります。 それでは、一つ一つ説明していきましょう。 最も重要なのは「体重管理」  人では体重が1kg増えると、膝の関節にはおよそ3倍の負担がかかると言われています。 これは犬や猫でも同じことが言え、実際に犬猫でも「肥満」は関節炎発症リスクを高めることがわかっています。そして、関節炎発症後の考え方として、関節炎は一度発症すると、完治はできないため、それ以上悪化させない「管理」が非常に重要になります。  その中でも「体重」は最も重要な管理項目として位置づけられています。つまり、いくら運動管理や栄養管理を正しく行なっていても、体重管理ができていないと、関節炎はどんどんと悪化してしまうのです。 これは予防においても同じことが言えます。いくら運動や栄養にこだわっていても、肥満になってしまうと、関節の負担はどんどん増えるだけですから、いずれ関節炎が発症してしまう可能性は高くなってしまいます。 つまり、関節炎予防の最優先事項は「体重管理」なのです。 バランスが大切な「運動管理」  関節炎の予防としての運動管理においては、激しい運動だと関節に過度に負担がかかってしまい、関節炎のリスクを高めてしまいます。 一方で、運動不足になると、今度は筋肉量が落ちてしまうため、こちらも関節に負担がかかります。  このように運動管理といっても、ただただ運動させればよいというのではなく、その犬にとって適切な運動を行うことが重要です。もちろん大型犬と小型犬、ハンティングドッグとトイ種では、運動量が明らかに異なりますので、一概に「この運動方法が良い」ということは難しいのですが、どの犬種にも共通する点としては、下記のポイントがあります。 〈運動管理に取り入れたいこと〉 上り坂や下り坂、でこぼこ道など様々な地形での運動 アスファルトや芝生、土など様々なタイプの地面での運動 トレーナーの指導に基づいたアジリティトレーニング 体を動かすだけでなく、嗅覚刺激も取り入れた運動 そのほか、実施できる施設は限られますが、水中での運動も効果的です 〈運動管理で注意したいこと〉 フローリングなど滑る床での運動 過度な階段の上り下り 高い場所への飛び乗り、飛び降り 過度な全力疾走や急激な旋回運動  また、その犬にとって運動管理が適切かどうかは、各部位の筋肉量などをチェックしながら判断する必要がありますので、かかりつけの獣医師などに相談しながら実施するようにしてください。 ドッグフードだけでは難しい「栄養管理」  関節炎の予防の栄養上のポイントは、筋肉量を維持するための良質なタンパク質の摂取、肥満予防のためのカロリーや脂質などの調整及び適切なビタミン及びミネラルの摂取、関節の負担を軽減する成分の摂取などです。  しかし、ドッグフードはそれ自体が本来の犬の食事に比べると、消化面で劣っていることや、原材料のクオリティによって、同じ成分でも体内利用できるレベルが変わることなどから、個人的には、ドッグフードのみで、十分な関節炎予防を実施することはなかなか難しいと考えています。 そこで、その犬にあったドッグフードを使うことはもちろん、消化性を高めるサプリメントや、関節系のサプリメントを取り入れることをお勧めしています。もちろん、それらサプリメントにも良し悪しがありますので、サプリメント選びも注意が必要ですが、関節炎予防においては重要な役割を持ちますので、ぜひ導入してみあげてください。 まとめ  関節炎は、予防でも、発症後の管理でも、とにかく日常生活でのケアが重要です。  上述のとおり、なにはともあれ体重管理。これは犬の場合は食事と運動により調整できますが、関節炎を発症した場合には運動量にも限度がありますので、主に食事で管理することになります。今では、ただただ体重を落とすだけでなく、筋肉量の維持にも配慮したダイエット用のドッグフードもありますので、そういったものを取り入れるのも良いでしょう。  また、運動管理も重要ですが、とにかく痛みがあるときは、運動は控えましょう。痛み・炎症が落ち着いたら、動物病院の指示に従って、いわゆる「リハビリ」的な運動を開始していきます。このとき、痛みがないと犬はどんどんと動きたがりますから、飼い主の方がしっかりとコントロールしてあげることが重要です。 室内で生活している場合は、フローリングを滑らないようにマットを敷くなどの工夫が必要ですし、普段からソファやイスの飛び乗り、飛び降りしている犬は、生活習慣を改善するためのトレーニングを行うことが望ましいでしょう。   【その他の記事】  ▼ペットくすりでは、犬の関節炎のお薬も取り扱っております。▼ カロダイル25mg メタフラム1mg  リマダイルのジェネリック!  犬の関節炎に使われる 非ステロイド系抗炎症薬です。 メタカムのジェネリック!   関節の痛み・炎症を和らげる薬です     画像参照;http://www.flickr.com/photos/85447012@N00/8048638405、http://www.flickr.com/photos/34097675@N04/6416366321

冬に悪化する犬猫の関節炎と犬の椎間板ヘルニア

今回は、冬に悪化しやすい犬・猫の関節炎についてお話ししていきたいと思います! 冬に関節炎が悪化しやすいのはなぜなのでしょうか? そもそも、関節炎の原因は何なのでしょうか? 関節炎をお持ちのペットの飼い主さんも、そうでないペットの飼い主さんも、関節炎について勉強していきましょう!   犬と猫の関節炎について  犬と猫も、人間と同じように様々な原因による関節炎が見られます。 長年の負担で軟骨がすり減った結果、関節炎が生じる老齢性のものや、リウマチや多発性関節炎など免疫異常による関節炎、あるいは外傷性やがんによる関節炎なども見られます。  中でも犬に多いのは、大型犬の関節炎や小型犬の膝蓋骨脱臼、あるいは先天的な股関節異形成症による関節炎です。 大型犬の関節炎は、人間の手により作られた大型犬ですが、その関節の耐久性は大型犬の体重を支えられるものではないため、体格の割に関節の強度が弱く、容易に関節炎を起こしてしまいます。  また小型犬の膝蓋骨、いわゆる膝のお皿が外れてしまう病気では、膝に余計な力がかかるため、様々な関節炎のリスクとなります。さらには股関節異形成症は、生まれつき股関節が正常に形作られず、正常な関節の可動ができずに炎症を起こしてしまいます。  一方、猫では、スコティッシュフォールドなどで先天的な関節異常が見られ、その結果関節炎が引き起こされます。また、室内のみで飼育されている猫のうち、老齢の猫の多くは、明らかな症状は認められませんが、レントゲン上で関節の異常が見られる「関節症」を持っているというデータもあり、遺伝的な要因だけでなく、運動など生活環境による関節への影響も考えられています。  いずれも関節に生じたダメージはなかなか修復することは難しく、膝蓋骨脱臼や股関節異形成症など、手術が適応となる病気以外は、消炎剤や関節用のサプリメントを用いて症状を緩和することが主な治療となります。  慢性的な関節炎は、治療を行なっても徐々には進行するため、治療は長期にわたることも多く、その結果、場合によっては消炎剤の長期投与によるリスクが生じてしまいます。 ですが、近年は関節炎の進行サイクルをブロックする薬も開発され、その有効性が示されています。このような治療は長期管理を行う上で、非常に有用で、消炎剤の長期使用のリスクを緩和することができます。 冬に関節炎が悪化する理由  一般的に冬になると関節炎が悪化すると考えられています。冬では、寒さで血管が収縮し、血液の流れが悪くなってしまいます。そうなると筋肉の血行も悪くなるため、筋肉が固くなってしまい、さらには関節周辺の血流も悪化することで、関節に大きな負担がかかるようになります。そのため関節炎を持つ動物は、寒さからくる関節への負担によって、炎症がさらに悪化してしまうのです。  犬の椎間板ヘルニアも冬に気を付けたい病気!  背骨も椎間板というクッション材を持っており、関節と似た構造をしています。そのため、他の関節同様、冬場で筋肉の強張りなどがあると、背骨にも負担がかかると考えれられており、この場合は関節炎というよりは「椎間板ヘルニア」が引き起こされます。  実際に私の病院でも、冬場に椎間板ヘルニアで受診する犬が増えています。  椎間板ヘルニアは、重度のものになると下半身が麻痺しますので、明らかな症状として認識されるのですが、軽いタイプの場合、麻痺が認められず、痛みだけが唯一の症状になることがあります。 しかし、人間から見ると「キャンッ」と鳴いたりして明らかに痛がる様子があるものの、どこを痛がっているのかわからないことも多いため、「どこかを痛がっている様子がある」「抱き上げようとするとキャンと鳴く」あるいは「いつもは軽く飛び越える段差を躊躇している」などの症状が見られた場合は、椎間板ヘルニアを疑う必要があります。  椎間板ヘルニアを発症すると、治療は大きく分けて外科手術と内科療法に分けられます。  麻痺が生じるレベルの重度の椎間板ヘルニアでは、外科手術が行われることが多いのですが、軽いものだと内科療法で治療することが多いです。しかし、内科療法では「安静」を保つ必要があり、性格的に安静が困難な犬では、症状が進行してしまうこともあるため注意が必要です。 今回は、冬に悪化しやすい関節炎とそれと似た構造の椎間板ヘルニアも見ていきました! 次回は、犬猫の関節炎をより掘り下げて、予防方法や自宅でできるケアなどもご紹介したいと思います!⇒こちら   【その他の記事】  ▼ペットくすりでは、犬の関節炎のお薬も取り扱っております。▼ カロダイル25mg メタフラム1mg  リマダイルのジェネリック!  犬の関節炎に使われる 非ステロイド系抗炎症薬です。 メタカムのジェネリック!   関節の痛み・炎症を和らげる薬です   画像参照;http://www.flickr.com/photos/126654539@N08/26111056823、http://www.flickr.com/photos/63902894@N07/8247068910  

冬になると多くなる猫の泌尿器系の病気(治療・予防編)

前回は、冬になると多くなる泌尿器系の病気(概要編)をお送りいたしました! まだ、読まれていない方は病気のことが分かりやすくまとまっていますので、是非ご覧ください。 ⇒「冬になると多くなる猫の泌尿器系の病気(概要編)」 今回は、猫の泌尿器系の病気で冬に悪化しやすい「慢性腎疾患」と「下部尿路疾患(尿石症)」の治療・予防についてご説明します。 慢性腎疾患とは?症状は? 前回もご説明しましたので、簡単に書かせていただきますが、猫の慢性腎疾患は高齢猫に多い病気の一つで、腎臓の機能が低下することで発症するものです。 発症初期はほとんど症状が現れないため、病気に気づかないことも多く、病気が進行するとお水をたくさん飲んで、その分たくさんの尿をする「多飲多尿」と呼ばれる症状や、体重減少、毛艶の悪化、嘔吐などが認められるようになります。さらに進行すると「尿毒症」と呼ばれる、非常に重い症状を引き起こします。 慢性腎疾患の治療方法 慢性腎疾患の治療は、残念ながら完治させる方法はありません。腎臓移植や再生医療など研究レベルの治療はあり、一定の成果が見られることもありますが、治療のほとんどは、症状を改善させることと、腎臓の機能をできるだけ長持ちさせることが主な目的となります。 具体的な治療としては、輸液療法、いわゆる点滴を行います。より症状が重いほど輸液療法が重要になり、入院や通院による長期間の治療が必要になることも多くなります。 中には大学病院など、透析療法を行うことができる動物病院もあります。透析療法は輸液療法と比べて、より短期間で血液中の老廃物(本来は尿と一緒に体の外へ排泄されるもの)を除去し、体への負担を取り除くことができるものですが、まだまだ実施できる施設は限られています。 その他の治療としては、降圧剤や腎臓病用の食事、窒素化合物やリンの吸着剤などを使用します。これらは血圧を下げたり、腎臓に負担となるナトリウムやタンパク質を制限したり、窒素化合物やリンを吸着することで、腎臓の負担を減らす目的で使用します。急性の症状を改善させるには、輸液療法や透析療法が有効ですが、腎臓の機能を維持させるためには、これらの薬物療法、食事療法が重要です。しかし、これらの治療は「悪化させない」ことが目的ですので、輸液療法のようにダイナミックに症状が改善するわけではありません。ですので、ついつい日常の治療としておろそかになりがちですが、完治させる方法がない現状としては、長い目で見れば、輸液療法と同じくらい重要な治療といえます。 その他にも、ウェットフードを用いたりして飲水量を増やしてあげることも、良い管理方法です。 慢性腎疾患の予防方法 残念ながら慢性腎疾患には予防方法はありません。しかし、なるべく腎臓に負担をかけないようにする、つまり体重を適正に保つ(肥満は高血圧など、腎臓に過度の負担となります)、塩分やタンパク質の摂取を適正に保つため、また良質なタンパク質を摂取するために、良質なキャットフードを与えることなどは、慢性腎疾患の予防になりうるかもしれません。 また、慢性腎疾患は、早期発見することが非常に大切です。腎臓の機能低下が軽いうちに治療を始めた方が、より腎機能を長く維持することができるからです。 その早期発見には、定期的な血液検査や尿検査が有効です。中でも尿検査は、自宅で上手く採尿できれば猫にとって負担なく検査できますので、なるべく採尿できるように、日頃から慣らしておくと良いでしょう。 下部尿路疾患とは?症状は? 猫の下部尿路疾患は、血尿や頻尿、排尿時の痛みなど、いわゆる「膀胱炎」の症状を示す病気です。 猫の下部尿路疾患の主な原因には、細菌感染、尿路結石(膀胱や尿管、尿道に石ができる病気)などがありますが、実は最も多い原因が「特発性」すなわち原因が不明の下部尿路疾患です。 さらに下部尿路疾患の中でも、尿道閉塞という尿が出なくなってしまう症状は、時間がたてばたつほど命の危険にさらされます。猫がなんどもトイレで排尿姿勢を取るけれど、尿が出ている様子がない場合は、急いで動物病院を受診しましょう。 下部尿路疾患の治療と予防について 下部尿路疾患の治療は、原因によって異なります。 中でも尿路結石は、前述のとおり、緊急を要することがありますので、必ず動物病院で治療を受けるようにしてください。また、緊急状態を脱した尿路結石の猫や特発性下部尿路疾患の猫は、自宅での食事管理や生活管理が非常に重要になります。特に食事管理では、決められた療法食以外の食べ物を口にすることができないため、しっかり管理するようにしましょう。 これら下部尿路疾患は、お水の摂取量を増やすことで、ある程度予防が可能です。ウェットフードを用いたり、ドライフードをふやかしたりして、食事による水分摂取量を増やしてあげたり、あるいは家のいろんなところに飲み水を置いてあげるなど、水分を積極的に取れるように工夫してあげてください。   【こちらの記事も合わせてどうぞ】  ▼ペットくすりでは、慢性腎不全のお薬・尿路感染症のお薬も取り扱っております。▼ フォルテコール TOXO-MOX  犬、猫の心臓疾患、高血圧、腎不全に  猫の慢性腎不全にも用いられます。 細菌感染が原因となる犬や猫の皮膚病や   尿路感染症、膀胱炎、腸炎に!   画像:http://www.flickr.com/photos/129187521@N05/29819483441, http://www.flickr.com/photos/29781788@N00/5406526077

冬になると多くなる猫の泌尿器系の病気(概要編)

今回は、冬になると発症したり、悪化することが多い猫の泌尿器系の病気についてです。 猫ちゃんの代表的な病気の一つでもある泌尿器系の病気について、飼い主の皆さんもしっかりと知っておきたいですね!   猫に多い泌尿器系の病気とは!? 実は、猫は犬と比べると泌尿器系の病気が多い動物です。その代表的なものとして、慢性腎疾患、下部尿路疾患があります。 猫の祖先はもともと砂漠で暮らしていたと考えられています。砂漠では水分が少ないため、少しでも体に取り込まれた水分をキープし、有効利用する必要があります。そのために重要な働きをするのが腎臓です。 腎臓は、体に溜まった老廃物を尿に排泄する役目をもつ臓器ですが、さらには、老廃物と一緒に排出された水分を「再吸収する」役割もあります。つまり、腎臓は体の外へ出て行く水分を抑えて、体内に留めることができる臓器なのです。ですので、砂漠で暮らす動物は、少ない水分でも生きていくことができるのですが、中でも腎臓の働きはとても重要であり、猫はその典型的な動物なのです。 しかし、猫の腎臓は犬や人と比べると、ネフロンと呼ばれる機能を司る構造が少ないと言われています。ネフロンは、腎臓にある糸球体や尿細管と呼ばれる微細な構造で構成されており、ネフロンの単位で水分の再吸収などの働きを担っています。つまり、腎臓はこのネフロンが無数に集まっている臓器なのですが、ネフロンが破壊されると、腎臓の機能は低下してしまいます。 猫は、このネフロンが他の動物と比べて少ないため、何らかの原因でネフロンが障害を受けると、それをカバーするための他のネフロンの数が少なく、どんどんと腎臓の機能が低下してしまい、慢性腎疾患に陥ると言われています。 また一方、少ない水分を有効利用するために、腎臓で水分を再吸収させると、その結果、いわゆる「濃い」尿が作られます。濃い尿は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの濃度も高くなるのですが、実はそのミネラル成分がが膀胱や尿道で結石となって、各部位の粘膜を傷つけ、血尿を引き起こし、さらには頻尿などの下部尿路疾患の症状を引き起こす要因にもなっています。   冬になると多くなる泌尿器系の病気の訳 冬になると、猫のお水を飲む量が減ってしまいます。 明確な理由は不明ですが、おそらく、寒さによる体温低下を防ぐために、冷たいお水を飲まないようにしていること(とはいえ、温かいぬるま湯にしてもあまり飲むようにはならないようです)や、運動量が低下することで代謝量も落ちてしまい、代謝に必要な水分量が減ること、さらにはトイレを我慢してしまうことによるものと考えられています。 それにより、腎臓機能を維持するための血流が少なくなってしまい、慢性腎疾患は悪化しやすくなります。 さらにはより濃い尿が作られるようになるため、尿石症などによる下部尿路疾患の発症リスクが高くなってしまいます。 その結果、「慢性腎疾患」と「下部尿路疾患(尿石症)」は冬に悪化したり、発症したりすることが多い病気と言えます。   慢性腎疾患ってどんな病気?症状は? では、まず慢性腎疾患とはどんな病気なのでしょうか? 猫の慢性腎疾患は、高齢猫に多い病気の一つで、上記の通り、腎臓の機能が低下することで発症します。通常は突然発症するというよりは、徐々に病気が進行するため、発症初期にはほとんど症状を示さず、なかなか慢性腎疾患にかかっていることに気づかないことも多いです。 しかし、ある程度症状が進行すると、お水をたくさん飲んで、その分たくさんの尿をする「多飲多尿」と呼ばれる症状や、体重減少、毛艶の悪化、嘔吐などを認めるようになります。さらに進行してしまうと「尿毒症」と呼ばれる、非常に重い症状を引き起こします。尿毒症になると、元気食欲の低下、嘔吐、口臭、口内炎などを認め、ひどい場合にはけいれん発作なども見られるようになるため注意が必要です。   下部尿路疾患ってどんな病気?症状は? 次に、もう一つの冬に多い病気、下部尿路疾患とはどんな病気なのでしょうか? 猫の下部尿路疾患は、血尿や頻尿、排尿時の痛みなど、いわゆる「膀胱炎」の症状を示す病気です。 猫の下部尿路疾患の主な原因には、細菌感染、尿路結石(膀胱や尿管、尿道に石ができる病気)などがありますが、実は最も多い原因が「特発性」すなわち原因が不明の下部尿路疾患です。 これにはストレスが関係していると考えられていますが、今のところ明らかなメカニズムは分かっていません。 また、これらの原因以外にも老齢猫ではがんなどが原因になることがありますので注意が必要です。 さらに下部尿路疾患の中でも、尿道閉塞という尿が出なくなってしまう症状は、時間がたてばたつほど命の危険にさらされるため、猫がなんどもトイレで排尿姿勢を取るけれど、尿が出ている様子がない場合は、急いで動物病院を受診するようにしましょう。中でも雄猫の尿道結石では、容易に閉塞を起こしますので、十分に注意しましょう。 愛猫を守るためにも、きちんとした知識を持っておくことは大切ですね! 次回は、慢性腎疾患と下部尿路疾患についてより詳しく治療や予防についても学んでいきたいと思います! 次回もお楽しみに! ⇒冬になると多くなる猫の泌尿器系の病気(治療・予防編)はこちら! 【その他の記事】  ▼ペットくすりでは、慢性腎不全のお薬・尿路感染症のお薬も取り扱っております。▼ フォルテコール TOXO-MOX  犬、猫の心臓疾患、高血圧、腎不全に  猫の慢性腎不全にも用いられます。 細菌感染が原因となる犬や猫の皮膚病や   尿路感染症、膀胱炎、腸炎に!   画像参照(http://www.flickr.com/photos/87805257@N00/29568677653、http://www.flickr.com/photos/126397594@N03/25592583686)