つらい症状!ペットの「ぜんそく」治療法まとめ。
皆様は、わんちゃん、ねこちゃんにも「ぜんそく」があるのはご存知でしょうか。人間でも咳が止まらなくなったりと、「ぜんそく」にいったんかかってしまうと大変です。今日は、ペットの「ぜんそく」の症状、治療法をまとめてみました。 舌や歯肉の色に要注意! 犬や猫にも、ぜんそくはあります。ぜんそくとは気管支が狭まり、呼吸が苦しくなったり、咳をしたりする病気です。呼吸が苦しい状態で、舌や歯肉の色が白くなったり、青紫になったりする事もあります。猫では吐くような仕草を見せながら、実際には吐かない事もあります。飼い主さんは吐気と勘違いする場合が多いですが、実際には気管支の異常です。 喘息はその原因から、アレルギー性のものと、非アレルギー性のものとに分けられます。 アレルギー性喘息の場合 アレルギー性喘息の場合、アレルゲンを特定できれば、そのアレルゲンから遠ざける事が、治療となります。アレルゲンとなり得る物質は、ダニや花粉、煙草の煙、化学物質など様々で、実際にはアレルゲンの特定は難しいものです。小まめな掃除を心掛け、空気清浄器などを利用する事で、軽減できる場合もあります。 犬猫の前で煙草を吸わない事、ブラッシングを小まめに行う事も、乾燥し過ぎないように気を付ける事も大切です。動物病院では、ステロイド剤の使用や[ネブライザー]という方法で治療します。ネブライザーとは、吸入による投薬法です。狭く密閉された空間に、ぜんそくのわんちゃんを入れ、その空間を霧状の薬剤と酸素で満たし、吸入させます。 非アレルギー性喘息の場合 ぜんそく以外にも、咳や呼吸困難を示す病気は、多数あります。例えば、小型犬に多い気管虚脱。これは、気管が平たくなって、空気が充分に通れなくなる病気です。気管は通常、軟骨の輪で固定されていますが、その軟骨が潰れたような形になって、起こります。主な症状は喘息と一緒です。レントゲンにより、確定診断されます。他には、フィラリアの感染。フィラリア症の場合も、喘息によく似た咳が現れます。 また、心臓が悪くても、咳が出ます。犬に多い僧帽弁閉鎖不全症などです。これは、レントゲン撮影や聴診による心雑音の聴取で、喘息と鑑別できます。 ぜんそくの治療方法:その1、対処療法 症状の軽減を目的とした治療です。喘息発作で呼吸困難に陥っているような場合は、緊急の酸素吸入が行われることもあります。それ以外は咳止め薬や気管支拡張薬の投与などです。 ぜんそくの治療方法:その2、アレルゲンの特定 アレルギー反応によるアレルギー性喘息(アトピー型喘息)の場合は、犬の発作を引き起こしているものを特定します。そして、可能な限り接触を避けるようにします。飼い主は、犬がぜんそく発作を起こす直前に接触したものを詳細に記録しておきましょう。その中から共通項を探し出します。こうした作業を繰り返すことで徐々にアレルゲンを絞り込んでいくのが正攻法です。 アレルゲンには目に「見えるもの」と「目に見えないもの」とがあります。「目に見えないもの」の役割が重大です。特に揮発性有機化合物と呼ばれるものは、環境中のあらゆるものから放出されているにも関わらず、目に見えないため軽視される傾向にありますので、気をつけましょう。 ぜんそくの治療方法:その3、発作の引き金の特定 ぜんそく発作を引き起こしているものが特定のアレルゲンとは限りません。アレルゲン以外のものに誘発される「非アレルギー性喘息」(非アトピー型喘息)の場合は、発作が起こった直前の状況を細かく記録しておくと、喘息の引き金になっている真の黒幕が見えてくる可能性があります。 人間のぜんそくの発作の場合は、冷たい空気、煙や粉じんの吸引、感染症、ストレスや不安、運動、薬といったものです。こうした既知の要因が発作の直前になかったかどうかを重点的に確認してチェックしてみましょう。 参考画像www.flickr.com/photos/38943758@N05/5361290917www.flickr.com/photos/70148751@N00/2283067286 ペットくすりでは、様々なフィラリア予防薬、ノミダニ駆除薬、体内寄生虫駆除薬を取り扱っております。